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10周年を迎えたメルカリは今なお進化していて、新機能を試験導入してユーザーを楽しませてくれる。中でも話題なのが「自動価格調整」だ。
今回は自動価格調整の効果を説明しつつ、使う価値があるのか解説していく。結論を言うと、自動価格調整よりも商品画像を作り込むべきである。一般ユーザーには無用。
値下げ金額の仕様が変更されました。
- 変更前:設定した金額まで毎日100円ずつ値下げ
- 変更後:設定した金額まで7日間かけて値下げ
現段階では一部ユーザーにのみ実装されているため、正式リリースされるかは不明です。記事後半で具体的に解説しますので、合わせて参考にしてください。
解説動画
下記の動画でも詳しく解説しています
この記事の目次(クリックでジャンプ)
「自動価格調整」=「100円値下げ」
先に言っておくと新機能「自動価格調整」は「100円値引き」の公式版である。これで察しの付く人は項目【使うべきか否か】まで飛んでほしい(クリックでジャンプ)
以下、そもそも「100円値下げ」とは何か知らない人・復習したい人向けに解説を行う。
「100円値下げ」とは?
メルカリにおいて「100円値下げ」とは売り方の手法を表す。商品を100円値引きすることで検索上位に表示させ直す裏ワザ…だが、専門用語が多すぎるので順番に説明する。
まずメルカリの検索結果の基本について確認しよう。例えばコーチの財布を出品した場合【コーチ 財布】で検索した画面の最初に表示される。
徐々に埋もれる商品ページ
しかし他のユーザーも出品する度、あなたの商品ページは下に押されていく。もちろん最初に表示された方が目につきやすく売れやすい。数が多ければ下にある商品はチェックもされない。
出品者として、なるべく検索結果の上位に表示させ続けたい。だが、そのために出品を繰り返すのも面倒臭い。どうしたものか…
検索結果のウラ仕様
ここで「100円値引き」が登場、というか存在がバレた。実はメルカリには
商品価格の10%、または100円以上の値引きで上位表示させる
仕様がある、と有志が検証・発見したのだ。具体的には
- 800円:80円、または100円以上
- 2000円:200円、または100円以上
- 15000円:1500円、または100円以上
の値引きで上位表示される
多くの場合100円が最も効率的なため、ユーザー間で【100円値下げ】と呼ばれるようになった。そして今回、公式が自動価格調整を実装することで「100円値下げ」の噂が事実であると証明された形。
公式で「自動価格調整」登場
そんな新機能「自動価格調整」は具体的に何ができるのかを説明していく。ガイドラインにも追加されているため、詳しく知りたい人は参照願いたい。
詳細・設定方法
商品ページ(編集画面)の下に【出品中に自動で価格を調整する】が追加されている。この項目をタップし、最低販売価格を入力すればOK
上図の場合、5,000円から毎日100円ずつ値引きされる。そして最低販売価格3,500円になる15日後に調整がストップする形。
値引きタイミングについて
この機能による値引きタイミングについて。※価格調整をオンにし編集を終えてから24時間後に値下げされるらしい。つまり
- 新規出品&価格設定:出品した瞬間から
- 今ある商品:オンにして編集完了した瞬間から
となる。
いくつかの商品で試した結果、更新時間は不安定な様子。ちょうど24時間後に値下げされたり、やや遅れたりとバラツキがある。現状バグか仕様か不明。
値下げタイミングの理想は?
もしも値下げタイミングが調整可能だった場合。どの時刻に値下げすれば良いだろうか。
王道として
何時が良いの?
