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2023/06/24前後、メルカリに新機能【出品者バッジ】が追加された。本記事では概要を説明しつつ、利点・欠点を推測していく。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
解説動画
下記の動画でも詳しく解説しています
出品者バッジとは
条件を満たした場合のみ、プロフィール欄に表示されるバッジのこと。現時点で3種類ある。
- 高評価バッジ
- 24時間以内発送バッジ
- 12時間以内返信バッジ
それぞれ順番に取得条件を解説する。
高評価バッジ
公式ガイドによれば
直近の取引で評価が「良かった」のみの出品者は、すべての出品商品に高評価バッジが表示されます。
との事。文言通りなら、過去取引で全て「良かった」評価なら付与されるだろう。
だが実際、16件で非表示なのに15件・19件の人は表示されたり、直近100件全て「良かった」でも非表示など、ユーザー間の不可思議な違いが存在している。
24時間以内発送バッジ
以前から存在した「スピード発送バッジ」の名前を変えたものと考えてOK。
発送までの日数を「1~2日」で選択している商品の平均発送時間が24時間以内の出品者は、すべての出品商品に24時間以内発送バッジが表示されます。
あくまで1〜2日発送に設定し購入され、かつ平均24時間以内に発送をした場合のみ付与されるバッジ。仮に
- 発送までの日数:2〜3日
- 24時間以内に発送
で出品・発送を繰り返しても証はもらえない。
12時間以内返信バッジ
出品した商品のコメント返信が平均12時間以内の出品者は、すべての出品商品に12時間以内返信バッジが表示されます。
商品コメントの返信速度が対象。取引メッセージではない点に注意。
なお相手から会話を終了した際の返信(例:「検討します」)も対象かは不明。万全を期すならコメント削除を利用すべきだろう。
共通する注意点
ちなみに上記3バッジとも非表示にできない。また条件の詳細については公式ガイドラインにも記載されておらず、問い合わせても教えてもらえない。
このため、ユーザー間で
直近100件全て「良かった」なのに高評価バッジなし
「2〜3日」に設定して24時間以内に発送してたら、何故かバッジが付いた
などガイドラインの記述と異なる人がいる現状。報告者が嘘をついてる説も否定できないが、それにしては体験談が多すぎる。
謎。ここまでチグハグなら基準を公開した方が安心できると思う。
ここまでの内容を纏める。
- 高評価バッジ:直近の取引が全て「良かった」
- 24時間以内発送バッジ:「1〜2日以内」に設定かつ平均24時間以内に発送
- 12時間以内返信バッジ:商品コメントへの返信が平均12時間以内
- 基準を下回らない限り、表示され続ける
- 基準の詳細は非公開
それぞれの利点・欠点
ここからは各バッジに関する利点・欠点を独断で解説する。
高評価バッジ
予め言うと「出品者は取得してるのが当然」という風潮になりかねない。バッジがある人は問題ないし嬉しい変更だが、ない人にとって悩みの種が増える印象。
メリット
公式お墨付きの【高評価】が一目でわかるため、購入者は安心できる人を見分けやすくなる。出品者もバッジさえあれば優先して選ばれやすくなるだろう。
これまでユーザーは星のかけ具合・評価内容をタップし相手の素性を判断していた。しかし悪い評価を難癖つけて消すなど、見えない問題点を抱える出品者も存在する。
仮に高評価バッジの付与基準として
直近の取引で評価を非表示にしていない
があるのなら、バッジの有無でより安全な出品者を選べる可能性がある。
もちろん上記は妄想だが「公式が言ってるから…」とバッジを優先する購入者は増える。
デメリット
長所は短所と言われる様に、公式バッジがない出品者は(無駄に)疑われる恐れがある。直近100件全て「良かった」でも称号が与えられない人がいても
(商品に問題が多いから)頻繁に取引キャンセルされる出品者なのか?
