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メルカリには「良かった」「残念だった」をつける評価システムがあるけど、高評価100%な人が多いだろう。画面越しに
低評価なんて普通もらわないでしょ
と温度感で伝わってくる。10年近いメルカリ経験から言わせてもらうと、素直で正確な感想だと思う。学生時代の私もそう考えていた。
しかし同時に危うさも感じる。なぜ自分が普通であり続けると思ってしまうのか、相手が常に普通の人だと考えていないだろうか。普通に低評価する人がいることを考慮しているのか。
本記事では、低評価を遠い国の出来事と思っているメルカリ利用者に向けて
- 低評価を避けたい理由
- 低評価をつけられる要因
- 低評価を避ける方法
以上の順番で解説していく。特に慣れ始めたユーザーほど軽視しがちなので、ゆめゆめ注意を怠らないようにしたい。
解説動画
【前提】メルカリの評価システム
話の前に、まずメルカリ評価システムについて軽く復習しよう。取引終了後に【良かった・残念だった】のどちらかで判断する明快な仕様。そしてプロフィールから該当者につけられた直近100件の評価が表示される。具体例を挙げると

評価は99:1。残念だった評価が表示される
評価は100:0。残念だった評価は表示されない
過去どんなに高評価をもらっていても、逆に低評価がついていても、あくまで直近100件の評価内容しか表示されないのだ。
ここで押さえたいポイントは良い評価をもらい続ければ低評価が埋もれていく事だ。これを汚名返上の機会と捉え、低評価を軽んじる人もいる。たしかに不慮の理不尽に遭遇しても安心できるのは間違いないが、実はそう簡単ではないのだ。次章に絡めながら補足していく。
低評価を避けたい理由
それでは低評価を避けるべき理由を改めて紹介する。これには大きく以下の3つがある
- 売れにくさにつながる
- 低評価は連鎖する
- 精神的に辛くなる
低評価は売れにくさにつながる
今のメルカリには「高評価100%がデフォルト」のような雰囲気があり、1件でも低評価があれば購入を控える人もいる。高額商品なら尚更だ。
もちろん取引を重ねれば低評価を隠すこともできる。だが冷静に考えてみよう。新しく100回の取引を完了させるには一体何日かかるのか。しかも低評価という足枷により売れにくくなっているのだ。途方もないことは察しがつくだろう。
低評価は連鎖する

過去1000件を超える相談経験から、低評価は連鎖しやすいと確信している。然るべき人もいるけど、偶然もらった低評価から抜け出せないのだ。推察するに評価を落とされるほど素行が悪い(ように見える)ため、相手が普段より厳しい判定をしがちになる。また他ユーザーが低評価をしてることで、自分も「残念だった」をつけることへの心理抵抗が弱くなるためだろう。
また前述したように100回の「良かった」取引で低評価を隠せるが、通常より厳しくチェックされる環境下では更に神経を張り詰める必要がある。当たり前のことをあえていうが、最初から貰わないに越したことないのだ。
精神的に辛くなる
低評価をもらうと何より心が辛い。相手と揉めた後ならまだしも不意に付けられた低評価は己を否定された感覚になる。奇しくも「低評価なんて普通もらわない」からだ。そして不愉快な経験は薄れこそするが決して忘れることはないのだ。
ちなみに相談回答について「気にしすぎでしょ」と反応する人は多いけど「遭遇したら本当に焦った。揉めて数週間ムダにした」のような感想を書いてくれる人も多い。明日は我が身であることを忘れてはいけない。
以上。詰まるところ低評価は避けるべきである。そりゃそうだ。
低評価をもらう主な原因

続いて低評価をもらう原因について簡単に解説しよう。私に届く相談や愚痴の多くは3つに分けられる。
例:説明にない傷や汚れがある、匂いがついている
より正確に言うなら購入者が「説明と異なる」と判断したら低評価される。いわゆる価値観のズレ
例:水濡れ対策をしていない、梱包資材が汚い、連絡なく発送が遅れる・手段を変更される
例:無言取引、返品や返金・取引キャンセルを断る、お願い事(マイルール)を無視される
注目すべきは平常通り取引していれば低評価されにくいという事。大抵のユーザー感じているように「低評価なんて普通もらわない」のだ。
つまり、異常が発生した時こそ評価を落とされてしまう。なら異常を避けられれば低評価リスクは更に少なくなる。100%事故を回避できないが治安の悪い地域を通らないことはできるのと同じことをしよう。その具体策を紹介していく。
低評価を避けるための工夫
- 商品をやや低めに見積もる
- 利用者間マナーを把握する
- ブロックを活用する
商品をやや低めに見積もる
実物が見えないオンライン市場、しかも素人が取引するので見落としの可能性がある。よって出品・購入ともに状態をやや低く見積もるのがおすすめ
- 目立った傷や汚れなし→やや傷や汚れありに設定
- 気になる傷や汚れは画像、説明文ともに説明
- リサイクル梱包資材を使います、簡易包装で発送します等を記述
- 思ってるより〇〇かも…それで良いから購入しよう
- 安くていいけど、過去の取引で傷が多かったと低評価されてる。この人はやめておこうかな。
ただし前提として、些細なことでも出品時に記載したり、購入前にコメントする姿勢が大切。商品状態はあくまで判断材料の一つに過ぎないのだ。
利用者間マナーを把握する
メルカリには原則があるけど、利用者間の暗黙マナーや独自ルールがあったりする。具体的には
- 購入者優先と専用ページ
- 支払い期日と、予定日を伝えるか否か
- 発送締め切りとマイルール休業日
- 商品到着と受け取り評価のタイムラグ
もちろん利用規約が優先されるべきなのだが、評価は相手の判断に委ねられるためマナーを守ったほうが高評価を維持しやすかったりする。だからこそマイルーラー増殖に歯止めが効かなくなってるけど、それは別の話。
ちなみに利用者が覚えておくべき独自ルールは動画で詳しく解説してある。前編は解説、後編は避けるべき理由。合わせて参考にしてほしい。
前編
後編
ブロックを活用する
相談回答と自身の経験上「この人大丈夫かな…」と思った相手は揉める確率が高い。
- 思ってた雰囲気と違うから返品したい
- (極微小な部分を指して)説明にない傷があるから返品したい
- 壊れて届いたから代金を返せ
といった事例になりがち。確証バイアスと言われそうだが、これらの相手は値引き交渉・細かい質問など、事前にコメントする事が多い。そこから雰囲気(文章や相手プロフィール等)を吟味して適宜ブロックしよう。
なお断っておくが「全員ブロックしろ」と主張していない点に注意してほしい。加えて即購入されたら取引キャンセルできないため、覚悟を決めて取引するしかない点も抑えておこう。
以上。メルカリの「残念だった」にまつわる情報を解説してきた。最後に念の為に言っておくが、
低評価なんて普通もらわないでしょ
という感想は正しい。誠実に活動を続けていれば1000件を超えてもなお低評価ゼロで済む確率は高い。よって本記事を読み終わっても震えながら取引する必要はないのだ。
しかし評価とは偏見というフィルターを通じたものであるから、筋が曲がっていれば不条理になる。彼らは彼らの道理を以て「残念だった」をつけるのだから。
相手が常に自分と同じ価値基準を持っている訳ではないし、取引開始時まで分からない人もいる。それでも、明らかに異常なら避けることができるし、マイルールという郷に従ってやり過ごすことも可能だ。
月並みだが、確実に変えられるのは自分の行動だけである。本記事をもとに、あなたのメルカリ生活がより豊かになることを願っています。
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