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妻の友人が結婚式の前撮りで30万円ほど掛かって驚いていた。これは経験者にとっておかしくない金額だが、同時に疑問が出てくるはず
最初の料金は10万円程度だったのに、なぜ高くなったのか?
本記事では、これから撮影する人、そして終わったけど料金が腑におちない人に向けて、写真スタジオの戦略を経験から推察していく。
記事の結論
ウェディングフォトの料金が上がる原因は【新郎側】にある。基本料金内のスーツがダサいため追加衣装を選んでしまい、それが発端で新婦側の追加ドレスを認めざるを得なくなる為だ。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
基本プランは実質おとり
まずスタジオが用意してる10万前後の基本プランだが、実質おとりである。何故ならオプションをつける前提で価格設定されている為だ。
よくある追加料金が次の通り
- 土日撮影:3万円
- 早朝撮影:2万円
- ロケーション撮影:3万円
- 洋装&和装:3万円
- 新郎ヘアセット・メイク:5千円
- オプション衣装:5〜15万円
- その他小物類:1つ3千円
- アルバム作成:1冊5千円
仮に土日・ロケーション・アルバム作成を付けるだけでも基本料金+6万5千円かかる。ここに後述する有料衣装が加わることで、簡単に30万円を超えるのだ。
衣装以外の追加料金は仕方ない
とはいえ基本料金が平日スタジオ料金なのは納得できる。ロケーション撮影をしたいなら人が少ない早朝がベスト。カメラマンや化粧スタッフも動員するのでこれらオプション料金は仕方ない。
平日スタジオ撮影なら結構安い
逆に言えば費用を節約するには
- 平日
- スタジオ撮影
- 衣装チェンジなし
- データのみ
これだけで相当安く抑えられる。もちろん後述する衣装問題で+10万前後になるが、参考として覚えておくといい。
ここまで聞く限り
ロケーションとかは仕方ない。でも衣装に関しては基本料金で終わらせてみせる。その覚悟がある
そんな新郎新婦が多い…いや多かった筈。私もそうだ。しかし基本料金で収まらなくなる背景は【オプション衣装】にある。これは新婦ではなく、新郎側の衣装がダサすぎるのだ。
オプション衣装で高額になる
まずはオプション衣装の仕組みについて簡単に触れておく。撮影プランに関わらず
- 無料:5着
- +5万円:15着
- +8万円:10着
- +12万円:5着
このような選択肢が用意されている。無料の中から選べば追加料金なし、有料ドレスを選べば料金が加算される形。
新郎もオプション衣装あり
新郎も価格・数こそ違えど仕様は同じ。
- 無料:3着
- +1万円:5着
- +3万円:5着
- +5万円:5着
なぜ有料の衣装を選んでしまうのか?
実際に経験すると分かるが、無料ドレスは決して悪くない。インスタ映えする様なゴージャス感はないが、親世代が着た衣装と遜色ない。
しかし問題は新郎側のレンタル衣装。こちらのラインナップが酷い。例えば私が撮影した場所は
あお・きいろ・ピンク
マジでこの3色しか用意されてない。決して黒・白・グレーのような無難な選択肢は用意されてないのだ。
何より色こそ微妙だが仕上がりは良くて憎たらしい。文句言われるギリギリを攻めた結果、似合わないのは己のダンディさが足りないと諭してくる。悔しい。
まぁ仮に黒・グレーが揃っていてもデザインは微妙なのだろう。原理的に考えてもらえれば幸い。
新郎側の無料衣装がダサい理由
ウェディングフォトの料金は
女性の希望で高くなる
この意見は否定されないと思うが、なぜ撮影スタジオは新婦ではなく新郎の衣装の質を落とすのか。その背景を順番に解説しよう。
男は消極的なイベント
女性の方へ。気分を悪くしたら申し訳ないが参考までに私の男友達は
いや正直前撮りとか興味ないんよね。俺は絶対にオプション無しで終わらせるから。せめて10万だな
と言っていた。そして似た意見を持つ男が私を除いて驚くほど多い。穿った見方をすれば
高額を支払う強制イベント
なのだろう。愛する妻へ。私は素晴らしいイベントだったと確信している
ダサい衣装で撮りたくない
だが無料衣装は戦隊モノと見紛う色しかない。いくら金をかけたくない男でも自分がダサいのは困る。よって有料衣装を選んでしまうのだ。
何より新婦と比べて追加料金はとても安い。1万円出すだけで黒・グレー・白など無難な色を選択できるのだ。
これが正解だ。新婦は無料のドレス、そして新郎は+1万円払って無難なデザインにしよう!…という選択ができないのは全男子が察している。
新婦に大義名分が発生
もちろん問題が発生する。新郎側が追加衣装を選ぶのに、新婦側が無料の映えないドレスで満足するだろうか?いや、ない。誰もがネオ・クイーン・セレニティになりたいのだ。
スタジオ側の戦略は
興味のない男性にオプションを追加させ、それを皮切りに女性が選びやすくなる口実を設ける
と言うもの。まさか男側も自分が有料の衣装を選ぶとは思っていなかった。体験するとわかるが相当賢い戦略である。
降り注ぐセットプラン
これに加えて厄介なのがセットプラン料金だ。たとえば以下のパックが用意されている
- 新婦:8万円のドレス
- 新郎:3万円のスーツ
- オプション小物が数点利用可能
- 合計10万円
仮に新婦8万・新郎1万を選択するなら+1万払って新郎もグレードを上げちゃおうぜと思ってしまう。既に9万円なのだから+1万なんて小さい。むしろ小物付いてるから格安じゃないか。
まぁ冷静になればUSJに入場できる追加料金だが「一生に一度ですから」と言う囁きで予算を自ら超えてしまう。これが前撮り・フォトウェディングの恐ろしく狡猾な戦略なのだ。
記事のまとめ
- 基本料金は平日&スタジオ撮影価格なため、休日や早朝・ロケーション撮影で追加料金が発生する
- 無料衣装は新郎側が壊滅的にダサい。とはいえ片方だけ有料衣装を選べるわけもなく、新婦の圧力により互いに課金してしまう
衣装で節約は難しい
これから撮影する人に向けて。察したと思うが節約したいなら衣装以外のオプションで調整しよう。平日スタジオ撮影にするだけで20万円以下で抑えられる筈。
そもそも基本料金が安すぎるから暴利を貪ってると思われてしまう。最初から無難な衣装で20万円にすればいいのに…と思うが
自分たちで追加したから高額になった。原因は自分たちにある
そう錯覚させた方が都合良いのだろう。私が店側ならそうする。
そして数社訪問した上で悟ったが冠婚市場はどこもこんな感じ。撮影するなら基本料金に惑わされず20万円程度と思って望んでほしい。
最後になるが結婚おめでとう。二人で幸せな生活を送ってほしい。