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普段フリマアプリの質問に答えていますが、以下の相談をもらいました。
私の画像が勝手に使われました。しかし他ユーザーの写真は私より綺麗なのに、どうして使われたか不思議です。
相手はどのような理由で私の画像を利用したのでしょうか?また無断転載を防ぐための工夫があれば教えてください。
メルカリに限らず、画像の無断転載は経験されてる人も多いでしょう。今回の記事では、なぜ一般ユーザーの画像でも無断転載されてしまうのか、そして対策についても説明していきます。
解説動画
この記事の目次(クリックでジャンプ)
【そもそも】無断転載の具体例
話をする前に、無断転載された画像がどのように使われるか確認しよう。大きく3通りある
- 撮影面倒だからパクる人
- 偽ショッピングサイト詐欺
- 無在庫転売
特に最近、メルカリ画像を使った偽ショッピングサイトによる個人情報抜き取り詐欺(上図参照)が横行しており、警視庁HPでも注意喚起されている。
偽ショッピングサイト・詐欺サイト対策|警察庁Webサイト
https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/countermeasures/fake-shop.html
本記事では前2つを避ける方法を伝えていく。無在庫転売は相場で売ることにより回避可能なため割愛。詳しくは別記事
【相場守れ】メルカリで安売りしてはいけない理由画像の質では業者・せどらーに勝てない
ところで相談を見たとき、こう思った人もいるんじゃないでしょうか。
相談者さんの画像がプロに匹敵するレベルで、無断転載されたんじゃないか。
確かにその可能性はありますが、まず画像のクオリティにおいて一般人は業者・せどらーに勝つことはありません。理由は大きく3つ挙げられます。
- 業者はクリーニングして出品する
- 業者はカメラ性能が違う
- 業者は加工してる
業者はクリーニングして出品する
まず、業者は商品を清掃してから出品します。利用者の中にはクリーニングするのがめんどくさいから、そのまま出品する人もいますよね。しかし、せどらーは必ず取れる汚れをとってから出品します。
他にも撮影環境を明るくしたり、ほこりや髪の毛を取り除く下準備を行います。これにより被写体の美しさが変わるため、画像の質の向上につながるわけです。
業者はカメラ性能が違う
また業者が使うカメラにも理由があります。基本フリマアプリの出品はスマートフォンのカメラで行われますが、業者やせどらーは本格的なカメラを使用しています。
最近はスマホカメラも性能が向上していますが、一眼カメラには到底敵いません。使った人なら断言できますし私も言い切ります。画像が良い ≒ 高く売れやすいため、設備投資としてこだわるのです。
なお本ブログはカメラ専門サイトではないので、具体的になぜ差が生まれるのかは省略します。ただ、撮影に特化し続けた一眼カメラがスマホに負けるわけがないと感覚で理解できると思います。
業者は加工してる
最後に、業者やせどらーは画像を加工して出品しています。フリマアプリ利用者のほとんどが撮影してそのまま出品すると思いますが、プロは撮影してから商品をより魅力的に加工します。
- クリーニングして出品
- 高性能な撮影機材
- 画像編集を行う
これらの要素がある限り、一般ユーザの画像が業者を上回る事はありません。
なぜ一般ユーザー画像が無断転載されるのか?
それでは一体なぜ(一般人の画像でも)無断転載されるのでしょうか。当然ですが、彼らは何かしら意図があって一般人の画像をあえて使っているわけです。その理由を説明しましょう。
綺麗すぎると敬遠される
先ほど軽く触れましたが、業者が撮影にこだわるのは商品をより高く売るためです。画像にこだわっても一般人と同じ価格でしか売れないなら、彼らもスマートフォンで撮影するでしょう。
しかし購入者にとっては嬉しい話じゃありません。同等品でも一般人なら6000円、せどらーなら7000円で販売するケースもあります。そして慣れているメルカリユーザーほど
画像が綺麗=あまりお得じゃない
とわかっているのです。極まれに格安な掘り出し物を購入した経験があるとしたら、それは(業者と比べて)綺麗じゃない画像が多かったでしょう。
実際メルカリ利用者には画像が綺麗なユーザを候補から外す人もいるほどです。無論安ければ買いますが、画像にこだわるのに価格が安いなんて裏がある or 設定をミスってると考えられますし、大抵前者です。
親近感を出すため、シロウトを選ぶ
つまり、安く買いたいと思ってる購入者にアプローチするには素人画像の方が都合良いわけです。無断転載する人は出品活動が面倒臭い、あるいは情報を抜き取る目的であって、相場より高く売ろうとは考えていないのです。むしろ安いくせに綺麗な画像だと「訳あり商品か?」と疑われますからね(この場合マジで訳アリだけど…)
他にも、業者の方が通報してきそうだから一般人を選んでる、など様々な要因が考えられます。それでも、あえて美しい画像を選ばない心理があることは理解していただけるかと思います。
無断転載されにくくする方法
そんな無断転載ですが、回避する方法はいくつかあります。こちらは業者やせどらーといったプロでも使っている手法になりますので、一定の効果は期待できるでしょう。
- 画像に透かしを入れる
- 注意書きを記載する
- 売れた商品ページを削除する
- (ヤフマ限定)動画を投稿する
画像に透かしを入れる
最も有名なのは画像に透かしを入れることです。商品画像にユーザー名を入れたり、IDを記入することで、他ユーザーが利用しづらくなります。
専用アプリを使う人もいますが、シンプルにフリマアプリの画像編集機能で文字入力するだけでOKです。
