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メルカリユーザーが頭を抱える問題の一つに
実物と写真の色合いが違う
が挙げられる。購入者から「返品したい」と言われないためにも雰囲気の誤差は極力避けたい。しかし一体何をすればいいのか…?
そこで今回、フリマアプリ利用者に画像の色味対策をしているかアンケートを実施した。その結果と具体的な内容を共有していく。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
前提:100%対策は不可能
まず前提として人間が知覚する色には個体差があるため、自分にとっての「赤」は他人の「緋色」に相当する事がある。この事はサンフランシスコの科学博物館に展示されていたDisagreeing About Color(上図)が証明している。詳細は参考文献へ。
これに加え、撮影環境は勿論、スマホ毎にディスプレイが異なるので画像の色合いは異なるし経年劣化でも変わる。キャリブレーション(画面色を調整する事)する一般人はまずいない。
つまり個体差・撮影環境・使うデバイスの全てが噛み合わない限り同じ色を感じる(と証明する)ことは不可能だ。海岸で1mmの砂金を探す方が簡単だろう。
妥協点を探すべき
最初にクソみたいな正論を書いたのは100%の対策は不可能だと理解するため。拘ったのにクレームが入る事もあるし、無対策で問題ないこともある。つまり妥協案を見出す事が大切。
よって今から様々な意見を紹介するが、それらを踏まえて自分なりの対策を講じたり講じなかったりしてほしい。
アンケート結果
- 対策してる:54%
- 対策してない:46%
総票数527票と少なめであり、私のチャンネル調べなので偏った数値な点に注意。
それでも半々近くに別れたのは意外。個人的には前述した理由から20%程度が対策してると低く見積もっていた。
撮影対策する人の意見
自分のスマホ画面と実物が近くなるように加工+説明にその旨と画面によって色味変わるって注意書きを入れます。ハンドメイド資材だったりすると、他サイトで探せない+色味が大事だったりするので。
これが手間をかけず誰でも可能な最善策だと思う。相手がどう思うかは知らないが、せめて自分だけは「画像と実物は同じ色」と言える状態。
「実物の色味に1番近いのは、写真○、○です」といった感じで商品説明に記載しています。あとは、「黒に近いネイビー」とか言葉で表現して記載したりもします。
とりあえず複数の写真を使い、最も近い色を示すパターン。この方法は結構ありと思っていて、購入者としても
4枚目が近いって言ってるし、そうなら嬉しい。でも3枚目のような色かもな〜、まぁいっか!
と頭で補完してくれやすい。つまり文句を言われにくい…と思う。
スマホ写真アルバムの機能で見た目に近いよう画像補正(極端な補正はしない)。黄ばみとかは敢えて強調したりすることもあります(“状態を悪めに設定する”のと同じ目的)。場合によってはPCへ持っていってPhotoshop使うこともあります(ついでに文字入れしたり)。白バックで撮影すれば、白の色味の変化で色カブり・色ズレの有無は分かりやすいですね。
参考までに。RAW撮影という方法を使うことで実物の色味にかなり近づけることは可能だ。加工前提になるがPhotoshopやLightroomを使うことで、さも市販品の宣伝ポスターのような画像に仕上げられる。物販ユーザー(特に輸入せどり)は基本この方式を使っている。
ただ一般ユーザーに推奨できない。単純に面倒臭いのと、加工には多少スペックの高いPC・スマホが必要なためだ。興味があれば「RAW撮影とは」で検索してみてもらいたい。
撮影対策しない人の意見
見る端末によって発色の度合いが変わるため、手元でいくら現物に近付けても相手の環境によっては違って見えることがある。そのため、全ての出品物に環境によって色合いが異なる可能性があることを謳い、どうしても色が違う場合はその旨を記載している。色だったり何枚目の写真が近いだったり
商品説明の欄に実際の色味と違う場合がある事を記載してます。
無策ではないが注意書きに留まるパターン。この表現は企業もよく使っている内容なのでテンプレートにしておくと便利。下記文するので自由に使ってOK
