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前回までのあらすじ。賃貸マンションで光回線引けないでしょと思い込んでたけど、案外すんなり開通できると判明。しかし管理室の鍵を手配し忘れた結果、工事が1ヶ月半ほど遅れてしまう事に…!
【必見】賃貸マンションで光回線の工事が遅くなった体験談【MDF室】一番初めはこちら。
【賃貸&モバイルWi-Fi】光回線への誤解!我が家の通信事情この記事の目次(クリックでジャンプ)
工事前日までの準備
工事予定日が決まった所、数日経ってから書類が届いた。中には「楽天ひかりログイン情報」「NTT工事に必要な問い合わせ情報」が入っていた。これは捨てずに保管しておこう。
さて、MDF盤とやらの鍵を手配し忘れた失態を踏まないため、今回は楽天ひかりの窓口・管理会社に事前の連絡を欠かさなかった。
アレクサにリマインダーを設定し、1週間前から関係各所に連絡を入れた。工事当日に電話してきたNTTの人にもしっかり確認済み。抜かりはない。
楽天ひかりは対応ルーターが決まっている
楽天ひかりはWi-Fiの次世代規格IPv6とやらに対応している。ざっくり言うと「最新式で夜でも速度早いよWi-Fi」と覚えておこう。その程度の認識でOK
ただこれには対応したルーターが必要となり、公式HP内に記載されている物が必要となる。工事当日までに揃えておけば、開通後早速利用できる。
ちなみに私が購入したのは【バッファロー WSR-3200AX4S-BK】だ。同時接続21台かつメッシュWi-Fiに対応。アンテナ数が4本と多いので接続範囲も広い。速度も最大転送速度は5GHzで2倍の2401Mbps、2.4GHzは約1.4倍の800Mbpsと十分すぎる。
まぁ楽天ひかりは最大1Gbpsまでしか出ないので過剰スペック。正直デザインが好きで買った方が強い。白くて丸っこいの好き。
事前連絡なし。当日のみ
ちなみに楽天ひかりの案内では「工事前日または当日に、具体的な開始時間の連絡がある」と言われる。これは困った話で、13〜17時の全てに対応できる状態にしなければいけない。私のような謎の個人事業主じゃないと難しい気がする。
そして私は前日連絡が来なかった。この時点で明日の午後を全て捧げる覚悟をしなければいけない。非常に面倒
NTT【工事対応状況確認】は無意味
なお楽天ひかりに詳細時間を確認したい旨を伝えたところ、NTT側しか分からないとのこと(そりゃそうだ)。そして詳細確認のため、NTTの「工事対応状況確認」を進められた。事前に届いた書類の情報を入力すると、工事当日の具体的な日程を調べられるらしい。
ただユーザーが知りたかったのは「明日の詳しい予定」であり、当日では意味がない。そして当日午前9時に調べた結果、何も表示されなかった。私の場合は「受付23人中23番目」「工事予定時間:不明」のまま。何も情報がなかった。無意味に近いどころか、余計ユーザーのイライラを増幅させていると思う。
結局11時30分ごろに「今日16時〜16時30分に工事します」と連絡が来て初めて予定がわかった。マジで確認HPの存在理由がわからない、と苦言をぶちまけておく。そしてこんなページを案内せざるを得ない楽天ひかりが災難だと少し思った。
工事当日
NTT(厳密には代理)が到着して工事開始。きっかり30分かけて工事は終わった。MDF〜部屋までケーブルを繋ぎ、ONU(光回線終端装置)なる厨二感溢れる機器を設置して終了。
この時同時にルーター設定も完了した。どうやらIPv6規格は接続すれば即通信可能らしい(対応してる機器のみ)。便利な時代になった。
ちなみに設置後はこんな感じ。最初のイメージではLANケーブルの所に光回線が来るんだろうな〜って思っていたが、パネルごと交換する形になった。穴あけ等は一切ない。
なお楽天ひかりの場合、接続した瞬間はIPv6対応ではないため若干速度が遅いらしい。開通してから数日経過すると対応した旨のメールが届くので、そこまでは待つしかない。
開通の感想:めっちゃ早い
特に多く語る内容ではないが、とにかく通信が早い。夜18時でもYouTubeは高画質を選択しつ2倍速も難なく再生可能。これはモバイルWi-Fiならあり得ない事だった。
