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メルカリで品名「キャラクターグッズ」にしたら郵便局で中身の詳細を尋ねられた。今まで普通に送れたのに、何がダメで何がいいのか訳わからん。
…という相談が重なって届いた。私も商品詳細を尋ねられた事があるが、聞かれない時との違いが不明瞭である。
今回はフリマアプリの品名と詳細確認される理由に関して、ざっくり解説しつつ記載ポイントを紹介していく。
記事のまとめ
- 発送できない商品は大きく2種類。①そもそも引受できない②航空便を利用できない
- 航空便は引火性のあるものを貨物室に入れられない
- 品名だけで中身が判別できない場合、詳細を訪ねてくる
- 具体的に品名を書くことで、発送が遅れることを防げる
自己防衛のために書いておくが、厳密な詳細(成分何%以下ならOKなど)は各自でググってほしい。概要をざっくり解説するに留めている点をご承知おき下さい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
発送できない商品について
大前提として、発送できない商品は2種類あると覚えておこう。
- そもそも引受できない
- 航空便を利用できない
これらに該当する場合、発送時に商品詳細を尋ねられる事があるのだ。
そもそも引受できない
現金・ペット・クレジットカード・ガソリンなど、配送業者が引受できない商品。そもそもフリマアプリで販売できない物も多いので、説明は割愛する。
航空便を利用できない
今回のメイン。販売・発送はできるけど、航空便を予定している場合に確認される。なお航空会社側の取り決めであって、配送業者による違いはない。
ところで、航空便を利用できない理由は貨物室に原因がある。飛行中に無人となるため、引火する(可能性のある)モノをいれられないのだ。
ありがちな商品例
よくある例では、オイルライター・マニキュア・アロマオイル・香水・化粧品・一部の接着剤。これらは引火性(燃えやすい)液体として機内預け入れが禁止されている。詳細は各自ググってほしい。
あとはモバイルバッテリー等の電池類。これも機内貨物室で引火する恐れがある。ちなみに私は以前、郵便局員に仮面ライダーの変身アイテムの詳細を訪ねられたが、電池の有無を聞いていたと今になって思う。
細かい話は抜きにして【燃えやすい液体と電池は注意】と認識しておけばOK。
品名を具体的に書いた方がいい理由
品名だけでは商品詳細が分からず、航空便を使えない(かなり遅れる)からだ。通常なら3〜4日程度のところ、詳細確認できなかった故に10日以上掛かることもある。
とはいえ、最初この話を聞いた私は
キャラクターグッズで引火する事あるか?
と疑問を覚えた。化粧品と書かれていれば、大抵はパレットを想像するだろう、とも思う。
だが現実はそう甘くない。具体的には「セーラームーンの香水」が品名:キャラクターグッズで販売されていたりするし、化粧品でもアイシャドウかヘアスプレー(引火物)かで話は大きく変わる。
簡単な話、品名の解釈が広すぎる結果、引火物の可能性を否定できないのだ。
受け入れたら法律違反
郵便局員の話によると、航空機に入れてしまった場合は法律違反に該当するとの事。輸送中に爆発事故が起これば人命に関わるので当然の話だ。確かに飛行機搭乗前によく見るパンフレットでも「50万円以下の罰金」の対象となる旨が記載されている。
ちなみに伝聞だが、航空機事故が発生した原因が荷主(出品者)の場合、損害賠償請求ができるようになっている…らしい。これに関しては私の検索スキルで商法原文を見つけられなかった為、情報提供を待つことにしよう。
2022/08/18 追記
商法改正法に関しては、下記法律事務所のコラムが参考になります。重要な箇所を引用すると
荷送人は,運送品が引火性,爆発性等の危険性を有するものであるときは,その引渡しの前に,運送人に対し,その旨及び当該運送品の品名,性質その他の当該運送品の安全な運送に必要な情報を通知しなければならないという規定が新設されました(新商法第572条)
(中略)
荷送人は,通知義務に違反した場合には,その帰責事由の有無に関係なく,これによって生じた損害の賠償責任を負うこと(無過失責任)を合意することなどが考えられます。
つまり、危険物を通知せず発送すると多大な損害賠償で人生オワタ状態になるって内容です。
全ての商品で見分けられるの?
揚げ足取りな話だが疑問が生じた。例えばヘアスプレーを【品名:本】で発送している可能性は否定できないが、配送業者は全ての商品に確認を入れるとも思えない。この対策はどうしているのか…?
