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Vlog撮影のためにスマホ用ジンバル【DJI OM5】を購入して数ヶ月経過したけど「使用者を選ぶデバイス」という認識が更に強まってきた。というか不要かも…?ってのが本音。
今回の記事は、スマホジンバルの必要性について独断を述べつつ、【DJI OM5】の使用感を書いていく。
結論
ジンバル自体が嵩張って重い。手軽に撮影できるスマホの長所を殺してる。仕事・大切な思い出を残したい人なら買い。それ以外は不要。2万円弱のメリットがない。
現在はDJI OM5の最新版とも言える【Osmo Mobile 6】が発売されている。購入するならこちらを検討した方がいい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
私のスマホ事情
そもそも使用するスマートフォンによって話が異なると思うので、参考までに私たち夫婦が使う機種を紹介しておく。
- iPhone13 Pro
- Pixel 6
いわゆるハイエンド端末なので、最初から手ぶれ補正が優秀。特にiPhoneに関しては最強レベルで、Appleの商品説明でもジンバル不要と言われてたりする。
それでは何故ジンバルを購入するに至ったのか、その背景を紹介する。
ジンバルを購入した理由
前述の通り、私のスマホは手ぶれ補正が優秀なので、それ以外の目的からジンバルを購入したかった。理由を順番に解説する。
撮影しながら歩く不安を軽減
スマホを片手に持ちながら歩くのって普通に危ないし、不安定な方手持ちで落としたら数万円がオシャカになる。
ジンバルを使えば、グリップをしっかり握りしめることで安定感が増し、落とす確率を大幅に減らせる。小さいけど重要な要素。
滑らかなカメラ操作
広角望遠の切り替えから、スマホ本体を上下左右に動かすのも手元のスティックから可能。期待していた機能であり、最も満足している部分。
特に風景を写したい時に役立っており、映像クオリティを簡単に上げてくれる。スマホの手ぶれ補正は優秀だが、人体で支えるより機械的にヌルヌル動いた方が綺麗な仕上がりになりやすい。
GoProにしなかった理由
多分この記事を読む人はアクションカム(GoPro・OSMOなど)も検討してると思うけど、なぜ私がそれらを購入しなかったのか簡単に解説する。
激しい動きをしない
最も重要な理由。アクションカムの強みは「手ぶれ補正最強の小さな広角カメラ」であって、激しい動きをしながら撮影しないのならスマホで十分。
価格が高い
アクションカム自体が3〜6万円と結構高い。何よりアクションカムはそれ自体のマイク性能が低いので外部マイク必須。更に費用がかかる。スマホジンバルを2万円で買った方が安い。
iPhoneの広角カメラが優秀
アクションカムの広角かつ高画質で小さいのは魅力的だけど、幸いiPhone・Pixelも広角レンズを持っている。当然スマホの方がサイズ大きいけど、生活必需品なので+αで持ち運ぶ訳じゃない。
ここまでの話をまとめる。私がGoProを除外した理由は以下の通り
- スマホの性能がいい
- +2万円で撮影しやすさ・映像クオリティが上がる
総じて「アクションカムを使うメリットが弱い」と判断したので、私は購入を見送った。
DJI OM5 長所
前述した「購入した理由」は達成しているので、DJI OM5自体のレビューをしていく。
優秀な手ぶれ補正
直接の理由ではないが、ドローン技術で培ったDJIの手ぶれ補正は凄まじい。補正なし状態のスマホを使用しても全くブレない映像が撮れるだろう。
ただ正直iPhone自体が全く手ぶれしないので、メリットを享受できなかったのが本音。ミドルスペックのスマートフォンであれば補正も弱いため、ジンバルの良さを最大限に活かせると思う。
高さ調整が簡単
今回購入した【DJI OM5】は物理的に高くすることが可能。これにより人混みの中でも被写体だけを狙って撮影しやすくなる。
ちなみに私が高さ調整をよく使うのは自撮りする時だ。ジンバルをそのまま自撮り棒として活用できるため、動画撮影しつつ夫婦の記念写真も保存できる。この点は優秀。
DJIアプリの追跡が優秀
【DJI OM5】は撮影に使えるアプリがあって、これが中々便利。特に被写体を自動追跡する機能が有用。対象を決めればスマホ自体もヌルヌル追跡して動くため、自動でいい映像が撮影できる。