余談:モバイルWi-Fiの解約金
余談だが現在私が使ってるBroad Wimax、契約開始24ヶ月以前と25ヶ月後では解約金が変わってくる
もしもの話だが、工事延期しなかったとしても結局9月までモバイルWi-Fiを利用する事となった。別に得してる訳じゃないが、少しだけ救われた気がする。
ここで伝えたい事は1つ。モバイルWi-Fiから乗り換える時は違約金を計算に入れてほしい。今回のケースであれば、2ヶ月前に解約するくらいなら今日まで使い続けた方がトータル安くなるのだ。
スマート家電の再設定が地獄
今回の記事を怒り心頭で書いてる理由に入ろう。簡単にいうとWi-Fiを変更したことで自宅内スマート家電の再設定が必要となったが、種類が多いくせに家電側で対応してるものが少ない。
これを知らなかった私がトラブルに見舞われてしまったのだ。まは8割は知識不足による自滅だが、正直知らない人が多いと思ってる。私の恥を踏み台に、あなたが回線トラブルに遭わなければ嬉しい。
私のスマート家電事情
ざっくりと現時点で自宅内にあるスマート家電を全て紹介する。
- TP-LINK スマートプラグ
- TP-LINK スマートライト
- Panasonic キューブル
- BALMUDA rain
- Roomba e5
- Nature Remo
- Amazon echo dot
- Google home mini
パソコン・スマートフォンは直接入力できるので除外。これら家電製品はスマートフォンで別途設定する必要があるのだ。
しかし問題が発生する。前述した通り家電ごとに対応できるWi-Fiの種類が異なり、事前知識がないと「なぜか接続できない」と頭を抱える事となるのだ。
今から色々と話していく訳だが、とりあえず結論を先に言うと「2.4GhzのWPA2」で全て接続した方がいい、となる。Buffaloで言うと「Buffalo-G-XXXX」と言う名前のWi-Fiを使う必要がある。
無線引っ越し←は?
実は最近のWi-Fiルーターには「無線引っ越し」機能なるものが存在しており、以前まで使っていた機器から設定をそのまま引き継げるのだ。
これ使えば速攻で解決じゃん。アレクサでコーヒーメーカーを動かせるぞ!
と思っていた矢先、無線引越ししたにも関わらず反応しなかった。厳密にはBALMUDAの壺みたいな加湿機だけ成功していたが、こんなの一番後回しでいいのよ…。
俺が悪かった可能性もあるので深くは語らないが、素直に再設定した方がいいと思う。ぬか喜びでイライラする人が減ったら嬉しい。
ここから先は、接続機器の設定を新しくやり直す前提で話を進める。そして最も大切な部分なので、今後同じような経験をする人はぜひ覚えてもらいたい。
Wi-Fiには2種類ある
自宅で使ってるWi-Fiは2種類あって、それが5Ghzと2.4GHzだ。あなたの自宅でも
- Buffalo-A-XXXX(5GHz)
- Buffalo-G-XXXX(2.4GHz)
など2種類ないだろうか?(表記はメーカーによって異なる)
GHzって何さ?
簡単に言うと以下の通り
- 5GHz:近くしか届かないけど電波が強い
- 2.4GHz:遠くまで届くけど電波が弱い
ジョジョ好きなら近距離型と遠距離型のスタンドと考えるといい。
どちらも一長一短ある訳だが、ざっくりWi-Fiルーターから距離が近ければ「Buffalo-A-XXXX」を選んだ方が通信速度も速くなる…事が期待できる。
スマート家電の大半が2.4GHzのみ対応
ここで問題が発生する。大抵スマート家電が対応しているのは2.4GHzのみ。つまり「Buffalo-G-XXXX」しか接続できない。今までなんとなく使ってた人が再設定する時。Buffalo-A-XXXX(5GHz)を選択すると設定できないのだ。
2.4GHzの中にも2種類ある
さて問題はもう一つある。2.4GHzのWi-Fiに接続したはいいが、これ自体にも種類があるのだ。具体的には
- Buffalo-G-XXXX
- Buffalo-G-XXXX-WPA3
の2種類。とりあえず両者の違いについて軽く触れておく。
WPAって何?
