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【微妙です…】メルカリのバーコード出品「相場価格」は信用できるのか?【売れやすい価格】

メルカリでバーコード出品をすると「相場価格」が表示される。しかし提示された価格が現実相場と離れている、との報告をよく受ける。

そこで本記事では、相場価格が本当に信用できるのかを検証していく。ただ先に言っておくと、夏休みの自由研究レベルになってしまいました。でも参考になる事は保証します。

きゃたぬき
きゃたぬき

きゃたぬきです。TwitterYouTubeもやっています。

記事中で使う「相場価格」と「売れやすい価格」は、共にバーコード出品を利用した際の価格を表します。

結論

相場価格は、あまり信用に値しないといえる。特にレア商品となると、集計母数が少ないこと、相場を知らずに売買する人によって、データの正確性を保てない…と判断した。

解説動画

下記の動画でも詳しく解説しています

https://youtu.be/qLhIxeTp-Us

AIの算出に関するデータ

以前公開された情報では、5つの要素をもとに最適価格を提示しているらしい。

  • 商品の名前
  • カテゴリー
  • ブランド
  • 商品の状態
  • 出品時の日付

これに加えて、1年間のデータを元に計算するらしい。

現時点で厳密な調査が不可能だと察して頂ける筈だが、推測はできる。とりあえず自由研究の方法等を書いておく。

調査開始

調査時期:2022/06/29

調査対象:メルカリ内で『「幸せをお金で買う」5つの授業』と検索し、売り切れ済みとなっている全ての商品

留意事項:販売後、商品ページが削除された物は考慮しない。また、バラ売り商品に紛れたものは除外して集計を行う。

今回使うサンプル(商品)

自力でサンプル全てを調査できる丁度いい商品が『「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY』だ。中古書籍は6〜7000円で取引されるプレミア本である。

メルカリで取引された数が26回と少ないので、データを集めやすい。この取引を元に考察をしていく。

きゃたぬき
きゃたぬき

ちなみにkindle版は1600円

お勧めできる1冊

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バーコード出品価格

こちらの本をバーコードで読み取った結果、相場価格は【1690〜2910円】となった。果たしてこの数字は正しいのだろうか…?

ざっくり相場把握

明らかに3000円より高額

確認した限り、26点の商品平均は3000円を超えている。中には7500円超で取引されたケースもあり、前述した相場価格に従えば大損するだろう。

売れた商品価格を集計した結果、以下の内容が得られた。

  • サンプル数:26
  • 平均価格:4,665円
  • 中央値:5,000円

何が言いたいって、相場価格が全く参考になっていない事だ。まぁAIは5つの要素を元に計算してるらしいけど、本に季節とかあるのか…?

2022/06/25 に 4,980円で取引されている

補足しておくが、この本は2022/06/25に4980円で取引されている。相場が下がってる可能性はあっても【1690〜2910円】にはならない。

データ分析

結論、売れやすい価格になる計算方法は分からなかった。ただ色々と試したので、その過程を紹介して供養したい。

26件だから全て抽出してるでしょ?と思っていたが、古いデータは使ってない可能性がある。そこで直近5ヶ月までのデータを計算してみたが、平均価格は4075。中央値は3990。どっちみち相場価格とは異なる。

本当は1年間の取引に絞り込みたいのだが、メルカリは6ヶ月以上経過すると「半年以上前」になってしまうので、詳しく調査できない。

Web版で拡張機能を使えば出品時期を判別できるらしい。ただ非公式だし仕様が分からないので利用しない。知ってるけど使いたくないってのは補足しておく。

商品状態で価格は変化する

ちなみに相場価格について、これは商品状態によって変わる。当然といえば当然なのだが、実は面白い現象が確認できた。

売れてなくても価格表示される

新品・状態が悪いでも価格表示される

「売れやすい価格」は実際の売買がなくても表示される。に新品&状態が悪いは取引履歴こそないものの、相場価格が表示されているのだ。

また興味深いことに、取引のない「新品」の相場価格は「未使用に近い」の価格より安くなっているのだ。高級腕時計の世界だと有り得る話だが、何かもう信用できなくなってきた…まぁ取引後に出品削除されたと考えれば別だけど。

ちなみに、バーコードで読み取った金額は【目立った傷や汚れなし】の価格帯と一致している。メルカリ取引で頻繁に使われるステータス…かもしれません。

勝手な妄想

完全に私の妄想だが、データと相場がかけ離れている理由を幾つか考察してみる。

1:相場が下方修正されてる?

定価からかけ離れた算出結果となった場合、下方修正されるのではないか?例えばこの本は定価が1600円と設定されているが、相場は2倍以上となっている。

一般的に中古本の価格が、定価を超えることは少ないだろう。そこで定価を大きく超えた商品は集計対象から外している…かもしれない。

ちなみに3200円以上を除外した平均価格は【1610円】であった。AI相場価格の最低値に近いとはいえ、まぁ関係ないかな?

2:別の書籍も含めて算出されている

今回の本とは別に、幸せをお金で買う〜みたいな名前の本は沢山ある。それらのデータも纏めて計算してしまったのでは無いか?取引数が少ない商品であれば、補うためにサンプルを増やすことも…あるかもしれない。

AIの計算方法は分からないが、取引数が多ければ正確な相場価格になったのだと思う

最後に:それでも有用だと思う

出品数の少なさが乖離現象の要因だと思われるので、大抵の商品は信頼できるだろう。もし仮に出品数が多ければ、それだけ取引サンプルも入手できる。すると相場価格も現実に近づくだろう。

一方、いわゆるプレミア商品の場合。AIに従って出品すれば大きく損をしてしまいかねない。現に私は過去、カービィのアニメOPのCDを1500円で売ってしまった。あれは現在1万円以上の価格で取引されている。マジで損した。

とはいえ、一度でも同じ商品の価格帯を目で見れば防げることだろう。今回の本も露骨に6〜7000円で取引されてるので、売れやすい価格がおかしいと察する筈だ。

この記事を読んだ人に、面倒でも検索結果をざっくり眺める重要性が伝われば嬉しい。

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以上、参考になれば幸いです。

それじゃあ、また!

参考文献

AIが値付け支援 個人売買、0.1秒で「最適価格」:日経ビジネス電子版
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00109/00055/