〈景品表示法に基づく表記〉当サイトはアフィリエイトプログラムによる広告収益を得ています。
普段フリマアプリの情報発信をしていますが、年末年始が近づくと次のような声をよく見かけます。
- 「年末年始は配送が止まるから売らないほうがいい」
- 「取引トラブルが増える時期だから避けるべき」
一方、実際に使っていると「普通に届いた」「いつもと変わらなかった」と感じる人も少なくありません。
では結局、年末年始のメルカリ利用は避けるべきなのでしょうか。それとも、単なるイメージが先行しているだけなのでしょうか。
本記事ではまず日本郵便・ヤマト運輸の公式情報や過去の運用実績をもとに、「年末年始の配送は実際どうなるのか」を整理します。そのうえで、データだけでは見えにくい、年末年始ならではのメルカリの使われ方・取引上の注意点について、個人的な体感も交えながら解説していきます。
目次
年末年始の配送は遅れる?過去の日本郵便・ヤマト運輸の実情
結論から言うと、年末年始でも配送が全面的に止まることは殆どありません。少なくとも近年の公式案内を見る限り、日本郵便・ヤマト運輸ともに「基本は配達継続」という方針が続いています。
ただし、配送が止まるのではなく天候不順や交通渋滞により結果的に配達が遅れる可能性が高いです。順を追って解説します。
日本郵便|「止まる」のは一部の普通郵便のみ

日本郵便の年末年始対応は、毎年ほぼ同じパターンです。
- ゆうパック・速達・書留などの荷物系:年末年始も原則毎日配達
- 普通郵便・ゆうメール:12月下旬〜1月初旬にかけて数日の配達休止日を設定
つまり「日本郵便=年末年始は止まる」というイメージは普通郵便に限った話であり、特にメルカリで主に使う配送方法(ゆうパック・ゆうパケット等)は動いているのが例年の実情です。

例年と異なり、2026年は以下の配達が休止されます。
- 1月2日
- 1月4日
2026年の祝日等における郵便物等の配達 – 日本郵便
https://www.post.japanpost.jp/notification/productinformation/2025/1017_01.html
窓口営業は地域や営業所により異なる
ただし、郵便窓口の営業時間については営業所によって異なるため、別途確認をお願いします。
※2025年12月15日現在、公式による発表がありません。最寄りの窓口で確認を行ってください。
ヤマト運輸|年末年始も「通常どおり」

ヤマト運輸は、日本郵便よりもさらに一貫して、年末年始も集荷・配達は原則継続という運用を続けています。過去の公式案内(2018年以降)でも、
- 荷物量が増えるため「余裕をもった利用」を呼びかけ
- 希望日時が守れない可能性を注意喚起
といった運用面での調整が中心であり、完全な休配日はありません。
ヤマト運輸の窓口営業は別途確認を

ただし、
- 営業所の窓口
- センターの持ち込み対応
については休業・短縮営業となるケースがあります。以下の公式URLから確認してください。

配達そのものは動いています
土日・祝日や、GW・お盆・年末年始も営業所は営業していますか? | 各種窓口について| ヤマト運輸
https://faq.kuronekoyamato.co.jp/app/answers/detail/a_id/1282/~/%E5%9C%9F%E6%97%A5%E3%83%BB%E7%A5%9D%E6%97%A5%E3%82%84%E3%80%81gw%E3%83%BB%E3%81%8A%E7%9B%86%E3%83%BB%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%B9%B4%E5%A7%8B%E3%82%82%E5%96%B6%E6%A5%AD%E6%89%80%E3%81%AF%E5%96%B6%E6%A5%AD%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B%EF%BC%9F
遅延発生する理由は「配達を休むため」ではない
遅延理由は毎年ほぼ共通しています。
- 高速道路の渋滞
- 船舶の計画運休
- 大雪・寒波などの天候要因
特に、
- 東北
- 北陸
- 信越
- 日本海側
では年末年始に限らず冬季は1〜数日規模の遅延が発生しやすいことが、両社から繰り返し案内されています。
つまり「年末年始に休むため配達が遅れる」というよりも「渋滞や天候不順が重なることで遅れる」というのが、実態に近い表現です。
※2025年12月15日現在、各社公式による遅延予報アナウンスがありません。確認でき次第追記します。
日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便の年末年始配送日まとめ【2023年→2024年】|ECのミカタ
https://ecnomikata.com/ecnews/eclogistics/41369/
まとめ|過信は禁物だが、必要以上に怖がる必要もない
過去数年の傾向をまとめると、次の通りです。
- 日本郵便・ヤマト運輸ともに年末年始でも配送は基本継続
- 止まるのは普通郵便の一部日程・両社の窓口業務
- 遅延は発生しうるが多くは「0〜数日程度」
- 大幅な遅れは渋滞+悪天候が重なった場合に限定的
もちろん「絶対に遅れない」と過信するのは危険ですが、必要以上に「年末年始=動かない」と思い込む必要もありません。これが公式情報から見える実像です。
年末年始のメルカリはどうなる?
続いて年末年始におけるメルカリの状況について、独断と偏見で語っていきます。
年末年始にメルカリ利用者は増える?
結論から言うと、年末年始に利用者が増えた、といったデータは見つかりませんでした。ただ、利用の仕方やユーザー層が一時的に変化する時期だと感じています。
大掃除により「普段使わない層」が増える
私自身や周囲の話を聞いていると、年末年始には次のような行動が増えます。
- 大掃除をして、不用品をまとめて処分する
- 「捨てるのはもったいない」と感じる
- 普段は使わないが、年末だけフリマアプリを開く
つまりこの時期に増えるのは、新規ユーザーというより「普段は使わない人」という印象です。

