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今回のフリマ相談はこちら
転売ヤーって安く買えないと儲からないですよね。だったらメルカリユーザー全員が相場で出品すれば消えるんでしょうか?
フリマアプリで安く購入し、フリマアプリで売り直す「電脳せどらー」についての相談。
結論だが、おそらく消えない。 これは言葉通り全員がメルカリで相場出品しても、である。その理由を経験に基づいて解説していこう。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
解説動画
下記の動画でも詳しく解説しています
電脳せどらーが消えない理由
全員が相場で出してもセドラーが消えないのは何故か?その理由は大きく4つ
- 人によって相場が違う
- 合わせる必要がない
- 新規出品者が把握していない
- 場所により相場が異なる
なお説明をわかりやすくするため、以下のように仮定して話を進める
- メルカリ相場:新品8,000円、中古6〜4,000円
- 毎月2〜3人が出品する
人によって相場が違う
別記事でも書いたが相場とは人によって異なる。質問にあるように相場と確信した出品を行っても、金額は結局バラバラになってしまうのだ。
もし「この状態は6,000円が正しい」という商品が存在するとしよう。だが、ある出品者は6500円、別の人は4000円が妥当と判断してしまう。逆に割高なのに購入する者もいれば、かなり安いのに購入されない事だってある。
このように、出品者と購入者の判定が少しずつズレている。よって相場で出品したと思っても差が開いてしまうのだ。そして電脳せどらーはこの隙間を利用して稼いでいる。
彼らは普通の人より特定商品に詳しいため4500円の商品を見て
この商品、本当は6000円で売れるな…
と正確な判断ができるのだ。なんなら相場感がズレている購入者に本来6000円の商品を6500円で売ることもできる…かもしれない。
足並みを揃える必要がない
先程の話について、全ての出品者が正しい相場判断をできると仮定しよう。この場合なら安く買うことができないため、電脳せどりが不可能と思える。
しかし現実はそうならない。メルカリは自己都合を優先して行動できるため、
みんな6,500円なら、自分だけ6,200円にしたら早く売れるよな…
と考えるユーザーが出現する。そうなれば別の出品者も安くしてしまい、次第に価格競争が始まる。
後は損益分岐点を超えさえすれば、再び電脳せどりで利益を出すことができる。商品の回転速度(一月およそ〇〇個取引される)を知っていれば焦って安売りする必要がないため、一般人が消えれば自分の商品だけ残り高く売れるのだ。
大抵の利用者はちょっと安くても早く売ることを意識する。しかし電脳せどらーは高く売れるなら少し待つことができる。この忍耐力の違いが差につながるのだ。
相場は場所により異なる
また、メルカリ利用者が全員相場で出品しても、メルカリ以外で売ればいいのだ。コンビニと山小屋でコカ・コーラの値段が異なるように、メルカリで6000円だがヤフオクだと8000円で売れる…なんてことも案外ある。
これは話を広げても同じ。フリマアプリ利用者が全員相場で出品しても、別ルート(Amazonなど)で稼げるなら電脳せどらーは決して消えない。 例えばハンドメイド作品をメルカリで購入し、他のサイトで売却し稼いでいるユーザーもいるのだ。
新規出品者が把握していない可能性
全員が均衡を保ってても、新しいユーザーがすり抜けることはよくある。相場を調べずに格安で出品してしまったり、バーコード出品の表示価格に惑わされ意図せず、安く売ってしまうケース。
- 人によって相場が違う
- 合わせる必要がない
- 新規出品者が把握していない
- 場所により相場が異なる
以上の要因から、 全員が相場出品しても次第にズレが発生し、電脳せどらーが稼げる状態にいずれ戻ってしまう。現実的に電脳せどらーがいなくなる事はない、というのが私の結論だ。
最後に:なぜ電脳せどらーに勝てないのか?
余談になるが、なぜ素人が電脳せどらーよりも先に購入できないのかを軽く説明して終わろう。簡単にいうと熱量が違いすぎるからだ。
繰り返すけど、電脳せどらーは特定の商品ジャンルについて知識が豊富。つまり商品ページを一瞬見ただけで適正価格かどうか、利益はどのくらい出るのか判断を下せるのだ。
この商品安いじゃん。でも安いって事は何か訳があるんじゃないかなぁ。画像をよく確認して、説明文もチェックして大丈夫そうなら買ってみよう。
などと一般ユーザが考える間に、電脳せどらーは取引メッセージを送信し終わっている。それだけ決断速度に差があるのだ。
また、電脳せどらーは常にメルカリに張り込んでいる。定期的に検索結果をリロードしていれば、誰よりも早く格安商品を見つけることができるのだ。シンプルな話だが、これすら出来ない一般人が競り勝つ事など不可能である。
加えてメルカリは早い者勝ちの世界。判断が早いだけではライバルに負けてしまうので、拘る人は「売上金」で購入する。これは例えばクレジットカード決済だと購入確定までのスピードが若干遅いからだ。
このように商品知識からメルカリの仕様に至るまで、電脳せどらーは熱量が桁違いに多いのだ。もちろん素人がラッキーパンチで格安商品を買うこともある。だがこれは麻雀と同じ話、まぐれで一度勝てても通算でプロに勝てることは決してない。
以上、せどらーの立場から回答を行った。もしあなたが電脳せどらーに購入されたくないのなら、相場価格をなるべく正確に図って出品しよう。その方法は以下を参照してほしい
【相場守れ】メルカリで安売りしてはいけない理由 【メルカリ基礎】相場ってどうやって調べるの?YouTubeチャンネルもあります
チャンネルでは、一般フリマユーザー向けに
- イライラしない考え方
- ちょっと売れやすくなるコツ
- 知っておくと便利な情報
などを定期的に発信しています!
また、今回のように皆さんの素朴な疑問に、できるだけ回答する企画もあります。
以上、参考になれば幸いです。
それじゃあ、また!