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手数料が10%となった今、ラクマを使う必要ってありますか?
という質問は山のように届かないんだけど、仕様変更から2ヶ月経過したので感想をまとめておく。
結論:無理して使う価値なし
今もサブフリマとして価値あるが、殆どの人はメルカリだけで十分。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
過去のラクマの利点
まずはラクマが何を持って過去優れていたのか、つまり「メルカリがあるのに使う理由」を紹介しよう。
手数料6.6%
今でこそ実質10%だが以前は手数料6.6%とメルカリより安かった。例えば10,000円の商品を売った場合
- メルカリ:9,000円
- ラクマ:9,340円(+340)
となる。商品代金が高いほど売上金も増えるので可能ならラクマで売るべきなのだ。
楽天ポイント・銀行連携
楽天ラクマの名の通り、楽天サービス圏内なので楽天ポイントの使用が可能。 ポイント消費目的のユーザーならメルカリよりラクマでの買い物を好む。
また楽天銀行宛に一万円以上の売上金を振り込む場合、手数料が0円となる。先ほどの理由で高額商品を売りつつ、手数料0円で損失なく売上金を手に入れる流れが定石だった。
購入申請機能
ラクマ独自の機能に「購入申請」がある。例えばメルカリは購入ボタンを押されたら取引開始になるが、本機能を使うと出品者が購入者を確認した上で取引できるのだ。
すぐ購入させないことで評価の低い購入者を避けつつ商品状態の最終チェックも可能。またメルカリと並行出品していても同時に売れなくて済む。
Yahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)は規約上で禁止
ちなみにYahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)は規約により他サービスとの同時出品を禁止している。詳しくは別記事参照。
【メルカリ】他フリマとの同時出品って違反なの?楽天ラクマ・Yahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)の規約から解説しますまとめると
- 手数料6.6%とメルカリより安い
- 楽天ポイント消費先
- 楽天銀行宛なら1万円以上で手数料0円
- 唯一無二の「購入申請」
これら要素からメルカリと並行または優先して使うユーザーが存在していた。
【改悪】ラクマ手数料が10%に
しかし23年8月よりラクマ手数料が4.5〜10%の出来高制に変更された。売れば売るほど安くなるのでヘビーユーザーには嬉しい…と思いきや基準が厳しすぎるため実質10%である。
具体的に一部抜粋すると
- 9%:4回以上かつ5,000円以上の販売
- 6%:10回以上かつ50,000円以上
- 4.5%:10回以上かつ100,000円以上
これら条件を1ヶ月以内に達成することで【来月の】手数料が安くなるのだ。今月は10%のまま変わらない。
そもそも不用品を売った後で手数料が安くなっても売るものが残ってない。加えて手数料は毎月リセットされる鬼畜仕様。よって実質10%と言って差し支えない改悪。
なお詳しく知りたい方は動画版を参照してほしい。
他フリマとの差別化困難
今回の改悪によってラクマを優先する要素が消えた。楽天ポイントは使えるが大きな影響を与えない。振込手数料無料はそもそも1万円以上売れなければ意味がなく、利用者が消え取引減少すれば価値も失せる。
つまり先ほど紹介したメリットを修正すると
手数料6.6%←消滅- 楽天ポイントの消費先 ←弱い
楽天銀行の振り込み←売れにくくなり無価値- 購入申請機能 ←現状維持
ほぼ購入申請機能しか利点がない。これではラクマを選択肢に入れる必要が少ない。
メルカリと比較
例えばメルカリは月間2千万ユーザー(ラクマの倍近い)が使用し売れやすさは倍以上。安いから良かったのに手数料が同じならメルカリだけでいい。
もちろん振込手数料は一律210円かかるし送料もやや高いのでラクマよりお金は取られる。でも不用品は売れないとお金にならない以上スピードに価値があるのだ。
利用者が多いほど取引も活発になる。手数料の優位性が消えた今、ラクマをあえて使う必要がない。
Yahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)と比較
最近勢いを増してるYahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)には以前から負けていた。割引クーポンのばら撒き・ヤフオクユーザーとの連携で売れやすいのに手数料5%と破格。振込手数料に至っては1円から無料(PayPay銀行宛)
改悪騒動以前からラクマよりYahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)を優先されがちだった。今回で完全にトドメを刺された感じ。
代わりにお買い物マラソン対象に
ここまで改悪続きだったが良い変化として「お買い物マラソン」の対象に追加された。期間中1,000円以上の買い物をすれば還元率UP。しかも通常の10%とは別に+1%、最大11倍にできる計算。
知らない人には何のこっちゃ分からないが、楽天ユーザーが毎月1回ラクマで買い物をする機会が増える、とだけ覚えてほしい。
改悪から約2ヶ月の感想
紆余曲折あってから約2ヶ月経過。重要なのは体感できるほど差があるかである。その結果を私の独断と偏見で答えていこう。
思ったより変化なし
具体的な数字はないがユーザー数や出品数に変化はない印象。手数料解約されたとは言え「購入申請」は唯一無二の機能。同時出品はラクマしかできないため販路拡大として引き続き使われてるのだろう。
もちろん最初から【ラクマだけ】使うユーザーが少ない可能性もあるし観測できてない気がする。ただ少なくとも露骨に減った印象はなかった。
お買い物マラソンの恩恵は小さい
直前で紹介したお買い物マラソンだが恩恵は小さいと言える。確かに期間内の取引は微増したが、出品数が少ない一般ユーザーなら最初からメルカリで売った方が早いし確実。
逆に私のような物販ユーザなら引き続きラクマを使う価値はある。手数料変動は二の次、積極的に出品し続けたい。
結論:効率を最大化したい人向け
改めて結論だが、無理してラクマを使う必要は無い。購入申請は便利だけど最初に売れる事がそもそも少ない。大抵メルカリ1つで十分
とはいえ出品に時間かかる訳でもないし購入申請を使えば放置でOK。売るチャンスを最大まで増やしたいなら今も使う価値はある。つまり玄人向けのフリマアプリって立ち位置。
一応ラクマの始め方をブログでも最近解説したので興味あれば初めてみてほしい。でも無理する必要はない、と強調しておく。今後もメルカリを使おう。
【24年版】ラクマの初め方、長所短所を解説【メルカリ比較】YouTubeチャンネルもあります
チャンネルでは、一般フリマユーザー向けに
- イライラしない考え方
- ちょっと売れやすくなるコツ
- 知っておくと便利な情報
などを定期的に発信しています!
また、今回のように皆さんの素朴な疑問に、できるだけ回答する企画もあります。
以上、参考になれば幸いです。
それじゃあ、また!