なお他にも細かい機能はあるけど、ぶっちゃけ今のところ使用したことがない。
iPhoneはシネマティック撮影できない
ただDJIアプリの欠点としてiPhone13Pro以降の「シネマティック撮影」ができない事が挙げられる。個人的にこの機能を多用したいので残念でならない。
- 通常撮影:DJIアプリ
- それ以外:iPhone純正アプリ
という使い分けになるのだが、これならもう最初から純正アプリ使った方がいいよねって思ったりする。
とはいえDJIアプリで完結できるのは魅力的ではあるので、長所として紹介しておく。
前述した内容を併せて【DJI OM5】のメリットを紹介すると
- 優秀な手ぶれ補正
- グリップによる撮影の安定
- 遠隔カメラ操作
- 物理的な高さ調整
- DJIアプリが優秀
となる。
DJI OM5 短所
スマホジンバル自体の短所は後で書いていくので、ここではOM5に関する短所だけ紹介する。まぁ購入前に調べろよって話でもあるけど、初心者がテキトーな知識で買った結果だと思って読んでほしい。
Android版が挙動不安定
何故だか分からないけど【DJI OM5】はAndroid版のアプリがGoogleストアに存在しないのでWeb版からインストール必須。アプリがないと単なる電子制御できる自撮り棒なので必須。
そして厄介なことに挙動がおかしい。Pixelだけの問題かもしれないが、Bluetooth接続が4回に1回くらい反応しない。その度に接続解除→再設定する羽目になって面倒。アプリの作り込みが甘いのか、原因は不明。
下向き定点撮影できない
そもそもジンバルの使い方として相応しくないんだけど、下向き定点カメラ的に使うことができなかった。食事するときに机だけを移したかったのだが…そういう使い方はできない様子。
角度調整をしても全然下向きにならないので、食事風景など手元を撮影したい場合は別途三脚が必要。期待しない方がいい。
スマホジンバル自体の短所
【DJI OM5】に限った話じゃないけど、スマホジンバル初デビューの私が感じたデメリットを紹介していく
重い
【DJI OM5】自体が290gと結構重たくて、iPhone13 Proが200g程度なので1台増える感じ。ただグリップ操作できるので撮影時はそんなに気にならない。どちらかと言うと持ち運びの時に「重っ…」と実感する。
スマホ脱着アダプタが邪魔
ジンバルの脱着に使うスマホアダプター自体が煩わしい。しっかりクランプするために大きめな作りとなっており、それが原因でスマホ利用する時に邪魔になる。
使わない時に嵩張る
公式は「折りたたんで持ち運べる」と書いているが、ちょっと非現実的だったりする。と言うのもジンバルを使ってない時は
- ジンバル(290g)
- 脱着アダプタ付スマホ(180g〜くらい)
以上2つがポケットを占有した状態。何よりどちらも重たい。両ポケットにスマホが入ってる状態で行動すると考えたら、旅行中に煩わしい事は想像しやすいだろう。
夫婦や友人同士であれば困ることも少ないが、一人の場合は財布等を別途保管するためハンドバッグ等が必要になる。
まとめると以下の通り
- スマホ手持ち撮影よりも安定して支えることができ、映像の質が向上する
- 重くて嵩張り、スマホ固定アダプタも分厚くて邪魔。移動中に煩わしい
ジンバル自体が曲者なんだけど、映像の質が良くなるのは間違いない。重さのデメリットを越えるだけの長所を見出せるかは使用者の環境(主にスマホ性能)による。
結論:万人は買わなくていい
スマホ用ジンバルは想像より満足度が低かった。気軽に撮影できるのがスマホの強みだったのに、ジンバルを購入したことでハードルを上げてしまった印象。本末転倒。
とはいえ旅行中の映像を鮮明に撮れるのは間違いない。Vlogerを目指したり、家族との時間をより鮮明かつ美しい映像で抑えたい場合は購入してもいいだろう。もちろん、2万円という価格を飲み込めればの話。
ミドルスマホ所有者は検討余地あり
少し補足しておくと、ミドルレンジのスマホ(Reno 5Aなど)を使ってる人は検討余地があると思う。ジンバルによって手振れしにくいのは間違いない為、現在の動画撮影で「手ぶれが無ければ…」って人は最適解になり得るだろう。
ただミドルスマホは映像・音声の質も微妙だったりするので、購入前にぜひ映像の確認をしてもらいたい。手振れだけ不満ならジンバル購入。画質・音質に不満があるならGoProを買おう。