まぁ午後6〜9時かな
楽天ラクマのデータによると売れやすい時間帯は
- 21〜23時
- 18〜21時
- 12〜15時
の間らしい。商品によるが迷ったら【18〜21時】にしておけばOK
注意点など
ぶっちゃけ困る機能ではないが、強いて言えば(値引きするので)売上金が少なくなる。くれぐれも最低販売価格には余裕を持たせよう。
ちなみに1080円の商品の最低販売価格を【800円】に設定した場合
- 1080
- 980
- 880←値下げ終了
のような形で終了される。
2024年3月:新しい自動価格調整の仕様について
2024年3月より価格調整の仕様が変更されました(執筆時点では一部ユーザーのみ対象)
- 変更前:設定した金額まで毎日100円ずつ値下げ
- 変更後:設定した金額まで7日間かけて値下げ
具体例で確認しましょう。上図の例なら
- 出品価格:3,000円
- 最低販売価格:2,000円
- 値下げ額:1,000 ÷ 7 ≒ 143円
このようになります。
なお従来通り「毎日ピッタリ100円値下げしたい」場合は
- 出品価格:3,000円
- 最低販売価格:2,300円
- 値下げ額:700 ÷ 7 = 100円
このように【商品価格 ー 700円】で設定すればOKです。
今まで100円固定だったため、
毎日50円くらいの値引きに抑えたい…
10万円のスマホなんだから、毎日100円じゃ安すぎる!
と考える人たちには嬉しい変更でしょう。一方、安い金額から2〜3日だけ100円値下げを行う、といった使い方は出来なくなります。
使うべきか否か
最後に「自動価格調整」は使うべき機能か、私なりの視点で解説していく。結論は以下の通り
- 一般ユーザー:使わなくてOK
- 物販ユーザー:検討余地あり
つまり全員にオススメできる機能ではない。
一般ユーザーは使わなくてOK
一般ユーザーは「自動価格調整」を使う必要がない。商品(不用品)には相場があり、その価格前後で取引が始まる。この機能を使おうが相場5,000円なら5,000円前後でしか売れないのだ。
上位表示する必要、本当にある?
そもそもの話、上位表示って本当に必要なの?問題がある。購入者は欲しい商品に目星をつけてから検索する場合が多く、比較検討のため埋もれてても発掘してくれる。先ほどのコーチの財布なら
〇〇が使ってた、COACHの「アコーディオン ジップ カラーブロック 2023年モデル」が欲しい
で考えるため、実際は【コーチ 財布】ではなく【コーチ 財布 アコーディオン ジップ カラーブロック 23】など詳しく検索を行うし、出品数が少なければ埋もれる心配もない。
出品ページの完成度を上げる
何より上位表示されても商品ページに問題があれば絶対に売れない。具体的には
- 商品画像が汚い
- 実物の画像がない
- 説明文がない
- マイルール書きすぎ
など。特に破壊力があるのは「商品画像が汚い」だ。髪の毛が写ってたり、全体的に暗い印象だと、相場5,000円なのに4,800円ですら売れなくなる。
むやみに100円値引きを行うより、画像に少しだけ拘るべき。そのための撮影手法や便利な無料アプリは別記事で紹介してるので参照してほしい。
【無料】メルカリユーザー必須アプリ『PhotoRoom』を解説物販ユーザーは使うべき
「100円値引き」と同じ話だが輸入・中古せどりなど物販ユーザーは検討余地あり。時間は指定できないものの、今まで手動で行なってきた作業が自動化できるのは嬉しい所。
だが本機能が正式リリースされれば今より多くの物販ユーザーが上位表示させてくるだろう。閲覧数の伸びは今より悪くなる筈だ。
一般ユーザーの説明に類するが、上位表示に頼らない商品ページの作り込みが重要になる。例えば、画像の質を上げることで相場より高く販売するなど。ただし一眼カメラやPhotoShop、Canvaの知識が必要。
記事のまとめ
- 「自動価格調整」とは、公式版「100円値引き」である
- 100円値引きすることで、検索結果の上位に再び表示できる
- 一般ユーザーは使わなくてOK。それより商品画像を改善するべき。
- 物販ユーザーは要検討。だがライバル増加による差別化も大切。
最も伝えたいのは、商品ページが悪ければ上位表示しても売れない、という話。ただ安くするだけじゃなく根本から解決していこう。
YouTubeチャンネルもあります
チャンネルでは、一般フリマユーザー向けに
- イライラしない考え方
- ちょっと売れやすくなるコツ
- 知っておくと便利な情報
などを定期的に発信しています!
また、今回のように皆さんの素朴な疑問に、できるだけ回答する企画もあります。
以上、参考になれば幸いです。
それじゃあ、また!
参考文献
価格の決め方 – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/64/#3