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【火災保険】賃貸で傷付けた床を無料修繕できた話【物損補償】

ブロガー兼YouTuberなので必然的に家の中で仕事が多くなる。その過程でドデカモニターを導入したら配置直前で足を滑らせて床に穴が空いた。

これで退去費用が高くなる…!

と思ったが火災保険を利用した結果、無料で修理してもらった。

今回の記事を読めば、火災保険を使った無料修繕までの流れを把握できるだろう。なお保険会社や契約内容によって多少の違いがあるため、手順の参考程度に留めてもらいたい。

きゃたぬき
きゃたぬき

きゃたぬきです。TwitterYouTubeもやっています。

読む際の注意点

改めて後述するが、全ての火災保険で「突発的な物損事故」をカバーできる訳ではない。あくまで対応してる火災保険に加入していればの話だ。なお自分のものが対応しているかは、各自調べてほしい。

そもそも火災保険入ってる?

出鼻をくじくようで申し訳ないが、火災保険は入っておいた方がいい。と言うのも保険とは「リカバリーの効かない事に対してかけるもの」であり、火災は被害を受けた際の人生崩壊は、ほぼ確実な為だ。

例えば不要な保険として有名なもので、がん保険が挙げられる。がん治療にかかる金額が100万程度と言われているが、日本国民は高額医療費制度を利用できるはずなので、負担額は20万円前後に抑えられる。

詳細はググってもらうとして、人生が壊れるほどの打撃は受けない。よって不要と言われているのだ。まぁそもそも保険をかけてたから治療が成功するって訳じゃないし、保険金が入ったところで過去支払った金額と同じかそれ以下になるのが関の山。

一方の火災保険は違う。何かしらで自宅が燃え上がった時、入居者は借りる前の状態に戻す義務(原状回復)が発生する。ここで保険に入ってなければ自己負担となる訳だが、想像通り数十万円では済まない。私を含めて大抵は家計か人生が終わる。


火災への備えと考えれば、火災保険は掛け捨てする価値があると言える。

それに割と安いのも嬉しい。例えば損保ジャパンの「THE すまいの保険 ベーシックI型」なら月額830円程度(地域によって異なる)である。少なくとも民間保険よりは実用性があるだろう。

ここからが本題。火災保険の種類によるが、もしあなたの保険対象項目に「破損・汚損」が入っているのであれば、今回の手順はいざと言う時に役に立つ筈だ。

事の発端

自宅での作業に飽きて効率が落ちてきた。そこで作業机の模様替えを図ったのが始まり。湾曲ディスプレイ34インチを運ぶときに滑ってしまった。

実際に発生した傷

幸いディスプレイは無傷だが、角が床に直撃。結果として2cm程度の目立つ傷が発生してしまった。

これで敷金が持っていかれる…!

そう思った矢先、不動産屋からしれっと聞いた内容を思い出した。確か「火災保険は火事以外にも使えて、例えば不意に傷付けた家具や扉などを直してもらえるんですよ〜」って話。

調べてみると、確かに一部火災保険は突発的な事故もカバーできる様で、私の加入する保険でも対応可能だと分かった。

保険会社に連絡〜修理まで

破損したら素早く連絡。パンフレットや公式HPにある事故サポートセンターに連絡。事故受付でも事故案内でも、それっぽい名前に連絡すればOK。とにかく早めに行動すべし。

申請後の手順

ざっくり手順は以下の通り

  1. 管理会社が傷を査定
  2. 見積書が届く
  3. 修理を行う
  4. 保険会社に必要書類を提出
  5. 保険金をもらう

順番に解説していく。

管理会社が訪問して査定

管理会社(または修理業者)が自宅を訪問し、該当箇所を査定する。ちなみに査定といっても私の場合、iPhoneで数枚撮影して帰っていった。すごい簡単。

修理会社から見積もりをもらう
金額:33000円

賃貸の管理会社に事故の件を伝え、修理会社から見積もり査定を依頼する。なお目玉が出るくらい高額だったりするが、自分が支払うことは大抵ないので気にしない。どうせ無料である。

修理を行なってもらう
before画像 after画像
  1. 修理を行う
  2. 代金の支払い
  3. 保険会社へ支払い明細を提出

の流れだったが、時間に余裕があれば、保険金をもらってから支払いも可能らしい。

指定の資料を保険会社へ提出

修理費用など、必要書類を保険会社へ提示する。ちなみに私の場合は

  • 保険金請求書
  • 物損箇所の写真
  • 修理費用の見積書
  • 賠償金を支払ったと確認できる書類(領収書など)

以上4つを提出した。

なお支払い証明書はスクショでもOKだったが、保険会社によるかもしれない。詳しくは各自尋ねてほしい。

修理費用が保険会社より支払われる

保険会社から修理代金が振り込まれて終了。私の場合は、書類受領された1週間後くらいに入金された。

注意点:火災保険の種類による

前述したが、全ての火災保険で無料修理ができる訳じゃない。シンプルな火災保険では自然災害・火事などに対応してるものの、家財などの物損系には非対応だったりする。

正直な話、物損対応できる火災保険はコスパの悪いものが多い。そして大抵の場合、不動産屋が喜ぶ割高な火災保険に引っ越しと同時に加入しているだろう。それなら物損も範囲内の可能性が高い…と私は思ってる。

ともかく、補償を申請する前に自分の加入している火災保険を確認してほしい。

最後に

簡潔に今回感じたことを記しておく。

放置すると敷金は絶対減る

before画像 after画像

今回、木目フローリングに傷をつけた訳だが、修理は10分程度で終わった。見た目が元通りで驚いたと同時に、これに3万円かけるのか…?とも疑問が生じる。

この程度の傷で3万円かかるなら、他の細かな傷でも累積して結構な金額を請求されるだろう。引越す時の敷金がほぼ戻ってこない理由がわかった。

原状回復について知っておこう

ただこれは「不動産屋がぼったくりやすい」話であって、回避する術はある。そもそも生活内で無傷のまま過ごすのは不可能であって、ある程度の傷汚れなら対応しなくていい決まりが存在する(原状回復で検索)

まぁ私よりも丁寧かつ正確に記載してる記事があるので、各自ググってもらいたい。中でも両学長の記事が参考になると思う。

つまりまとめると…

  • 大きな傷:火災保険で修繕
  • 小さな傷:原状回復を正しく理解する

上記の選択肢をとれば、敷金を最大限とり戻すことが可能なのだ。後は面倒臭がらずに行動するだけ。

ともかく今回の記事をきっかけに、上手な火災保険利用の参考となれば嬉しい。ま、物損しないのが一番だけど…涙

参考文献

火災保険の加入率はどのくらい?統計と本音 | 保険の教科書
https://hoken-kyokasho.com/fire-insurance-coverage

個人用火災総合保険『THE すまいの保険』 | 【公式】損保ジャパン
https://www.sompo-japan.co.jp/kinsurance/habitation/sumai/