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【完結】賃貸で光回線を引く:スマート家電の再設定めんどくさすぎ問題【WPA3?2.4GHz?】

前回までのあらすじ。賃貸マンションで光回線引けないでしょと思い込んでたけど、案外すんなり開通できると判明。しかし管理室の鍵を手配し忘れた結果、工事が1ヶ月半ほど遅れてしまう事に…!

【必見】賃貸マンションで光回線の工事が遅くなった体験談【MDF室】

一番初めはこちら。

【賃貸&モバイルWi-Fi】光回線への誤解!我が家の通信事情
きゃたぬき
きゃたぬき

きゃたぬきです。TwitterYouTubeもやっています。

工事前日までの準備

工事予定日が決まった所、数日経ってから書類が届いた。中には「楽天ひかりログイン情報」「NTT工事に必要な問い合わせ情報」が入っていた。これは捨てずに保管しておこう。

さて、MDF盤とやらの鍵を手配し忘れた失態を踏まないため、今回は楽天ひかりの窓口・管理会社に事前の連絡を欠かさなかった。

アレクサにリマインダーを設定し、1週間前から関係各所に連絡を入れた。工事当日に電話してきたNTTの人にもしっかり確認済み。抜かりはない。

楽天ひかりは対応ルーターが決まっている

楽天ひかりはWi-Fiの次世代規格IPv6とやらに対応している。ざっくり言うと「最新式で夜でも速度早いよWi-Fi」と覚えておこう。その程度の認識でOK

ただこれには対応したルーターが必要となり、公式HP内に記載されている物が必要となる。工事当日までに揃えておけば、開通後早速利用できる。

ちなみに私が購入したのは【バッファロー WSR-3200AX4S-BK】だ。同時接続21台かつメッシュWi-Fiに対応。アンテナ数が4本と多いので接続範囲も広い。速度も最大転送速度は5GHzで2倍の2401Mbps、2.4GHzは約1.4倍の800Mbpsと十分すぎる。

まぁ楽天ひかりは最大1Gbpsまでしか出ないので過剰スペック。正直デザインが好きで買った方が強い。白くて丸っこいの好き。

事前連絡なし。当日のみ

ちなみに楽天ひかりの案内では「工事前日または当日に、具体的な開始時間の連絡がある」と言われる。これは困った話で、13〜17時の全てに対応できる状態にしなければいけない。私のような謎の個人事業主じゃないと難しい気がする。

そして私は前日連絡が来なかった。この時点で明日の午後を全て捧げる覚悟をしなければいけない。非常に面倒

NTT【工事対応状況確認】は無意味

なお楽天ひかりに詳細時間を確認したい旨を伝えたところ、NTT側しか分からないとのこと(そりゃそうだ)。そして詳細確認のため、NTTの「工事対応状況確認」を進められた。事前に届いた書類の情報を入力すると、工事当日の具体的な日程を調べられるらしい。

ただユーザーが知りたかったのは「明日の詳しい予定」であり、当日では意味がない。そして当日午前9時に調べた結果、何も表示されなかった。私の場合は「受付23人中23番目」「工事予定時間:不明」のまま。何も情報がなかった。無意味に近いどころか、余計ユーザーのイライラを増幅させていると思う。

結局11時30分ごろに「今日16時〜16時30分に工事します」と連絡が来て初めて予定がわかった。マジで確認HPの存在理由がわからない、と苦言をぶちまけておく。そしてこんなページを案内せざるを得ない楽天ひかりが災難だと少し思った。

工事当日

NTT(厳密には代理)が到着して工事開始。きっかり30分かけて工事は終わった。MDF〜部屋までケーブルを繋ぎ、ONU(光回線終端装置)なる厨二感溢れる機器を設置して終了。

この時同時にルーター設定も完了した。どうやらIPv6規格は接続すれば即通信可能らしい(対応してる機器のみ)。便利な時代になった。

もちろん、以前のパネルは返してもらえる

ちなみに設置後はこんな感じ。最初のイメージではLANケーブルの所に光回線が来るんだろうな〜って思っていたが、パネルごと交換する形になった。穴あけ等は一切ない。

なお楽天ひかりの場合、接続した瞬間はIPv6対応ではないため若干速度が遅いらしい。開通してから数日経過すると対応した旨のメールが届くので、そこまでは待つしかない。

