こんにちは、きゃたぬきです!
今回は「メルカリで、いいね!が多いと売れにくくなる理由」について紹介します。

逆じゃないの?
フリマアプリにおいて、いいね!の数は売れやすさのパロメーターとも言えます。
しかし、それは適切な数の場合です。過剰に増えると逆効果になるのです。

いいね!が多いのに
売れない事あるよね〜

今回の記事を読めば、
背景から納得できます!
- いいね!が多いのに、売れない人
- いいね!のデメリットを知りたい人
- せどらーなど、物販をしている人
解説動画:「【メルカリ】意外な落とし穴!いいね!が多いと、売れなくなる理由を解説!」
下記の動画でも、詳しく解説しています。

Googleが提唱した【パルス型消費】に関する説明もあります!
ブログでは割愛した内容も含みますので、ぜひ参考にして下さい!
目次
記事の要約
今回の記事を要約します。
- いいね!が多いのに売れない場合、購入者は「売れない理由がある」と疑い、購入できなくなる
- いいね!の数=購入者ではない。同業者や、比較検討して買わなかったユーザーなどの存在を含めると、数字より潜在顧客は少ない。
- いいね!が多くなると、購入する時に同調圧力が働く。他の視線を意識すると、購入されにくくなる。
- ユーザーの購買行動が変化しつつある。従来のAIDMA式から「欲しいものを見つけた瞬間に買う」という衝動買いが増えている(動画版で解説)
1つ1つが独立した理由ではなく、複合した結果「売れにくくなる」と言えるのです。
それでは、順番に解説します。
いいね!以外の要素は考慮せずに、話を進めていきます。また、一部は私の経験を元に展開しています。その点をご了承ください。
理由1:売れない理由があると疑われる

一つ目は、売れない理由を疑われる為です。
素直に考えれば、いいね!が多いほど注目を集めている証拠です。
しかし、いいね!が多くついてるのに誰も買わないのは、それなりの理由があると考えられます。
例えばですが、下の画像をご覧ください。

右左の商品は同じ商品ですが、片方は「いいね!数:37」もあるのに売れていません。
この時、売れない理由を推測してみましょう。
- 相場より高いので、値下げ待ち
- 商品自体に問題がある(例:リコール対象品)
- 出品者に問題がある
他にも、考えられる理由は沢山あります。しかし、具体的な理由はどうでもいいのです。

どういうこと?

売れ残る理由を考えた後で
欲しいと思わないよね?
「いいね!が多いのに、売れ残っている」という状況自体が、問題なのです。
売れない理由を探しはじめる

重要なのは、いいね!が多すぎる事実によって、原因を探すトリガーになる事です。
先ほど、売れない理由を検討しましたが、人によって正解が異なります。
ユーザーA「高すぎるから、値下げ待ちしよう」
ユーザーB「本体だけでもいいな。比較のためにいいね!しよう」
ユーザーC「この出品者、悪い評価が多いな。少し様子を見よう」
共通して「いいね!が多いのに売れないのは、これが理由なのか!」と自分が納得する理由を探すのです。
売れない原因が解明できた以上、選択肢から除外すると考えられます。
理由2:「いいね!の数=潜在顧客」ではない
2つ目の理由ですが、いいね!の数がアテにならない、という話です。
いいね!が10個あるとして、本当に全員が商品目当てだと思いますか?

それ以外、何があるの?

例えば、こんな人もいます。
- 同じ商品を出すので、参考にする
- 他の出品者と比較検討する
- 「自動いいね!」機能を使っている
一部のユーザーは、欲しいからいいね!をするのではなく、ブックマーク的にいいね!を押しているだけなのです。
購入意思がないユーザーは、一部出品者から嫌われています。
独自ルール「購入意思のない、いいね!お断り」の発生原因とも言えます。
この件について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。

いいね!外し忘れた可能性も…

以前は欲しかったが、時間経過と共に興味が失せてしまった人もいるでしょう。
彼らは、いいね!をつけたまま忘れているのです。
Amazonのショッピングカートに入れたまま、忘れている感覚です。
いいね!が多いのに売れない。その裏では、本当に欲しいお客さんが何人いるのでしょうか…?
理由3:同調圧力が働く
いいね!が多いことで、購入時に同調圧力が働くことがあります。
例えば、下の画像をご覧下さい。

この商品が欲しい時、右を選びませんでしたか?

確かに、右を選ぶ!
でもどうして?

