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とある方からフリマアプリに関する相談・体験談のお便りを頂きました。普段は動画にて回答するのですが、試験的にブログ記事も併せて更新していきます。動画版はお待ちください。
ちなみにこのような相談・報告は大歓迎ですので、ブログや動画にて採用されても大丈夫でしたら、いつでも下記お便りフォームから投稿してくださいませ。匿名でもOKです。有り難いことに沢山の相談をいただくので回答に時間がかかる事もあります。どうかご承知おきください。
質問
仕事でまた給料もらえばいい話とはわかるのですが、どうしても、もったいないなーって気持ちになってしまいます。
私は買ってもいいかなっていう商品は交渉中に取られてもいいや 感覚で1円値下げを頼んでいます。
例えば相場価格2000円の商品を1円下げてくれませんか? と コメントしてから購入しています。出品者に入る金額が変わらないし 購入者も 1円 節約できるし、たかが1円でも、そのまま続けていたら結構な金額になりますし、いい考えだと思うのだけど、きゃたぬきさん、含め 皆さんは1円値下げは頼みますか?
もちろん、どうしても欲しい商品ならそのまま買ってしまいます😅
回答
私は依頼しません。ただ、お願いされれば応じます。
塵も積もれば山となると言いますし、積もらせなければたまりませんから、節約面でこの姿勢は大切かと思います。しかも出品者に痛手がないため、いわゆるwin-winの状態に見えます。
しかし今回の提案は万人に推奨できません。相談者さんは深いところまで考慮しているからともかく、見様見真似で依頼するのは控えるべきです。その理由について解説していきます。
なぜ「1円値下げ」は合理的なのか?

ところで、何故メルカリで「1円値下げ」が合理的と言えるのか。メルカリでは商品を販売すると販売手数料として10%回収されます。この計算式、小数点以下を切り捨てるため
- 2000-(2000*0.1)=2000-200=1800円
- 1999-(1999*0.1)=1999-199.9(切り捨てて199)=1800円
となります。出品画像をご覧いただくと一目瞭然です。
つまり出品者は2000円だろうと1999円だろうと売上金は同じ1800円になります。しかし購入者は商品代金が1円安くなります。この状況から「1円値下げ」が合理的であると言われるのです。
ただし1の位が0の時だけ有効

ただし「1円値下げ」が合理的なのは1の位が0の時だけだと思ってください。上図のように例えば1495円から値下げすると販売代金も1円値下げされます。
つまり、メルカリは手数料の1円未満を切り捨てて計算しています。合理的な提案だと思ったら単なる値下げ交渉にならないよう、予め計算しておきましょう。

出品ページで確認すると簡単にわかります。
理屈だけじゃなく感情も考えよう
また、価格では割り切れない要素も考慮すべきでしょう。特に出品者からすると、売上金は変わらないものの変更に手間がかかります。人によっては「たかが1円で提案しないでよ…」と呆れるかもしれません。すべての出品者が先程のカラクリを理解しているわけじゃありませんからね。
これは通常の値下げ交渉に言えますが、断られるならまだしも、ブロックされると購入すらできなくなります。そして出品者は相手を問答無用でブロックする権利があります。相談者さんは断られても良い商品に限り交渉し、どうしても欲しい場合は避けています。提案の解釈は受け手によりますが、リスクとリターンを踏まえて行動する姿勢は見習うべきでしょう。
なお出品者の立場から言わせてもらうと、売上金が変わらないならアレコレ考える前に値下げした方が良いと思います。それこそ受け取るお金は変わらずに購入してもらえるのだから、断って販売チャンスを逃す事こそ非合理的と呼べるかもしれません。…とはいえ私たちは感情を持っていますから、なんとなく不愉快だったり、相手のプロフィール・評価等で不安を覚えたら断っても良いでしょう。
個人的な見解
ここまでの内容を踏まえて個人的見解を残しておきます。私自身「1円値下げ」の提案を行いませんが、出品者として依頼されたら応じます。頻繁にされるものじゃありませんけど、通常の値引き交渉や「お気持ち程度お値下げ可能でしょうか」に比べれば数億倍マシです。
おそらく今回の提案について、あまり良くない印象を抱かれる出品者が多いのかなと予想しています。なぜなら購入者は1円安くなっているものの出品者に実益が発生していないので
私は1500円のままで良いんですけどね
と感じるケースが予想されます。もちろん購入されるという実益はあるのですが、やはり金額差が1円と少額すぎるため徒労感が大きくなります。たった1円のために私(出品者)に無駄なことをさせるのか?という心境。たかが1円、されど1円。でも結局たかが1円なのです。
しかし出品者の皆さん、こう考えてみて下さい。ほんのちょっと編集すれば購入されるばかりか、相手のプロフィールや評価を事前に確認できるのだと。即購入されれば腹をくくるしかないけど、この相手はわざわざ履歴書を見せてくれるのです。可能であれば全ての取引において、事前に購入者情報を知りたいですよね?今回の提案はトラブル予防の観点でも素晴らしいモノ…かもしれません。
ただし繰り返しになりますが、私はこの提案を行いません。あくまで持論ですが、小さい金額にこだわる人の中にはクレーマーのような気質を持つ方がいらっしゃるのです。例えば到着後に細かな相違点をぶつけられ、一部返金によるさらなる値引きを要求される恐れがあります。
今回の話は取引経験が豊富な人ほど理解しやすいですが、同時にそのような方たちであれば、小額の値引き交渉は金額ではない箇所に注意すべき、と私のような考えを持っていると思います。偏見ですけどね。でも私は私の偏見に従い、自ら提案することはありません。
リスクとリターンを踏まえて行動しましょう
まぁいろいろ書きましたけど、リスクとリターンを天秤にかけて判断している相談者さんの振る舞いは良いと思います。しつこいですが金額面において損をしない提案ではあるので、快く承諾する出品者もいることでしょう。
まさに人によって判断の分かれるテーマかと思いますので、ぜひとも動画版のコメント欄にて様々な意見を教えていただきたいと思います。更新しましたら記事下に動画を載せますので、合わせてご参照ください。
YouTubeチャンネルもあります

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- イライラしない考え方
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また、今回のように皆さんの素朴な疑問に、できるだけ回答する企画もあります。
以上、参考になれば幸いです。
それじゃあ、また!
