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フリマ相談を900件以上回答してきた中で、以下の内容が届くようになった
出品者が期限内に商品を発送してくれず、取引キャンセルをお願い。すると【購入者が発送を急かした】という理由で申請が届いた。これって応じてもいいのですか?
質問者の意図としては「早く売上金を回収したいから、一旦応じて事務局に無実を証明すれば大丈夫じゃないの?」という内容だ。
今回の記事を読めば、上記の思惑は可能なのか分かる筈だ。公式回答もあわせて詳しく解説していく。
結論
誤った理由のキャンセルに応じた後、事務局に弁明するのは非推奨。確実に対応できるとは限らないらしい。よって、取引キャンセル申請を却下して説明するのが無難。
解説動画
下記の動画でも詳しく解説しています
この記事の目次(クリックでジャンプ)
キャンセル申請とは?
その名の通り、取引キャンセルしたい場合に行う行為。基本は出品者のみ申請可能だ。
- 申請を行うと、購入者へ以下が届く
- キャンセル申請とその理由(例:出品情報が間違っていた)
- キャンセルに応じるか否か
購入者が応じるとキャンセルが成立し、商品代金は返金される仕様だ。
原因側にはイエローカード
キャンセル申請の原因となった側には、イエローカードが貯まると思ってほしい。1枚なら通常通り、しかし数枚貯まると一時制限・無期限の利用制限などペナルティが発生する…といった形。
一度だけ取引キャンセルした所で即・利用制限にはならない…と思うが、何回も警告を受ければいずれ捕まる。よってユーザーとしては、なるべく警告を受けたくないのが合理的判断になる。
申請を却下すると
前述の通り、理由に納得できなければ購入者は申請を却下できる。この場合、取引メッセージは利用不可となり、自動的に事務局が介入してくる。
これが厄介で、キャンセルに至った経緯を事務局に報告し、キャンセルするなり、和解して取引を継続する事になるが…いずれにせよ時間を取られてしまうのだ。
通常は出品者のみ行えるキャンセル申請だが、特例として「発送までの日数」が過ぎても商品が発送されない場合、購入者から申請が可能。これは出品者がログアウト状態だったり、突然の事故・入院・異世界転生した際の対策だろう。
【メルカリ】商品を発送してくれない心理と対策【ラクマ・Yahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)】キャンセル申請の抱える問題点
現状のキャンセル申請には幾つか問題点が存在し、中でも「出品者がルール理解してない」が挙げられる。
仮に、交渉中の商品を購入した時。ルール上は購入者優先なので問題ないが、出品者が
交渉中に横取りしないでください。この取引はキャンセルします
と、購入者が原因でキャンセル申請を行う可能性がある(現に体験談は多い)
誤った申請の具体例
イメージを広げるため、おかしな申請の具体例を幾つか挙げる。
- 横取りされた(メルカリは購入者優先の先着順)
- 発送を待ってくれない(発送までの日数を超えた際の話。出品者が設定してるのに…)
- 間違って購入された(コメントで指定するタイプの出品など。ちなみに禁止行為)
他にもあるが、本記事では【出品者がルールを知らず都合の良い解釈をしてる】前提で話を進める。
不本意ながら許可する人も
納得いかない理由で申請された時、購入者としては応じたくない。だが却下すれば事務局が介入し、キャンセルが遅れ、売上金を回収するのに時間がかかる。
そこで一部ユーザーは、無罪の人が解放されたくて嘘の自白をするように、誤った申請理由を許可してしまうのだ。たとえ警告を受けようと、異議申し立てが面倒だったり、すぐ売上金を回収する方を優先したのだろう。
ここからが本題。もし仮に理不尽な理由でキャンセル申請され、それを許可してしまった場合。事務局に後から報告すれば、利用制限等のペナルティを回避できるのだろうか?
公式回答
以下が公式からの回答だ
キャンセル申請の際に選択された理由が迷惑行為に該当する際は、内容に応じ、注意喚起のご連絡や、メルカリのご利用を一部制限する場合がございます。
(中略) 誤った理由を選択されますと、事務局により適切な対応ができない場合がございます
(中略)キャンセル申請に誤った理由を選択されている場合は、一旦「同意しない」を選択いただき、事務局までご相談いただきますようお願いいたします。
簡単にいうと
- キャンセル成立後、内容に応じて注意喚起を行う
- その後で事情を説明されても適切なサポートができない可能性
- よって、事前に申請を却下してほしい
とのこと。「一旦キャンセルしてから事情説明」は確実にペナルティ回避できない、が結論となる。
とはいえ公式も「申請後に説明されても絶対ムリ」は言ってない。不可能ではないが、手間かかるから最初から却下してね♪と考えるのが宜しい。
記事のまとめ
- 取引キャンセルは出品者から申請できる
- 原因次第では、警告・利用制限の対象となる
- キャンセルに応じたくない場合、購入者は却下できる
- 申請を却下すると、事務局を介して話し合いになるので時間を取られる
- 事後報告では、適切なサポートを受けられない恐れがある
最後に:後は自己責任だけど…
一旦キャンセルしてから〜が通用しない可能性がある。この時点で私の結論は「納得できないなら却下して報告」となった。しかし一部ユーザーは
1回くらいなら別にイエローカードもらってもいいよ
と考えるだろう。
これからの対応は、記事を読んだ貴方次第…ではあるが、個人的にはなるべく異議を申し立てて欲しい。誤った認識をしてる自己中☆出品者が、今後もまた勝手な理由でキャンセルするのを阻止するためだ。
…ともかく、キャンセルの仕様と事務局回答は提示した。後は貴方自身がどう行動するのか考えてもらいたい。
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ちなみに取引継続となった場合、残念だった評価をもらうのでは…と不安な人もいるだろう。もし本当に低評価を受けた場合、以下の記事を参考に事務局へ報告してほしい。きっと非表示にしてくれる筈だ
【メルカリ】残念だった評価を取り下げる方法。体験談も紹介【悪い評価】YouTubeチャンネルもあります
チャンネルでは、一般フリマユーザー向けに
- イライラしない考え方
- ちょっと売れやすくなるコツ
- 知っておくと便利な情報
などを定期的に発信しています!
また、今回のように皆さんの素朴な疑問に、できるだけ回答する企画もあります。
以上、参考になれば幸いです。
それじゃあ、また!
参考文献
取引のキャンセル方法(メルカリ) – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/281/