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とある方からメルカリに関する相談を頂きました。普段は動画にて回答するのですが、試験的にブログ記事も併せて更新していきます。動画版はお待ちください。
ちなみにこのような相談は大歓迎ですので、ブログや動画にて採用されても大丈夫でしたら、いつでも下記お便りフォームから投稿してくださいませ。匿名でもOKです。有り難いことに沢山の相談をいただくので回答に時間がかかる事もあります。どうかご承知おきください。
相談
いつも楽しく拝聴しています。今回の悩みは、購入した服や梱包袋に猫の毛が付着していたことについてです。
私はペットを飼っていませんが、欲しかったブランドの白Tシャツを購入しました。到着後、透明の袋から取り出し「無事に届きました」と取引完了のコメントを残しましたが、その後、袋に白い猫の毛が8本ほど付いていることに気づきました。光の加減で見えにくく、最初は気づけなかったのです。
出品者様のアカウントには案の定「猫を1匹飼っています」とコメントしてありました(原文ママ)。白い毛と白いTシャツのため確認しづらく、実際に着用すると鼻がムズムズしました。これまでペットを飼っている出品者から購入しても毛が付いていたことは一度もなかったので驚きました。
ブティックの店員に相談したところ、動物の毛は洗濯やコロコロでは落ちにくく、生地を傷める可能性があるためクリーニングに出すしかないと言われました。費用は1000円ほどかかるため、とても損をした気分です。
評価欄にも「毛が付いていた」というコメントはなく、事前に気づけていれば指摘できたのにと後悔しました。Tシャツ自体はとても気に入っているので返品する気持ちはなく、クリーニングに出すしかないと諦めています。
今回の件で、今後はペットを飼っている出品者からの購入は控えようと思いました。こういう出品者は今後、猫の毛が服に付いているのを発見した購入者がしっかりとコメントして注意しないと分からない人だと思います。
記事の都合上、内容を一部要約・割愛させて頂きました
回答
ペットを飼っている出品者から購入するのなら必ず毛が付着していると覚悟することをお勧めします。むしろ過去の取引で見当たらなかったのは相談者さんの運が良かったか、気付いてない可能性が高いです。今後控えるとのことですが、より一層注意していきましょう。
ただ、この出品者には改善すべきポイントがあります。相談内容(”出品者様のアカウントには案の定「猫を1匹飼っています」とコメントしてありました”)から推察するに、プロフィールにだけペット飼育の記載をして商品ページには何も書かなかったのでしょう。
出品ページのみ読んで購入するのは至極真っ当なメルカリユーザーの動きです。しかし残念ながらプロフィールにしか重要事項を書いてない人もいるのです。この相談をきっかけに私たちが教訓にするべきことは何か。順を追って解説していきます。
何故ペットの毛は残ってしまうのか?
改めて主張しますが、ペットを飼っている人から商品を買うのなら必ず毛が付着していると思ってください。アレルギー持ちであれば購入は避けるべきです。
ところで普段わたしは出品者に向けて
髪の毛はゼッタイ画像に写すな。梱包時にも注意せよ
といった内容をお伝えしています。これは個人的感覚も入っていますが、髪(など)の毛は相手の存在を生々しく意識してしまい、売れにくさやクレームに繋がります。それに人の毛なら意識すれば排除できるので、徹底的に注意すべきだと考えているからです。
しかしペットの毛は話…というより性質が違うのです。一般的な日本人の髪の太さは0.08mm、いわゆる猫っ毛でも0.06mm程度とされていますが、犬や猫は0.04mmを下回ることがあります。また毛の長さも頭髪の平均が20〜50cmに対して家庭犬・猫は1〜5cmと短めです。しかも人間と違ってクリームやグレー、白といった薄く淡い色合いがペットの毛には多い。
つまりペットの毛は大抵の日本人より色が薄くて細く、しかも短いことが多いため物理的に発見するのが困難なのです。今回の相談にあります白い衣類でしたら、まさに大海の針を探すようなものでしょう。
今後はペットを飼っている出品者から購入を控えるとのことですが、もし検討するのなら、怪我なく取引を終えるためにも毛があると思っておきましょう。洒落じゃないですよ?