また、メルカリが毎年年末に公表している「家の中に眠る隠れ資産」に関する調査データによれば
今年の大掃除で“捨てられそうな”不要品は日本全国で推計約9兆9,373億円、国民一人あたり平均約8.9万円
といったデータが示されています。このことから年末年始を「出品のきっかけ」として強く意識している公式のスタンスが感じ取れるでしょう。
しかしながら、具体的なデータは見当たりませんでした。よって私個人の体感として
年末はメルカリを普段使わない人が増える
と仮定しつつ話を進めていきます。ご承知おきください。
「2025年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”調査」 日本全国の“かくれ資産”は、推計約91兆円 国民一人あたり平均71.5万円 | 株式会社メルカリ
https://about.mercari.com/press/news/articles/20251120_kakureshisan/
「普段使わない層」の出現による変化
メルカリを普段使わない層の出現による変化は、大きく以下が挙げられます
通常より安い商品・レア商品が出回る
- 相場を細かく調べない
- とにかく早く手放したい
- 「このくらいでいいか」と価格を決める
以上の理由により、通常より安い商品・レア商品が出現する可能性が高くなります。
財布の紐が緩む
- 在宅時間増加により閲覧が増える
- 不用品処分による売上金を消費
- 年末年始の高揚感による衝動買い
これまで売れなかった商品も、普段使わない層が購入してくれるかも。出品者にとってはチャンスとなります。
取引ルール・マナーのズレ
- 発送目安は「1〜2日」だが、実際は1週間後
- 年末年始の帰省・旅行で対応できない
- 取引メッセージへの反応が遅れる
もちろん普段から使っているユーザーでもトラブルは起こります。ただ、年末年始は「久しぶりに使う人」が一時的に増えるため、結果としてトラブルに遭遇する確率が上がりやすい、と感じています。
意図しないトラブルの発生
- 住所変更しておらず宛先不明になる
- 偽ブランド品・禁止物を出品する
- (特にメルカリ便)サイズオーバーにより赤字販売してしまう
初めて、もしくは久しぶりに使用することで発生し得る問題です。特に年末年始はサポート対応が遅れてしまうので、周囲に該当者がいる場合はアナウンスをお願いします。
出品は「年末年始より少し前」がおすすめ
以上を踏まえて、私は「年末年始より少し前に不用品出品する」ことを心がけています。具体的にはクリスマス以前です。ライバルが出現するより前に出すことで、同時多発的に現れる購入者へアプローチできるからです。
もちろん商品によっては年末年始そのものが売り時になるケースもあります。それでも、あくまで「不用品全般」という前提では、少し早めに出す方が楽だと感じています。
ちなみに2025年は11月下旬より「超メルカリ市」が開催され、おかげさまで早々に不用品を処分できました。もしかすると今後は大掃除シーズンより手前に大型イベントを開催し、年末年始の出品ラッシュとそれによるユーザー間のトラブルを軽減する狙いがある…かもしれません。
まとめ|年末年始のメルカリは「止まらないが、普段通りでもない」

以上、年末年始のメルカリについて解説しました。最後に「配送」と「取引環境」に分けて整理します。
まず配達状況について
- 配送は、年末年始でも基本的に動いている
- 遅延が起きる主な原因は「休配」ではなく渋滞や天候、物量増加
一方、メルカリについては
- 普段あまりメルカリを使わない層が一時的に参加しやすい
- 価格の歪みや掘り出し物が出る
- 取引ルールやマナーのズレによる小さなトラブルが起きやすい
という年末年始特有の状況になると予想されます。必要以上に怯える必要はありませんが、いつも以上に時間に余裕を持った取引を心がけることが大切です。

年末年始のフリマアプリ利用における、判断材料のひとつになれば幸いです。
YouTubeチャンネルもあります

チャンネルでは、一般フリマユーザー向けに
- イライラしない考え方
- ちょっと売れやすくなるコツ
- 知っておくと便利な情報
などを定期的に発信しています!
また、今回のように皆さんの素朴な疑問に、できるだけ回答する企画もあります。
以上、参考になれば幸いです。
それじゃあ、また!