開通の感想:めっちゃ早い

特に多く語る内容ではないが、とにかく通信が早い。夜18時でもYouTubeは高画質を選択しつ2倍速も難なく再生可能。これはモバイルWi-Fiならあり得ない事だった。

余談:モバイルWi-Fiの解約金

余談だが現在私が使ってるBroad Wimax、契約開始24ヶ月以前と25ヶ月後では解約金が変わってくる

もしもの話だが、工事延期しなかったとしても結局9月までモバイルWi-Fiを利用する事となった。別に得してる訳じゃないが、少しだけ救われた気がする。

ここで伝えたい事は1つ。モバイルWi-Fiから乗り換える時は違約金を計算に入れてほしい。今回のケースであれば、2ヶ月前に解約するくらいなら今日まで使い続けた方がトータル安くなるのだ。

スマート家電の再設定が地獄

今回の記事を怒り心頭で書いてる理由に入ろう。簡単にいうとWi-Fiを変更したことで自宅内スマート家電の再設定が必要となったが、種類が多いくせに家電側で対応してるものが少ない。

これを知らなかった私がトラブルに見舞われてしまったのだ。まは8割は知識不足による自滅だが、正直知らない人が多いと思ってる。私の恥を踏み台に、あなたが回線トラブルに遭わなければ嬉しい。

私のスマート家電事情

ざっくりと現時点で自宅内にあるスマート家電を全て紹介する。

  • TP-LINK スマートプラグ
  • TP-LINK スマートライト
  • Panasonic キューブル
  • BALMUDA rain
  • Roomba e5
  • Nature Remo
  • Amazon echo dot
  • Google home mini

パソコン・スマートフォンは直接入力できるので除外。これら家電製品はスマートフォンで別途設定する必要があるのだ。

しかし問題が発生する。前述した通り家電ごとに対応できるWi-Fiの種類が異なり、事前知識がないと「なぜか接続できない」と頭を抱える事となるのだ。

今から色々と話していく訳だが、とりあえず結論を先に言うと「2.4GhzのWPA2」で全て接続した方がいい、となる。Buffaloで言うと「Buffalo-G-XXXX」と言う名前のWi-Fiを使う必要がある。

無線引っ越し←は?

実は最近のWi-Fiルーターには「無線引っ越し」機能なるものが存在しており、以前まで使っていた機器から設定をそのまま引き継げるのだ。

これ使えば速攻で解決じゃん。アレクサでコーヒーメーカーを動かせるぞ!

と思っていた矢先、無線引越ししたにも関わらず反応しなかった。厳密にはBALMUDAの壺みたいな加湿機だけ成功していたが、こんなの一番後回しでいいのよ…。

俺が悪かった可能性もあるので深くは語らないが、素直に再設定した方がいいと思う。ぬか喜びでイライラする人が減ったら嬉しい。

ここから先は、接続機器の設定を新しくやり直す前提で話を進める。そして最も大切な部分なので、今後同じような経験をする人はぜひ覚えてもらいたい。

Wi-Fiには2種類ある

自宅で使ってるWi-Fiは2種類あって、それが5Ghzと2.4GHzだ。あなたの自宅でも

  • Buffalo-A-XXXX(5GHz)
  • Buffalo-G-XXXX(2.4GHz)

など2種類ないだろうか?(表記はメーカーによって異なる)

GHzって何さ?

簡単に言うと以下の通り

  • 5GHz:近くしか届かないけど電波が強い
  • 2.4GHz:遠くまで届くけど電波が弱い

ジョジョ好きなら近距離型と遠距離型のスタンドと考えるといい。

どちらも一長一短ある訳だが、ざっくりWi-Fiルーターから距離が近ければ「Buffalo-A-XXXX」を選んだ方が通信速度も速くなる…事が期待できる。

スマート家電の大半が2.4GHzのみ対応

ここで問題が発生する。大抵スマート家電が対応しているのは2.4GHzのみ。つまり「Buffalo-G-XXXX」しか接続できない。今までなんとなく使ってた人が再設定する時。Buffalo-A-XXXX(5GHz)を選択すると設定できないのだ。

2.4GHzの中にも2種類ある

さて問題はもう一つある。2.4GHzのWi-Fiに接続したはいいが、これ自体にも種類があるのだ。具体的には

  • Buffalo-G-XXXX
  • Buffalo-G-XXXX-WPA3

の2種類。とりあえず両者の違いについて軽く触れておく。

WPAって何?

