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【新オファー機能】メルカリ「希望価格の登録」について解説【買いたい人が〇〇名います】

〇〇を¥1,700で買いたいひとが1名います

上のような通知が届いて困惑してる人に、この正体を解説していく。結論から言うとメルカリ新機能「希望価格の登録」によるものである。

きゃたぬき
きゃたぬき

きゃたぬきです。TwitterYouTubeもやっています。

解説動画

下記の動画でも詳しく解説しています

https://youtu.be/T6JM0exQ-l4

機能について

簡単にいうと「出品者に買いたい価格を伝えられる」新機能である。早い話、オファー機能が形を変えて復活したのだ。

商品をいいね!した後「いいね・閲覧履歴」を除くと、商品横に希望価格の項目が追加されている。そこをタップしよう。

現在価格から値下げされた金額が3段階表示されている。この中から買いたい価格を選択すると

出品者に通知される。そして仮に出品者がその金額(またはそれ以下)まで値下げした場合

設定した購入者に通知が届く。

以上が本機能の全貌である。この上でいくつか補足説明をしよう。

希望価格は3段階、2種類

本機能で伝えられるのは「10%・15%・20%OFF」の3段階まで。細かい金額を伝える事はできない。

2023/07/29 追記
メルカリの希望価格の登録は、1,000円以下だと登録できない

メルカリ10周年を境に仕様変更された。商品価格によって設定可能金額が異なり、簡潔に言うと

  • 1,000円以下:設定できない
  • 1,001〜9,999円:5・8・10%
  • 10,000円〜:5・10・15%

となっている。

メルカリの希望価格の登録は、1万円を境に割合が異なる。

なお100万円超でも設定割合は同じ【5・10・15%】であった。

誰でも購入できる

仮に希望価格まで値下げされても、設定した人以外が購入することは可能。かつて存在したオファー機能とは異なる。

買わなくてもOK

設定者本人が必ず購入しなくても良い。不要になったり、他に都合の良い出品者が現れた場合は無視できる。


この他、詳しくは公式ガイドを参照してほしい。

オファー機能との違い

かつて存在した「オファー機能」

メルカリ歴の長い人やYahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)ユーザーなら以下の疑問を抱くだろう。

これって「オファー機能」じゃないの?

Yahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)の「価格の相談」と何が違うの?

この差異について触れておこう。なお面倒なので【オファー機能=価格の相談】と思ってもらいたい。実際それで合ってる。

値引き後の対象者

最も大きな違いは対象者にある。仮にオファー機能で2000円の商品を1600円にできた場合、

  • 希望者本人:1600円で購入可能
  • それ以外:2000円で購入可能

このような違いが発生する。

だが今回の場合、出品者が普通に値下げするだけなので、誰でも購入できるのだ

対象カテゴリー

もう一つの違いは対象カテゴリー。メルカリのオファー機能はジャンルが絞られていたが、今回は制限なし。どの商品でも設定可能だ。

*ちなみにYahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)に関しては最初から全ジャンルでオファー可能。


他にも細かな違いはあるが、希望価格の登録はオファー機能の亜種と言っていい。殆ど一緒。

感想:効果薄く、不満が増す機能

本機能の感想を言うと「効果は薄いのに不満が増す」となる。これは出品者だけじゃなく購入者にも言える事だ。順番に説明していこう。

まず本機能のメリットを言うと、コメントで交渉せず値引き要望を伝えられる点にある。消極的なユーザーは

もう少し値下げされたら買うけど、コメントしたくないなぁ

と悩んでいる。そこで過去オファー機能だったり、本機能を使ってやんわり意思表示ができる。これは間違いなくメリットと言える。

オファー機能の問題から何も変わってない

でも間接的に値引き要求するなら「オファー機能」で十分なはず。しかしメルカリは過去それを廃止している。詳細は公開されていないが、以下の問題点が指摘されていた

  • 確実に購入されない
  • いきなり限界価格を提案
  • 値引き不可をガン無視

最終的に一部出品者は「オファー機能を使用した時点でブロックする」と決めていた位で、正直私も気持ちがよくわかる。

過去メルカリはこれら不満を解消できなかったし、何なら現在Yahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)にも渦巻いている。その状況下で今回の「希望価格を登録する」が登場したのだから、不満が続出する可能性は高い。

誰でも購入できる状況

そして本機能は購入者側にも不満を与える。オファー機能は閉鎖的な交渉ができたので、承認してもらえれば自分だけ特別価格で購入できた。しかし希望価格の登録は違う。誰でも値引き後の金額で購入可能なのだ。

繰り返しだが価格を下げてもらっても単なる値引きなため、いいね!をしてる全ユーザーに通知が届く。そして安ければ購入されるのは当然。ここで重要なのは本機能を使ったユーザーの心情だ。恐らく

希望価格になったけど全然購入できないじゃん!

どうせ先を越されるなら、やっても無意味

と不満が溜まる。この点においてオファー機能より嫌われる可能性さえある。

価格刻みすぎ問題←やや解決

導入当初の金額。流石に20%は無理

導入当初、本機能は「10%・15%・20%OFF」と刻んでいた。正直この金額は大きすぎる。慣れてる出品者は過去の相場を把握し、

みんな5,000円で売ってるから、自分も5,000円で出品しようかな

といった出品を行う。ここで購入希望者から「4500円・4250円・4000円」のどれかを提示される訳だが、相場把握してる出品者からすると、幅が大きすぎるのだ。

あくまで予測だが、機能実装からしばらく経過すれば出品者間で

希望価格マジで鬱陶しい。ブロックもできないから面倒

と鬱憤が溜まる。というか既に動画コメントで不満が続出している。

23年7月より改善

現在は修正され、安い商品は設定できず、5〜15%OFFしか登録できなくなった。20%は流石に無理があったのだろう。

価格修正を促す効果はある

一応フォローしておくと、高めに設定しすぎた出品者へ値下げを促す効果はある。仮に5000円で出品したが本来の相場が4500円程度だった場合

5%OFFが4人、10%OFFが2人…だったら8%に合わせようかな

と大幅な値引きを決断させやすい。

この他にも、捨てるよりマシ精神で出品する人がチマチマ値引きする手間を減らし、出品者の売れるまでの時間を減らす効果は期待できる。

まぁ対象者が何人いるかは不明だが…相場を調べない人にとっては参考となるだろう。

記事のまとめ

  • 「希望価格を登録」は出品者にやんわり値引き要望を伝える機能
  • オファー機能の亜種的な扱い
  • 効果は薄い割に不満が増えやすい

個人的には「なくてもいいかな〜」と思っている。これならオファー機能の方が購入者も楽だし、そもそも両方とも辞めてほしい。

2023/06/15 機能を完全OFFにする方法

アップデートにより希望価格を設定させない事が可能になりました。設定方法は別記事を参照してください。

イライラさようなら!メルカリが希望価格の登録を改善

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また、今回のように皆さんの素朴な疑問に、できるだけ回答する企画もあります。

◆きゃたぬきのYouTubeチャンネルはこちら!

以上、参考になれば幸いです。

それじゃあ、また!

参考文献

価格交渉を個別に行える【オファー機能】が「家電・スマホ・カメラ」「スポーツ・レジャー」カテゴリーに追加されました! | メルカリびより【公式サイト】

https://jp-news.mercari.com/articles/2018/11/29/offer-add/

希望価格の登録 – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ

https://help.jp.mercari.com/guide/articles/1403/