環境によって、実際の色味と画像が異なる場合がございます
その他コメント
私の場合は実物の商品より綺麗に画像が撮れてしまうのて何か対策ありますかね
最近のスマホは高すぎるし写真が綺麗すぎて困る。特にiPhoneは13以降、彩度が高くインスタ映えするが販売には向いてない仕上がりの印象。
その意味では複数枚の写真を撮り、購入者に可能性を示唆する方式(はるちゃんさんの意見)がトラブル回避に向いていると思う。
最後に:私の場合
前述通り対策に限界があるため注意書きに【公式HP・実店舗の実物などで確認お願いします】を入れる程度で済ませている。
仮にハンドメイド品など実物がない場合、少なくとも自分が見える中では画像と実物の色合いを一致させる。 また可能なら想像しやすい類似色(ニベアの缶)を隣に置く。この程度。
相手がどう感じるかはわからない。しかし自分の中では同じと言える段階まで調整する。それ以上手間をかけたら手軽に出品できるメルカリの利点が消えるので妥協すべきと思ってる。
ざっくり色を合わせる方法
物販ユーザーはLightroom加工前提でRAW撮影しているのだが、スマホ撮影の場合は照明で調整するのが簡単。ざっくり電球は3種類の色があり基本的に
- 部屋:白っぽい光(昼白色
- リビング:中間の色(昼光色
- 玄関:オレンジ色の光(電球色
となっている。この中で最も撮影に向いてるのが昼白色であり、商品の色を邪魔せず撮影可能。もしリビングで撮影してる人がいるなら部屋で撮ってみてほしい。
ホワイトバランスを合わせる
電球で対処しきれない場合はスマホカメラで「ホワイトバランス」を調整してみよう。いわば一種のフィルターだが被写体によって自動調整されてしまう。それが原因で色がズレるのだ。
手軽な方法は「メルカリ」の画像加工。「調整→暖かみ」を選択すれば色合いをざっくり調整可能だ。
厳密には撮影時にカメラアプリ側で調整すべきだが機種に依存するため割愛する。興味があれば「(スマホ名)ホワイトバランス」で調べてみてほしい。
とは言え無策でもOK
ただ調整法を紹介しといて何だけど基本問題は起こらない。なぜならフリマアプリ利用者の多くが市販品を販売するためだ。
例えばPanasonicの製品は宣伝用に加工した画像を使っているが、その際も色合い問題が発生してる筈だが「実物と違う!」は滅多に発生していない。これは本物に近づけた色合いを再現してるのもあるが、購入者が実店舗で確認してる要素も大きいだろう。
また現代はネット上に様々なレビュー画像が転がっている。それこそホワイトバランスを意識した写真から何も考えず撮影したものまで。これらを踏まえて「大体こんな色だな」と納得して購入するのだ。
ハンドメイドなどを除きメルカリ商品は殆どが市販品。そして参考となる画像はSNSにも溢れている。もし商品画像が悪くても購入者が補完してくれる事が多いので問題になりにくい、というのが私の意見。
よほど変な環境で撮ったり状態を誤魔化すつもりがなければ大丈夫だろう。もちろん私は責任を取らない。
YouTubeチャンネルもあります
チャンネルでは、一般フリマユーザー向けに
- イライラしない考え方
- ちょっと売れやすくなるコツ
- 知っておくと便利な情報
などを定期的に発信しています!
また、今回のように皆さんの素朴な疑問に、できるだけ回答する企画もあります。
以上、参考になれば幸いです。
それじゃあ、また!
参考文献
Disagreeing About Color | Exploratorium Museum Exhibit
https://www.exploratorium.edu/exhibits/disagreeing-about-color
Exhibit Cross Reference -Disagreeing About Color
https://annex.exploratorium.edu/xref/exhibits/disagreeing_about_color.html
https://www.exploratorium.edu/sites/default/files/pdfs/PostRefurbReport_disagreeingaboutcolor_03.pdf