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ゆうパケットポスト 複数QRコードを読み込んだ場合の対処法【絶対に再スキャンするな

フリマアプリ利用者にとってゆうパケットポストは便利すぎる一方、知らないと困る仕様も存在する。実はゆうパケットポスト、発送後のQRコードを別取引でスキャンすると、異なる取引相手に届いてしまうのだ。

本記事ではこの仕様について、トラブル経験者の話を紹介しつつ解決策まで提示していく。

きゃたぬき
きゃたぬき

きゃたぬきです。TwitterYouTubeもやっています。

トラブル体験談

メルカリ等の相談に1,000件以上回答しているが、以下のような体験談が複数入ってきている。状況確認を深めるために一読願いたい。

ゆうパケットポストで4つの荷物を同時に発送したが、1つのQRコードを読み忘れた。

だが3枚は使用済みなため、全てスキャンすれば消去法で正解を導き出せるだろう。

しかし実際にやってみると、全てのQRコードをスキャンできてしまった。不思議に思いながら取引を継続してみたのだが…

なんと全ての商品が、最後にスキャンした相手に届いてしまったのだ。


ちなみにこの方は着払いで3つの荷物を受け取り、それぞれ正しい購入者へ返送し直す事になった。着払い&返送料×3の出費は大きい。

QRコードは上書きされる

確認した通り、実はゆうパケットポストのQRコード、再スキャンすると配達先が上書きされる仕様になっている。現にメルカリガイドでは

発送用シール・専用箱の2次元コードを複数の取引画面で読み取った場合、最後に読み取った取引画面の取引に紐付きます

出典:メルカリガイド

と記載されている。

他フリマでも同様

Yahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)ガイドにも同様の記述があるため、フリマアプリを問わず再スキャンは御法度だと言える。※ラクマガイドに記載はないが、例外になるとは考えにくい。

(妄想)なぜこんな仕様なのか?

あらかじめ言うと郵便局が詳細を公開してないし問い合わせても回答を得られなかった。よって私なりの妄想を書いておく。この仕様は「タイミングの問題」と言える。

仮に取引キャンセルで発送しなかった場合、再スキャンすればQRコードは使える仕様。だがシール単体で「キャンセルして再利用」なのか「発送後に間違えて読み込んだ」のか区別できないため、しばらく上書き可能状態になっているのだ。

なお集荷センターを通過すれば上書きされない仕様なのだろう。でなければ自宅に届いたQRコードさえも再利用できてしまうからだ。本件のトラブルはポスト〜集荷センターの間だからこそ発生した、と妄想してる。

2023/04/28 郵便局から返答

日本郵便に本件を伝えたところ、仕様について一部教えて頂いた。

  1. QRコードは上書きされる仕様
  2. 郵便局が引き受けた時点の登録情報で配達を行う
  3. 使わなかった資材を再利用しても問題ないが、推奨しない

との事。つまり集荷センターを通過した後でも情報の上書きは可能だが、配達には影響しない。まぁ、するなよって前提だけど。

トラブル対応方法

類似したケースになった場合でも落ち着いて対応すれば解決する。まずは冷静になって以下の手順で解決してもらいたい。

購入者全員に事情説明

決して忘れてはいけないが、購入者全員に状況を説明しよう。体験談と同じく、全てのQRをスキャンしてしまった場合

  • 最後の相手:全ての商品が届く
  • 他の相手:商品が届かない

といった状況になる。つまり全員に迷惑をかけてしまうのだ。

お世話になっております。

突然ですいませんが、私の不手際が発覚し、配達が遅れております。

具体的には、同じタイミングで購入いただいた他のお客様の荷物と同時に【ゆうパケットポスト】で発送する際、QRコードの読み違いが発生してしまいました。

現在、郵便局・事務局と共に問題解決のため対応しています。新しい報告が届き次第、再度ご連絡いたします。

この度は、多大なるご迷惑をおかけしますことを、心よりお詫び申し上げます。

この文章を使ってもいい(自己責任で)

上記のような謝罪文を早急に送ろう。これを使ってもいいが自己責任である。

ただ体験談のケース(着払い×3で返送)は最悪のケース。とりあえず郵便局が配達をする前だと仮定して対応していこう。

事務局に至急問い合わせ

残念だが本件は限定的な状況なので、公式ホームページに対応方法が記載されていなかった。だがそういった場合の王道ルートは

  1. 事務局に相談&情報提示
  2. 指示に従って行動する

である。問い合わせに必要な情報は以下の通り(メルカリの場合)

  1. 商品の詳細
  2. ゆうパケットポストの「専用箱」と「発送用シール」のどちらを利用しているか
  3. 荷物の外観
  4. 荷物を投函したポストの設置場所の住所(都道府県名から)
  5. 荷物を投函した日付と時間
  6. 出品者の情報3点(住所・名前・電話番号)
  7. 控えの画像(ある場合は画像の提示、なければその旨を伝える)

今回は複数の荷物があるため、それぞれの情報を集めた上で各フリマアプリ運営に問い合わせしよう。

全回収→再発送かも?

あくまで想像だが、このケースなら荷物を郵便局から回収し、再発送の流れになるだろう。どの荷物がどの取引が不明な以上、梱包を解いて確認するのが無難だ。

出典:メルカリガイド

なお再発送時は公式便を使えない点に注意。購入者から住所を教えてもらい、発送することになる。ゆうパケットポストの送料は請求されないが、若干高くなるのは我慢すべき。

最後に:再発防止を徹底する

経験者に言うまでもない話だが、今後の取引では再発防止を心がけよう。以下に簡単ではあるが、その方法を紹介する。

対策1:識別記号を書く

梱包後でもどの商品か見分けられる様、識別記号を封筒・発送主控えの両方に書いておこう。おすすめの記号は【商品ID】または【ユーザー名】である。被る可能性が低く、取引画面だけで見分けられる。

対策2:1つずつ梱包する

商品が複数売れた場合、一つずつ梱包→スキャンを繰り返そう。慣れた人ほど同時に梱包しがちだが、その結果が今回である。

余談:ラクマ・Yahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)はミスしにくい

なお本件はラクマ・Yahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)で発生しにくいと思われる。両社ともスキャンしたシールに記載された識別番号が取引画面上に表示されるため、上記対策をしてなくとも見分けられるのだ。

まぁ間違える方が悪いでしょって話だけど、メルカリだけ表示できないとは思えない。静かに改善を待っている。

記事のまとめ

  1. ゆうパケットポストの届け先は、最後に読み取った取引に上書きされる
  2. 必要な情報を事務局に伝え、指示を仰ぐ
  3. トラブル防止のため、どの取引にどのQRコードを使用したか、発送主控えを活用する

喉元過ぎれば熱さを忘れてしまう。今回の事件を風化させないためにも、普段からミスしない工夫を実行していこう。

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以上、参考になれば幸いです。

それじゃあ、また!

参考文献

ゆうパケットポストの2次元コードを読み込まず投函してしまった(ゆうゆうメルカリ便) – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ

https://help.jp.mercari.com/guide/articles/1040/

ゆうパケットポスト | 日本郵便株式会社

https://www.post.japanpost.jp/service/yu_packetpost/index.html

ゆうパケットポストとは « フリマアプリラクマガイド集

https://faq.fril.jp/17912/

ゆうパケットポストに関するよくある質問

https://support.yahoo-net.jp/SccPaypayfleamarket/s/article/H000013822#faq-03

発送した商品が返送された – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/114/