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今のご時世クレカの1〜2枚持ってる筈だが、あのメルカリが発行した【メルカード】は作る価値があるのだろうか?
結論、メルカリを頻繁に使うなら作成必須、それ以外は作らなくてもOK。だが永年無料かつ初回特典が豊富なので、発行して困ることはない。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
解説動画
下記の動画でも詳しく解説しています
メルカードの概要
とりあえずメルカードの基本情報を確認しておこう。以下の通り
カード名 | メルカード |
年会費 | 永年無料 |
還元率 | メルカリで利用:最大4%(それ以外は1%) |
還元ポイント | メルカリポイント(有効期限:365日) |
ブランド | JCBのみ |
限度額 | 最大50万円 |
よくある年会費無料クレカは「一回でも使ったら無料」だがメルカードは完全0円。使わなくても年会費は一切かからないので安心だ。
メルカードの利点
そんなメルカード独自の強みを紹介しておこう。
初回特典が豊富
メルカードを発行すると初回特典をもらえる。例えば以前(23年3月)のキャンペーン内容は以下
- 商品購入で3,000ポイント
- 販売時の手数料30%還元(上限1000ポイント)
- 初期設定で1,000ポイント
- お店での支払いで25%還元(上限1000ポイント)
概ね6,000円が基準で、たまに1万円相当を超えるキャンペーンが開催される。
内容は定期的に変更されるため、公式HPで確認してもらいたい。
メルカリの買い物が還元率UP
通常メルカリ商品はポイント還元されないが、メルカードで支払うと最大4%還元される。この数値は影響が大きく、仮に10万円分の買い物をすると
- 通常クレカ(1%):1000円分
- メルカード(最大4%):4,000円分
となる。またメルカリ利用者の多くが「中古1万で買い、9000で売る」ような使い方をするため、実質負担がより軽減される。
取引が多いなら発行すべき
と言われる理由がこれ。安く買い高く売ることに長けている上級者ほど、高還元率のメリットを受けやすいのだ。
メルカリ以外は通常1%
なおメルカリ・メルカリShops以外の買い物は1%還元である。これは他社クレカと同じ水準なので普通。
8の日に還元率+8%
毎月8の付く日は、還元率が+8%加算される。メルカリ以外は9%、メルカリなら最大12%還元になる。
ただし還元ボーナスポイントは上限300Pと低め。金額にして3750円支払えば達成する計算だ。そして還元を受けるには事前エントリーが必須な点に注意。
カード番号がない
メルカードには、番号がない
これはデザインとして美しいだけじゃなく、落としたり盗み見されて不正利用される心配がない、という実用的メリットがある。
まぁ逆に番号を書く際に困るのだが、メルカリを開けばいつでも確認できる。スマホを使わない日は存在しないので支障ないだろう。
審査がめっちゃ早い
従来クレカを発行するには手続きが煩雑になりがち。しかしメルカードは「メルカリ」で申し込み可能だし爆速。以下メルカードの発行条件だが
- メルカリアカウントを保有する20歳以上
- 本人確認済み
かなり少ない。住所・氏名・電話番号・銀行口座の番号など書く手間がないのだ。今この瞬間にでも申し込みできちゃう。
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メルカードの惜しい点
ここからはメルカードの微妙な点を紹介しておこう。
還元率がミッション制かつ不安定
メルカードの還元率は「最大4%」である。これは条件を達成することで【2.5→3→4%】のように段階的に還元率が上がる仕組みだからだ。
ここまでは普通のクレカにもある話だが、肝心の達成条件が開示されていない。
2.5%にするための条件は3つ!
上図参照
といったヒントのみ。そして還元率は4月・10月にリセットされるため、半年ごとに(不明確な)ミッションを達成し続けないといけないのだ。
SNS上でも話題になったが、最大4%には相当メルカリを使い込む必要がある。よって毎月1回出品&購入する程度なら【2.5%〜3.5%】を推移すると考えた方がいい。それでもお得だが「本当に4%いける?」と疑わしさは拭えない。
ショッピング保険がない
メルカードには通常クレカに備わってる以下の機能がない
- 家族カード
- ETCカード
- 保険サービス
- キャッシング機能
個人的に重要なのが保険サービスだ。例えば年会費無料のイオンカードに備わってる「ショッピングセーフティ保険」は購入後180日以内に事故で壊れた場合に商品代金を保証する機能がある。
もちろん保険なので普段使うものじゃないが、いざという時に困る点は留意しよう。
メルカリの買い物に補償をつける方法【保証書なしでもOK】8の日の還元上限が低い
「8の付く日」は+8%の高還元になるが、上限300Pしか入手できなくて微妙。3,750円の買い物で達成してしまう。
例えば日用品の買い溜めイベントとして有名な【楽天お買い物マラソン】は最大+10%、上限7,000Pと大盤振る舞い。
せめて1,000ポイント上限にしたり、8・18・28日も対象にしてほしい…と言うのが率直な感想。
メルカード自体のポイント獲得上限
ちなみにメルカード自体の還元上限は1ヶ月ごとに決まっており、2024/04/26現在では
- メルカリshops:P5,000
- メルカリshops以外:P5,000
仮に還元率4%なら125,000円(合計25万)までの買い物に留めておこう。
ブランドはJCBのみ
あとJCB一択になるので、街のお店で使えない可能性もある。まぁ気にするほどじゃない。
ご覧の通り、カードのデメリット自体は小さい。永年無料で初回特典がもらえる点を考えると、発行して困ることはない。
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他社クレカと比較した懸念点
だが実際の使用場面まで考えると話は変わる。悪くない程度のクレカなら佃煮にするほど存在するのだ。その懸念材料を紹介しよう。
街で使うなら他社クレカでOK
メルカードはメルカリ内で最強。だが他店舗での利用を考えると【メルカード】を優先する理由が薄い。なぜなら多くの人は他社クレカを持っているから。
楽天カード持ってるけど、メルカードで支払った方がいいな
とはなりにくい。決して悪くないが、あえて使い分ける必然性がない。
加えて他社サービスは連携により真価を発揮する。例えば楽天ポイントは投資に回したり、光熱費の支払いに充てることも可能。もちろん楽天市場の買い物にも使える。楽天カード発行数が国内No.1なのも頷けるだろう。
- 8の付く日
- 売上金を消費したい
以上理由がない限り、メルカードをわざわざ街で使う必要はない。逆に1枚もクレカ保有してないなら積極的に使おう。
メルカリ=非日常の買い物
ではメルカリに絞った使い方ならどうだろうか?これに関しては間違いなくお得だが、冷静に考えてもらいたい。
メルカリで何をそんなに購入するのか?