Wi-Fi Protected Access(保護されたWi-Fi通信的な意味)を略してWPA。その中でもWPA2(従来のもの)とWPA3(最新)があると思ってほしい。
簡単に言うと、数字の大きい方が最新版で安全だよって話。Office2013とOffice2021の違いみたいなもの。
上記の例で言えば、WPA3と記載されてる方が最新技術を使って接続されていて安心って事。それなら全てこっちで良くない?と思うのだが、ここでも問題が発生する。
WPA3に対応してないと使えない
例えば私の使うルンバはWPA3に対応していない。よって接続する時は「Buffalo-G-XXXX」を選択しなければいけない。これを知らなければ2.4GHzなのに再設定できない!意味不明!となってしまうのだ。過去の私。
iRobotは事前にアプリで注意してるからいいけど、他のスマート家電では何も書かれてないものがあって不便極まりない。正直ここまで知ってる人・調べる人は少数派だと思うし、検索しても前述した5GHz云々までだと思う。違ったらごめん
混沌を極める
つまり私の家にあるWi-Fiの種類は大きく4つ
- Buffalo-A-XXXX
- Buffalo-A-XXXX-WPA3
- Buffalo-G-XXXX
- Buffalo-G-XXXX-WPA3
このうち正解は「Buffalo-G-XXXX」であり、家電設定時はスマートフォンをこのWi-Fiに接続しないといけない。だが厄介なのは自動接続機能がある事だ。
例えばiPhoneは上記全ての通信を使えるため、大抵は最強の「Buffalo-A-XXXX-WPA3」に接続する。速度重視ならこれ!とか書かれているので尚更だ。しかし、この時点で自動接続ONになってしまうので、スマート家電の設定をする時だけ「Buffalo-G-XXXX」に繋いだ…と思ったら勝手に切り替わってたりする。
何が厄介って、スマート家電の多くは設定時に家電〜スマホをWi-Fi接続する必要がある(例:ルンバ)そして大抵は家電と接続→アプリで操作→家電と繋ぐWi-Fiにスマホを繋ぐ、の順番に操作するのだが、勝手に5GHzだったりWPA3の「対応していないWi-Fi」に繋がってしまうのだ。
選択式ならいいが、接続→非対応でした。最初からどうぞ❤︎みたいな不親切設計アプリも存在するので注意してほしい。
やっと賃貸で光回線を引けた…
賃貸で光回線は無理だろうな〜と思い込んで3年間を棒に振ってしまった。光回線を繋いだことによる恩恵は凄まじく、YouTubeで上高地の映像を2160pで垂れ流しても全く止まらない。
ちなみに混雑する20時頃の速度がこちら。隣の部屋に設置してるルーターから5GHzで飛ばしている関係で少し遅くなっているが、過去モバイルルーターの最高は32Mbpsだったので2倍近く速い。そして速度制限がない。最高。
最後に
ここまでの話を聞いて、
Wi-Fiの自動接続をオフにすればいい
接続できなかったら周波数の違いを疑うのは当然
など至極真っ当な指摘も入るだろう。ぐうの音も出ない正論だが、現実的にこれら知識を持ってる人は、果たしてどの程度いるのだろうか?
最近は身近にスマート家電を導入してる人も多いと思うが、初期設定だけなら右往左往して出来ると思う。だが一夜漬けの知識が身につかないのと同じで、暫くすれば忘れてしまうだろう。
今回の私は、この悔しい経験を忘れない為、全く関係ないジャンルにも関わらず長文記事を書いている。完全に自分のための備忘録だが、1人でも多くの役に立てば幸いである。そして可能なら、あなたの周囲にいる引っ越し直後・回線開通予定の人に伝えてあげてほしい。
スマート家電は、Buffalo-G-XXXXに繋ぐべし
参考文献
楽天ひかりのIPv6(クロスパス)対応ルーター | お客様サポート | 楽天ひかり
工事対応状況確認|NTT西日本フレッツ公式
https://webcgi-west.jp/app/otksxx/form/Login
インターネット用語1分解説~WPAとは~ – JPNIC
https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/wpa.html
Wi-Fi(無線LAN)の2.4GHzと5GHzの違いとは?メリットとデメリットを解説 – エレコム
https://www2.elecom.co.jp/network/wireless-lan/column/wifi_column/00062/