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メルカリ新機能「アピールする」使い方・注意点を解説

昔からメルカリは陰ながら機能実装してるけど、つい最近も出品者に「アピールする」が追加された。本記事では現状分かっている仕様や使い方を解説しつつ、注意点をまとめていく。

きゃたぬき
きゃたぬき

きゃたぬきです。TwitterYouTubeもやっています。

解説動画

下記の動画でも詳しく解説しています

https://youtu.be/6JpbB_rplEE

「アピールする」とは?

簡潔に言うといいね!した相手限定で値引きする機能。つまり本体価格を下げずに値下げできるのだ。上図の場合

  • 通常時:1,800円
  • いいね!した人:1,280円

で販売されている状況。PayPayフリマの「価格の相談」をこちらから提案するイメージだ。

確度高い客に安く売る機能

出品者としては高く売れる可能性を残しつつ、購入しそうな客(いいね!した人)には安く販売すると言った使い方を目指している、かもしれない。ただしこの思惑は絶対に達成できない。詳しくは後述

「アピールする」の使い方

まずは全体の流れを紹介しよう。出品者の商品ページを見ると「アピールする」項目が追加されている。この時

  • 全ての商品で「アピールする」は使えない
  • 同じ商品でも使えない事がある

に注意。ジャンル毎に規制があるかも不明だが、とにかく使えない時はグレーアウト状態(タップできない)になっている。

いいね!の有無で使えるか?

動画コメで「いいね!の有無で設定可能かも?」と報告。試しに自分でいいね!した所アピール機能が使えるようになった。お試しを。

「アピールする」をタップすると価格設定画面に移動する。この時、本体価格の15%以下しか設定できない点に注意。また72時間しかアピールは持続しない。

ある美ちゃん
ある美ちゃん

1,800円の商品なら

1,530円以下から

アピールできる感じ?

きゃたぬき
きゃたぬき

そういうこと

設定が完了すると、いいね!したユーザーに通知が届く。商品ページでは【限定値下げ中】の文字と一緒に価格が変更されている。

「アピールする」設定の細かい仕様

ここからは「アピールする」設定時の細かな仕様を解説していく。

「アピールする」設定は変更できない

「アピールする」価格は一度設定したら変更できない。やり直す場合は再出品が必須になるのだが、前述通り同じ商品でもアピールできない事があり運ゲー。

仮に正式リリースされたら修正されると思うが、現時点では「アピールする」が出るまで繰り返すしかない。

本体価格は変更可

ただし本体価格は変更できる。アピール価格以下にもできるし、元々の商品価格を超えることも可能。

後でいいね!されても価格反映

本機能は後から来たユーザーにも適応される。「アピールする」設定後にいいね!されても、一旦外してからいいね!しても安く購入できるのだ。


ざっくり要点をまとめると

  • 「アピールする」が使える商品はランダム
  • 15%以下のみ設定可能
  • 一度決めたアピール価格で固定される

とりあえず上記だけ覚えておいてほしい。これを踏まえて本機能がいかにクソなのか説明していく。

「アピールする」がクソ機能な理由

結論、将来的に全ユーザーの手間が増加するクソ機能である。メルカリ最大の利点「手軽さ」を殺すことになるのだ。その理由は主に以下の3点

  • 条件「15%以下」が機能してない
  • おとり価格が蔓延する
  • 購入前のいいね!がデフォルトになる

1:条件「15%以下」が機能してない

復習するが「アピールする」機能は商品価格の15%以下しか設定できない。だが一度設定されたアピール価格は固定されているため、予め本体価格を釣り上げれば自由に調整できてしまうのだ。

例えば出品者として

  • 商品価格:1,350円
  • アピールする価格:1,280円

といった少額値引きを実施したいなら、事前に2000円程度まで値上げして「アピールする」を使えば良いし画像の通り可能。

そもそも出品者が15%も素直に値下げなんてしない。1万円なら8,500円になる計算だ、出費がデカすぎる。とはいえ後述するアンカリング効果は使いたい。結果、安い金額のアピールを行なうようになる。

2:おとり価格が蔓延する

加えてアピール価格の固定を悪用し、元値18万円が1,200円に値引きされたような錯覚を与えることも可能。

この行為は一昔前のAmazonで蔓延してた行為であり、販売実績のない定価の使用は禁止された。なのに令和のメルカリで可能。意味不明。

いわゆるアンカリング効果

流石に騙されないでしょ〜?

と賢い人は考えるだろう。しかし行動心理の一つに「アンカリング効果」があるため難しい。この心理を簡単に説明すると、元値と割引後の価格が書いてあった場合

これ、めっちゃ安いじゃん!

元値が2万円の価値あるのに

4,980円で買えるの凄くない?

と思い込みをしてしまうのだ。元値に何の根拠がなくても、である。

もちろん上記例は極端で、実際は【3,000円→1,980円】など小さい幅で使われるし当然効果もある。街のお店(特にアパレル関係)で多用されるのには理由があるのだ。出品者は売りやすくなるが、購入者としては鬱陶しくて夜も眠れない。

3:購入前のいいね!がデフォルトになる

最大の欠点。本機能が有名になった時点で

購入前いいね!は必須

と共通認識が生まれる。アピール設定後のいいね!も割引対象になるため、誰もいいね!せず購入しなくなるのだ。

本機能が正式リリースされたら最初の価格は全て割高の可能性がある。購入者は比較検討するために、全ての商品をいいね!する無駄な作業が増えるのだ。

設定するとは限らない←関係ない

この話をすると想定される反論は

アピール価格を設定しない出品者もいる筈だ。

むしろ他人が割高なら、設定しない人が有利になる。

と言うもの。しかし少額アピール設定できる時点で購入者は底値か否か判別できない。何より「いいね!」するだけの作業なら考えるより試した方が早い。

そして全てにいいね!した結果、今まで通りの商品ページが浮かび上がってくるのだ。なら今のままで良い。

総括:有名になったらクソ機能

ざっくり言うと

  • 出品者:アンカリング効果を使える
  • 購入者:買う前のいいね!が必須になる

と言ったところ。出品者には強力な武器となるが購入者は迷惑。本機能が有名になった時点で

他のユーザーも

いいね!しないとなぁ

「限定値下げ」って…笑

全員やってるじゃん

と嫌われる。

何より出品者としても価格調整が面倒臭いし有名になったら効果も薄くなる。そして自分が購入者側になって初めて

メルカリ、面倒くさくなったな…

と気付くだろう。

かつて存在した「オファー機能」

幸い正式リリースは発表されてないため、自動価格調整と同じく消滅する可能性はある。また仮に実装されても「オファー機能」のように消えるかもしれない。

まだ焦る時期ではないが、焦るには十分すぎるほど邪魔な機能だと言える。だが日本のトップ層が集まる新興企業メルカリのことだ、私の想像をはるか超える利便性が待ってる…かもしれない。

まぁグダグダ書いたが今は様子見しかないし「これは神機能だ」と手のひらを返すかもしれない。しかし現時点の私はクソとしか思えないので、備忘録として残しておく。ぜひとも妄想が外れてほしい。

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以上、参考になれば幸いです。

それじゃあ、また!