講義してもムダだと思う理由
ちなみに相談者さんは、評価前に気がついていれば指摘していた、と考えています。しかし私の経験上その苦言を呈したところで取り合ってもらえないと思います。
まず出品者はペットを飼っているので、完全に毛を取り除くのが困難であると体感していたでしょう。加えてペットの有無が購入者にとって判断材料にもなると知っていたはずです。プロフィールに猫を飼っていると記載しているのが証拠です。まぁ肝心の商品ページが無記載なので伝わってないんですけどね…
私なりに出品者の意見を代弁すると
猫を飼ってるって書いてあるんだから、そりゃ付いてる事もあるでしょ
となります。物申したところで相手は「中古市場を理解してない人きたわ」程度の反応だったかもしれません。
プロフの注意書きに効力はない
でも本件の出品者、プロフはともかく注意書きを商品ページに書いてなかったのでしょう。これでは猫アレルギー持ちの利用者が知らずに購入するケースもありますので、トラブル発生時には説明不足として責任ある対応を求められます。なぜならプロフィールには説得力がないからです。
簡単に言いますと、購入後ロックされる商品説明文とは違って、プロフィールは後出しで注意書きを付け加えられるため、特にアレルギーに関連する注意を促す場所として相応しくないのです。詳しい解説は別記事を参照してください。

もし仮に、該当の出品者が商品ページにて「猫を飼っておりますので毛が付着している恐れがあります」と記載しているのなら、相談者さんが楽観視していたことに釘を刺すつもりでした。しかし聞く限りだと、どうも出品者側に正すべき要素が多そうです。
『プロフ万能説』が蔓延している
しかし処世術的な話をすると、メルカリのプロフィール欄は一読した方がいいです。酸いも甘いも噛み分けたユーザーは説明欄に書くべき本質的な理由を心得ていますが、現実は商品ページに「プロフ必読」など書いて終わる人が多いです。プロフィール欄だけ編集する方が簡単なのでしょう。いわば『プロフ万能説』です。
購入者にとってメルカリで重要なのは満足できる買い物をすること。不本意ではありますが、相談者さんのような事故を回避するためにもプロフィールを一読してからの購入をお勧めします。
ただ、出品者の自己防衛の観点からも商品ページ最優先で書くべきですし、そのためのテンプレート機能も用意されています。公式としても「プロフ必読」というルールは存在しないと明言していますから、説明文ファーストなのは間違いありません。
せめて本記事を読んでいる方は、面倒くさくても出品ページに注意書きを載せるようにしましょう。トラブルになったら更に面倒ですからね。
注意書きは点検をサボる言い訳にならない
ここまで注意書きの場所について解説しましたが、最後に改めて当然のことをお伝えします。事前に警告することは商品確認や清掃の手を抜いていい理由になりません。正しい手段でペットの毛が付着しているリスクを述べたところで、出品・梱包の際はできる限り取り除く努力はするべきです。
もちろん困難な場合もあるでしょう。今回の洋服ですと無理にコロコロクリーナーを使ったら繊維が傷づいて状態が変わることもあり得ます。しかし、それならその旨も記載するのです。具体例を挙げると
私は猫を飼っております。可能な限り清掃を行っておりますが、毛が商品に付着している場合がございます。粘着ローラーでの掃除は繊維を傷める恐れがあるため、見逃しがある状態で現状品として出品しております。気になる方はご購入をお控えいただけますと幸いです。
最近はChat GPT等でふさわしい文章を瞬時に作成してくれます。適宜使用してください。
今回の出品者は、注意書きをプロフィールにしてあるから掃除は程々でいいだろう、と緊張感を欠いた姿勢が目立ちます。透明の袋から取り出した静電気で見つかる程度の毛なら、ペットを飼っている家庭なら掃除して出品するべきだと思うのです。
注意書きは、点検をサボる言い訳にならない
このことを忘れずにメルカリを使っていきましょう。
以上。ざっくり内容をまとめます。
- ペットを飼っている人の商品には必ず毛がついている、と考える
- プロフィールにのみ注意書きをしてはいけない
- しかしプロフ万能説が蔓延してるので、一読した方がトラブル回避になる
- 注意書きは点検をサボる言い訳にならない
本記事が、皆さんの快適なフリマアプリ生活の手助けになれば幸いです。
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それじゃあ、また!