還元率がいくら高くても、無駄なものを購入すれば本末転倒。そしてメルカリの買い物は非日用品、つまり娯楽費が多い筈だ。
例えば楽天サービスに絞って生活する「楽天経済圏」が優れているのは、日常生活に関連する消費(日用品・水道光熱費・通信費など)が多いから。これを覆すほどの利便性を今のメルカリは提供できない。
つまり現実的に考えると
- メルカリ以外 ← 優先理由がない
- メルカリ ← 娯楽費多め、そんなに買わない
となってしまうのだ。
私はメルカリで趣味を楽しむ!そのために使う!
と躊躇なく言えるなら最強のカード。だが生活費の支払いに使うなら「メルカード」じゃなくても良い。よって万人に推奨すべきカードじゃない、というのが私の結論。
メルカードを推奨できる人
確認した通り、メルカリでよく商品を買う人間なら推奨できるカードである。その例をいくつか上げておこう。
メルカリで購入→売却が多い人
再三だが、頻繁にメルカリ内で購入・販売を繰り返すなら手数料を実質最大6%にできるため作った方がいい。
仮に30,000円のバッグを購入し、27,000円で売却した場合(送料800円と仮定)
- 売上金:23,500円
- ポイント還元:1,200P
- dポイント還元:150P
- 損失:【-5,150円】
となる。当然だがポイント還元分(1,200円)節約できる計算。
ポイント上限を考慮すると
- 還元2.5%:120万円
- 還元3.0%:100万円
- 還元4.0%:75万円
- (全て半年の上限)
まで高還元を維持できる。メルカリで75万も使わない(しかも半年以内)と思うので、取引が多いなら積極的にメルカードを使いたい。
メルカリ内の転売ヤー(電脳せどらー)
余談だが、メルカリで買ってメルカリで売る通称「電脳せどらー」なら還元率4%は美味しすぎる。概算10万円で仕入れた商品を15万円で売った場合(送料800円と仮定)
- 利益:{150,000*0.9-800}-10,000=27,000
- ポイント還元:4,000P
- dポイント還元(0.5%):500P
合計31,500円分の利益を得られる計算。通常より4,000ポイントも多ければ月の通信費くらい賄えてしまうのだ。
そもそも仕入れ値がいくらかかろうが、それ以上で売れば被害ゼロなのが転売だ。無条件で購入金額の4%、年間6万円分獲得できるなら電脳せどらーが発行しない理由はない。皮肉だがメルカードは転売ヤーにとって最強のカードと言える。
結論:作ってOK、無理しなくてもOK
初回特典目当てなら誰でも作成すべきだし、購入頻度の多い人なら尚更発行した方がいい。ただし街での利用がメインなら無理して作らなくてOK。
なお私はメルカリ内での買い物が少なく、ショッピング保険を重視しているため発行を保留している。現在、愛用クレカがなければ手に取ってもらいたい。
発行手数料、年会費無料!
YouTubeチャンネルもあります
チャンネルでは、一般フリマユーザー向けに
- イライラしない考え方
- ちょっと売れやすくなるコツ
- 知っておくと便利な情報
などを定期的に発信しています!
また、今回のように皆さんの素朴な疑問に、できるだけ回答する企画もあります。
以上、参考になれば幸いです。
それじゃあ、また!
参考文献
最大4%還元のメルカードに申し込んでみた でも……私の還元率、低すぎ?(2/3 ページ) – ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2211/18/news134_2.html
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ポイント還元の上限と条件 – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/1236/
「クレジットカード利用実態調査」の結果を公表 | Ipsos
https://www.ipsos.com/ja-jp/Credit-card-U%26A