など妄想されかねない。
付与されてない出品者(特に直近100件いい評価の人)には目の上のこぶ状態。(当然だが)バッジ獲得のために良い取引を続けるしかないし多分メルカリの狙いもここにある。
24時間以内発送バッジ
早い方が選ばれやすいのは間違いないが、意図せず付与された人にはデメリットが強すぎる。
メリット
旧スピード発送バッジと同じく「発送が早い人」と認識されるため、急ぎで欲しい購入者から優先的に選ばれる。
また、出品者の中には1〜2日で発送する設定なのに独自ルール(例:営業日換算で〜)で守らない人もいるが、バッジがあれば信用してもらえるだろう。
デメリット
別記事1本を使って解説するくらい欠点がある。旧スピード発送バッジを基準に書いたが内容は共通するため、ぜひ参考にしてほしい。
【メルカリ】誤解注意!24時間以内発送なんてサービスは無い【スピード発送バッジ】簡単に説明すると
- 購入者が「24時間以内に発送する」と勝手に期待する
- 仮に「2〜3日発送」設定にしてもバッジが残っているため、早く発送してくれると勘違いされる
- 上記誤解を招くにも関わらず、非表示にできない
となる。
加えて、今回の変更で余計に誤解されやすくなった。スピード発送にあった「平均」という最重要ワードが消えた結果
24時間以内発送
の文字列になった。日本語的に間違えてない以上「24時間以内に発送する人だな」と誰だって考える。
もちろんメルカリガイドに
「出品者が必ず24時間以内に発送する」ことを出品者およびメルカリがお約束するものではございません。目安としてご活用ください。
と記載されてるけど、最初からミスリードする名前を止めろって話。トラブルが起きて困るのは焼印を押された出品者だ、決して事務局ではない。何やってんだメルカリ。
12時間以内返信バッジ
24時間以内発送バッジに似た名称なので不安になる…と思ったが、こちらは長所も短所も弱い。バッジがなくても気にしなくていい。とりあえず解説からはじめる。
メリット
返答が早い≒無視しない人と考えられるため、購入者が気軽にコメントできる。その結果、売れやすさに繋がる。
そもそも商品コメントとは購入を悩む人が疑問・要望を伝える場所であり、返事は早い方がいい。だが相手が忙しければ待たされるし、いつまで待つべきか見当もつかず不満が募る。
この時、バッジ取得者なら概ね12時間以内に返信が来ると信用できるため、優先的にコメントしてもらえるのだ。
デメリット
「24時間以内発送」と同様、12時間以内に返信されなければ
なんだよ、12時間以内に返信って嘘かよ…
と誤解される恐れがある。
どちらも気にならない
長所・短所どちらも書いたが気にしなくていい。その理由は大きく2つ
- 「12時間以内」でも遅い
- ダメもとでコメントが基本
購入者は「コメントした時刻」を踏まえた返答速度が気になるのであって、出品者の平均返答速度は重視していない。例えば
- 午後6時にコメント→午後10時までに欲しい。多分起きてるでしょ?
- 午後10時にコメント→起きてる…と思うけど、まぁ翌日でも仕方ない。
- 午前2時にコメント→深夜だから、朝に返事が来ると思う
といった形。10時間で返答が来たからOK!って訳じゃない。
何より【12時間以内返信】が付いてなくても気にせずコメントする人が殆どだろう。最終更新が1ヶ月前でも「まだ購入できますか?」と尋ねるような物だ。ダメで元々。
よって12時間以内返信に関しては長所・短所ともに小さいため、バッジの有無による影響は小さいだろう。これが現時点の主観だ。
簡単にメリット・デメリットをまとめる。
- 高評価バッジ
- 公式認定のユーザーと一目で安心
- 取得できてないユーザーが避けられる
- 24時間以内発送バッジ
- なるべく早く欲しいユーザーが選んでくれる
- 常に24時間以内に発送すると誤解される
- 12時間以内返信バッジ
- 「コメント放置しない人」と思われやすい
- 12時間以上待たされると不満に繋がる
旧:スピード発送バッジが改悪されるのは予想外だったが、高評価バッジは購入者視点でも悪くない。12時間以内返送は無害だろう。
とはいえ導入されて日が浅いため、上記意見はこれから変化するだろう。今後の取引を踏まえて再評価していく予定。
YouTubeチャンネルもあります
チャンネルでは、一般フリマユーザー向けに
- イライラしない考え方
- ちょっと売れやすくなるコツ
- 知っておくと便利な情報
などを定期的に発信しています!
また、今回のように皆さんの素朴な疑問に、できるだけ回答する企画もあります。
以上、参考になれば幸いです。
それじゃあ、また!
参考文献
出品者バッジ – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/689/