Wi-Fi Protected Access(保護されたWi-Fi通信的な意味)を略してWPA。その中でもWPA2(従来のもの)とWPA3(最新)があると思ってほしい。

簡単に言うと、数字の大きい方が最新版で安全だよって話。Office2013とOffice2021の違いみたいなもの。

上記の例で言えば、WPA3と記載されてる方が最新技術を使って接続されていて安心って事。それなら全てこっちで良くない?と思うのだが、ここでも問題が発生する。

WPA3に対応してないと使えない

例えば私の使うルンバはWPA3に対応していない。よって接続する時は「Buffalo-G-XXXX」を選択しなければいけない。これを知らなければ2.4GHzなのに再設定できない!意味不明!となってしまうのだ。過去の私。

iRobotは事前にアプリで注意してるからいいけど、他のスマート家電では何も書かれてないものがあって不便極まりない。正直ここまで知ってる人・調べる人は少数派だと思うし、検索しても前述した5GHz云々までだと思う。違ったらごめん

混沌を極める

つまり私の家にあるWi-Fiの種類は大きく4つ

  • Buffalo-A-XXXX
  • Buffalo-A-XXXX-WPA3
  • Buffalo-G-XXXX
  • Buffalo-G-XXXX-WPA3

このうち正解は「Buffalo-G-XXXX」であり、家電設定時はスマートフォンをこのWi-Fiに接続しないといけない。だが厄介なのは自動接続機能がある事だ。

例えばiPhoneは上記全ての通信を使えるため、大抵は最強の「Buffalo-A-XXXX-WPA3」に接続する。速度重視ならこれ!とか書かれているので尚更だ。しかし、この時点で自動接続ONになってしまうので、スマート家電の設定をする時だけ「Buffalo-G-XXXX」に繋いだ…と思ったら勝手に切り替わってたりする。

何が厄介って、スマート家電の多くは設定時に家電〜スマホをWi-Fi接続する必要がある(例:ルンバ)そして大抵は家電と接続→アプリで操作→家電と繋ぐWi-Fiにスマホを繋ぐ、の順番に操作するのだが、勝手に5GHzだったりWPA3の「対応していないWi-Fi」に繋がってしまうのだ。

選択式ならいいが、接続→非対応でした。最初からどうぞ❤︎みたいな不親切設計アプリも存在するので注意してほしい。

やっと賃貸で光回線を引けた…

賃貸で光回線は無理だろうな〜と思い込んで3年間を棒に振ってしまった。光回線を繋いだことによる恩恵は凄まじく、YouTubeで上高地の映像を2160pで垂れ流しても全く止まらない。

ちなみに混雑する20時頃の速度がこちら。隣の部屋に設置してるルーターから5GHzで飛ばしている関係で少し遅くなっているが、過去モバイルルーターの最高は32Mbpsだったので2倍近く速い。そして速度制限がない。最高。

最後に

ここまでの話を聞いて、

Wi-Fiの自動接続をオフにすればいい

接続できなかったら周波数の違いを疑うのは当然

など至極真っ当な指摘も入るだろう。ぐうの音も出ない正論だが、現実的にこれら知識を持ってる人は、果たしてどの程度いるのだろうか?

最近は身近にスマート家電を導入してる人も多いと思うが、初期設定だけなら右往左往して出来ると思う。だが一夜漬けの知識が身につかないのと同じで、暫くすれば忘れてしまうだろう。

今回の私は、この悔しい経験を忘れない為、全く関係ないジャンルにも関わらず長文記事を書いている。完全に自分のための備忘録だが、1人でも多くの役に立てば幸いである。そして可能なら、あなたの周囲にいる引っ越し直後・回線開通予定の人に伝えてあげてほしい。

スマート家電は、Buffalo-G-XXXXに繋ぐべし

参考文献

楽天ひかりのIPv6(クロスパス)対応ルーター | お客様サポート | 楽天ひかり

https://network.mobile.rakuten.co.jp/hikari/support/wifi-router/index_a.html?l-id=rhk_support_wifi-router_index_a_01

工事対応状況確認|NTT西日本フレッツ公式

https://webcgi-west.jp/app/otksxx/form/Login

インターネット用語1分解説~WPAとは~ – JPNIC

https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/wpa.html

Wi-Fi(無線LAN)の2.4GHzと5GHzの違いとは?メリットとデメリットを解説 – エレコム
https://www2.elecom.co.jp/network/wireless-lan/column/wifi_column/00062/