注意書きを記載する
ご注意ください:商品画像や説明文の無断転載を禁じております。以前より無断転載が多数見受けられましたので、今後は見つけ次第、メルカリ事務局へ報告させていただきます。
この文章は自由に使ってOKです
上のような注意書きを使うのも効果的です。先程の無断転載ユーザーの心理でも触れましたが、彼らは通報してきそうなユーザーを避ける傾向があります。よって注意書きを記載している=通報してきそう、といった印象を与えられるのです。
注意書きとしてよく使う表現は、テンプレート機能やスマートフォンのユーザー辞書を活用することで簡単に記入できます。詳しいやり方は別記事を参照してください。
【効率化】メルカリの面倒な取引メッセージを減らす方法【ラクマ・Yahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)】売れた商品ページを削除する
売れた商品ページを削除するのも効果的。例えばメルカリは取引終了後2週間経つと出品ページを削除でき、 検索結果に表示されなくなるためコピーが困難となる。
(ヤフマ限定)動画を投稿する
Yahoo!フリマ限定機能ですが、動画を投稿するのも効果があります。商品撮影した場所で動画を撮れば、少なくともあなたの商品説明に嘘がない正面になりますし、他ユーザーは無断転載しづらく思うでしょう。
軽快なセールストークは必要ありません。商品もぐるっと回すように取るだけで効果があります。お試しを。
それでも無断転載される…どう向き合えばいい?
ここまで対策について紹介しましたが、それでも無断転載される事はあります。まぁ他人の画像を使ったらどうなるか分からない想像力の乏しい人たちが無断転載するのですから、対策を貫通することもあります。最後に私なりの対応方針を紹介して終わりたいと思います。
一般ユーザー:売れた後は無視
まず、一般的なフリマユーザーの皆さん。商品が売れた後に無断転載されているか探さないことをお勧めします。そもそも、メルカリの利用目的は不用品をお金に変えることなわけで、売却したら商品ページをどう使われようと本来興味がなかったはずです。
今回気づいてしまったものは仕方がありません、遠慮なく通報してください。ただし画像検索をかけたり、すべてのフリマアプリで商品名を検索したりするのは時間がもったいないです。
加えて、対策をいくつか紹介しましたが、一般ユーザーは注意書き程度にとどめることをお勧めします。画像に透かしを入れるのは費用対効果の面で無駄が大きいです。いずれ出品自体が面倒になるでしょう。
商品が売れたらOK、それ以上は踏み込まない。そんな割り切りが良いでしょう。100年程度の人生、こんなくだらないことに時間を割くよりも家族との会話をお楽しみください。
せどらー:気付いたら通報、でも探さなくて良い
一応、私の同業でもある業者・せどらーに向けたアドバイスを載せておきます。何時間も費やし完成させた画像をパクられるのは心身ともにダメージが大きいですよね。自分の商品ジャンルで無断転載を確認したら遠慮なく通報しましょう。ただし、一般ユーザー同様、わざわざ探しに行くのはやめたほうがいいです。
対策については可能な限り行ってください。画像の透かしに関しても、PCを経由すれば一括で入れるものもあるはずです。画像加工のついでに小さく入れることをお勧めします。ちなみに私はMacBookで「PhotoBulk」というアプリを使っています。
記事のまとめ
- 無断転載は、あえて一般ユーザーの画像を使う
- 画像に透かしを入れたり、注意書きをすることが効果的
- 完全に防げないため、見切りをつけるべき
最後に
一応弁明しておきますが、私は無断転載を認めているわけではありません。むしろ説明文を含め、むちゃくちゃ無断転載された挙句、ぱくったユーザーから通報されたこともあります。これは自慢ではなく憤慨であり、そして彼らを全員通報しようと何時間も無駄にした過去の自分への戒めでもあります。
確かに何人かユーザーを通報し、削除することはできました。しかし新しい無断転載は必ず起こります。結局いたちごっこになるなら、いっそ深追いしない方が自分にとっても都合が良いと判断を変えました。
とはいえ通報する人を否定するつもりは一切ありません。むしろ彼らのおかげで無断転載ユーザーが徐々に減っていき、私たちの商品も無事に出品することができるわけです。ただ、個人的には通報せず、調べもしない、いわば芸能人のエゴサーチへの向き合い方と似た対応がベストだと考えているまでです。
今回の記事を参考に、あなたなりの結論を導き出してもらえれば幸いです。
YouTubeチャンネルもあります
チャンネルでは、一般フリマユーザー向けに
- イライラしない考え方
- ちょっと売れやすくなるコツ
- 知っておくと便利な情報
などを定期的に発信しています!
また、今回のように皆さんの素朴な疑問に、できるだけ回答する企画もあります。
以上、参考になれば幸いです。
それじゃあ、また!
参考文献
取引完了後商品の削除方法 – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/121/
偽ショッピングサイト・詐欺サイト対策|警察庁Webサイト
https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/countermeasures/fake-shop.html
偽ショッピングサイトに注意 | トピックス | 脅威情報 | 一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(JC3)
https://www.jc3.or.jp/threats/topics/article-462.html