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メルカリで問題発生したら出品者に送り返すのが自然な流れ。だが一部ユーザーは
300円で出品して!それを購入します!
と一見謎の提案を行なっている。
本記事はこの行為について禁止か否か、その背景まで解説するものである。結論を先に言うとNG。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
300円で出品←これ何?
まず題名にある「300円で出品して!」の状況から解説する。これは出品者が商品を返送される時
着払いだと500円以上かかるから嫌。とはいえ購入者に送料負担させるのは論外。一旦払ってもらって銀行振り込みも面倒
と考えた結果、300円で出品させて自ら購入するのだ。
仮にネコポスで返送された場合
- 購入者:差引60円の利益
- 出品者:着払いより安い
と互いにメリットがある状態。これに加えメルカリ便なので配達も早く追跡サービス付き。しかも匿名取引なので購入者に不安を与えず対応できるのだ。
結論:NG
そんなWin-Winに感じる方法だが、残念ながらメルカリ禁止行為「交換、半交換」に該当する。以下メルカリガイドの引用
出品者、購入者の間でトラブルが起きないよう、以下の出品方法はご遠慮ください。
- お互いの商品を値下げして、購入しあうこと
- 一方が商品の差額のみを支払い、お互いの商品を交換すること
交換・半交換とは
ところで「交換、半交換」とは何か。実は300円で出品して購入させる行為を表しているが、そこに至る道筋を説明しよう。
交換の具体例
ユーザー間で商品を交換し合う行為。送料節約や匿名性の維持などメルカリ便目的が多く、300円など異常に安い金額で出品される。
なお実際は交換より返品目的で使われることが多く
コンプセットのはずが中身が一部被って届いていて、足りない商品がありました。(中略)「お互いに最低額での出品をし、送り合うのではいかがですか」との提案をされ、了承してそのような対応をしました。
といった体験談が多い。
半交換の具体例
交換から派生したパターン。例えば商品価格がそれぞれ1000円、5000円だった場合、差額の4000円を埋める架空ページを作成し購入してもらう形。正直1回も見た事ない。
禁止行為な理由
推測だが禁止される理由はトラブル回避…よりメルカリだけ損することが原因だろう。仮に1万円の商品同士を交換できた場合、購入し合うケースと比べると
- 通常:手数料2,000円
- 交換:手数料60円(-1,940)
と利益が激減する。
そもそも安いのに付加価値だらけな公式便を用意できるのは販売手数料で稼げるから。順番は前後するが「手数料を取る代わりにメルカリ便を提供してる」と考えるのが妥当。
ここでは【交換、半交換は禁止行為】とだけ覚えておいてほしい。
返品目的も交換扱い
ただ今までの説明を聞く限り
返品目的の出品って交換じゃなくない?新規出品じゃん
と思うかもしれない。
しかし俯瞰して考えると返品目的の出品も交換に該当する。図の例では
- 5,000円で販売
- 300円で販売
と(やや理不尽な)交換に見えなくもないのだ。
ガイド「返品時メルカリ便不可」
いやその理屈って無理ないか?と私が一番思っている。だが仮に交換行為じゃなくても
返品時はメルカリ便(匿名配送・プライバシー配送含む)のご利用はできません。
と別途ガイドラインに明記されている。結局、返品時はメルカリ便(300円販売)を使えないのだ。
更に追い討ちをしておくと
メルカリ便は1回の取引につき1回のみ使用可能
追加配送・再配送・返送では使えない
と事務局からの回答を頂いた。終了。
【返品目的の出品】フリマで「匿名で返品」できる?3大フリマの規約を比べてみました【メルカリ・ラクマ・Yahoo!フリマ(旧:PayPayフリマ)】記事のまとめ
- 返品時、出品者は負担額を節約するため、購入者に300円で出品してもらう
- この対応は、禁止行為「交換、半交換」に該当するためNG
- メルカリ便は一度の取引で1回のみ。返品・追加配送には使用できない。
YouTubeチャンネルもあります
チャンネルでは、一般フリマユーザー向けに
- イライラしない考え方
- ちょっと売れやすくなるコツ
- 知っておくと便利な情報
などを定期的に発信しています!
また、今回のように皆さんの素朴な疑問に、できるだけ回答する企画もあります。
以上、参考になれば幸いです。
それじゃあ、また!
参考文献
交換、半交換(禁止されている行為) – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/859/
商品の返品手順 – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/625/#2