いいね!が多すぎて、
逆に買いにくいからです
いいね!が多すぎると、購入してはいけない雰囲気があるので、かえって売れにくくなるのです。
画像の例は極端ですが、イメージしやすいと思います。
「いいね!が多くても売れる」は、別の販路がある
実は、上図のように「いいね!がやたら多いのに売れない商品」は多く存在しています。
一見すると、出品者が困っても不思議じゃないのですが、実は戦略の1つなのです。
フリマアプリの検索結果の一つに「いいね!が多い順」があります。
この順番で上位表示させることで、ユーザーの目に留まりやすくできます。
「商品が売れちゃったら意味ないじゃん」と思いますが、この手の商品には「売れない特徴」があります。
- 購入希望の人はコメントすれば割引
- 購入する際は専用ページを作成
- いいね!してる人は他商品も割引
つまり、いいね!が多い商品ページは「客寄せ広告」な訳です。
ただ、上記の戦略はガイドライン違反スレスレの行為なので、オススメすることはできません。
(購入した時、出品者による不当なキャンセルが多い為)

上の商品ページから買うと、
絶対、取引キャンセルされます
ここで伝えたいのは、「いいね!は多い方が売れる」と言ってる人は、上記の様な戦略を使っている可能性があります。
一般ユーザーが真似した所で、再現が難しい(または売上金を減らす行為)なので、注意した方がいいでしょう。
理由4:パルス型消費が増えている(動画版で解説)

最後の理由は、消費者の購買決定プロセスの変化にあります。しかし、一般向けというより、販売者向けの知識になります。
ここでは、簡単な概要のみに留めておきます。
いいね!を増やす作戦は、従来のジャーニー型消費行動(AIDMA)を基に支持されています。いいね!を介して商品に対する興味・関心が時間と共に増加し、やがて購入する、という流れです。
しかし、ECサイトが普及した結果、かつての消費行動とは異なる「パルス型消費行動」が登場しました。これは簡単に言うと、欲しい商品をネットで見かけた時、衝動買いする、という行動です。
パルス型消費を支持する場合、欲しい商品はいいね!をせず購入するか、いいね!を押してから短時間で購入します。
つまり、いいね!をされて時間が経過した時点で、ユーザーの多くが購買意欲を失っているのです。
Googleが提唱した新しい考え方です。
販売に興味のある方は原典の一読をお勧めします!
記事のまとめ
今回の記事を、振り返りましょう。
- いいね!が多いのに売れない場合、購入者は「売れない理由がある」と疑い、購入できなくなる
- いいね!の数=購入者ではない。同業者や、比較検討して買わなかったユーザーなどの存在を含めると、数字より潜在顧客は少ない。
- いいね!が多くなると、購入する時に同調圧力が働く。他の視線を意識すると、購入されにくくなる。
- ユーザーの購買行動が変化しつつある。従来のAIDMA式から「欲しいものを見つけた瞬間に買う」という衝動買いが増えている(動画版で解説)
改めて言いますが、1つ1つが独立した理由ではありません。
複合した結果「いいね!が多いと売れにくくなる」と言えるのです。
最後に
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
賢明なあなたに言う必要はありませんが…いいね!が多いメリットも、デメリットも、どちらの視点でも考えることはできます。
今回の記事は、「いいね!少ない方がいい派閥」の私の一意見にすぎません。

現に、増やした方がいい理由も
動画で解説してます笑
販売者としては、いいね!の数なんてどうでもいいと思っています。
もっとも大切な事は「いいね!が何個だろうと、商品が売れること」なのです。
賛成も反対も簡単にできますが、双方の意見を踏まえて「いいね!が少ないうちに、売れる商品がいいよね」と考えています。
皆さんの意見は、いかがでしょうか…?
YouTubeでも、情報発信中!

YouTubeチャンネルでも、一般ユーザー向けに情報発信しています!
- イライラしない考え方
- ちょっと売れやすくなるコツ
- 知っておくと便利な知識
などなど、必ずお役に立てるはずです!
また、皆さんの質問に回答する企画も実施中です。ぜひチャンネルに遊びに来て下さい!
以上、参考になれば幸いです。
それじゃあ、また!
参考文献
ロバート・B・チャルディーニ『影響力の武器[第三版]ーなぜ、人は動かされるのか』誠信書房、2021年。ISBN 978-4-414-30422−0
買いたくなるを引き出すために:パルス消費を捉えるヒント(1) – Think with Google https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/consumer-insights/consumer-trends/shoppersurvey2019-1/