推測止まりだが、配送業者内での検査を行なっているのが自然だ。ある程度の選別を行いつつ、引っ掛かったら個別に調査という流れだろう。
空港で引っかかった例
これに加えて、空港でのX線検査も実施している。モバイルバッテリーを預け入れたら搭乗前に止められた体験談もあるので、まず見逃される事はないだろう。ちなみに当該者はバッテリーを強制処分されたらしい。
配送業者にも迷惑
とはいえ航空会社で引っ掛かれば配送業者にとって面倒なのも事実。検査が雑だと判断された場合、最悪全ての荷物が発送できない事もありうるだろう。
見切りがつくジャンル(本・洋服・食品など)はともかく、品目内で危険物が潜んでいる可能性があれば止められる。そう考えて間違いない。配送業者も検査してるとはいえ、紛らわしい商品は事前告知しておこう。
電話が来ることも…?
以前相談で、郵便局から電話で商品確認された話を取り上げた。コメント欄にも同様の経験者がいた為、管轄郵便局の判断次第で聞かれることを覚えておこう。
ちなみに私のように電話嫌いな人も多いだろう。よって予め聞かれないよう、品名を具体的に書いておくのがオススメだ。詳しくは後述する。
一体何を書けばいいの?
航空便における品名の重要性はわかったが、具体的に何を書けばいいのだろうか?主な対応策を3つ紹介する。
- 具体的な種類
- 電池の有無
- 化粧品なら正確に
1:具体的な種類
「フランクリンバッチ」ではなく缶バッチ・キーホルダーなど。カテゴリーが狭いから疑わざるを得ない訳で、全く関係なければ正直に書けばいい。
正確に書くことで、確認作業の時間分だけ早く届けることも可能だ。何も禁止物を販売した訳じゃないので、堂々とゆっくり配送してもらえばいいのだ。
フリマアプリのカテゴリーについて
品名のデフォルトは出品時のカテゴリーに依存していると思われる。洋書を本カテゴリーで売れば洋書だが、インテリアで売ればインテリアになる。その過程で上記トラブルが発生するだろう。発送時には品名を具体的に編集しておこう。
2:電池の有無
一昔前のゲームソフト(GB・GBA)のように、ソフト内にボタン電池が入ってる物もある。よってSwitchソフトだろうが、ゲームソフト(電池なし)のような記述が望ましいだろう。なおデスクリムゾンだろうとエルデンリングだろうと関係ないので、そこは正確に書く必要はない。
要検証:電源OFFを明記する
これは推測だが、電子機器の場合は電源OFFと明記するのが望ましいだろう。スリープを含む状態では機内預け入れできないため、品名に書いてあれば検査時間を短縮できる…と思う。情報があれば追記しておく。
3:化粧品なら正確に
アイシャドウで止められる事はないだろうが、アルコール含有の化粧水などに注意。「化粧水(アルコール無し)」のような表記が望ましい。
最後に
普段から該当カテゴリー商品を売っていないとはいえ、正直私は今回の内容を全く知らなかった。なんとな〜くバッテリーが禁止されてる程度の認識であり、記事執筆をきっかけに知識を上書きできて良かった。
同時に、これら事情を知って取引してる人は少数だろう。出品時にフリマガイドに同意している前提だが、現実として理解は進んでない。でなければ各種違反行為はもっと少ない。
記事を読んだ人には、具体的な品名を心掛けてもらいつつ、身近なフリマユーザーへの啓蒙をお願いしたい。
コメント感謝
今回の記事は情報提供なくして執筆できなかった。ぶっちゃけ最初は興味なかったので記事にする予定はなかったが、数多くの経験談をもらって需要がある事を確信した。
加えて郵便局員の方から魂のこもったコメントを貰った手前、書かざるを得なかった。とはいえ結果的に書いてよかった。この場を借りてお礼を言いたい。
過足壽過 さん、安藤andさん、海犬さん
ありがとうございました!
YouTubeチャンネルもあります
チャンネルでは、一般フリマユーザー向けに
- イライラしない考え方
- ちょっと売れやすくなるコツ
- 知っておくと便利な情報
などを定期的に発信しています!
また、今回のように皆さんの素朴な疑問に、できるだけ回答する企画もあります。
以上、参考になれば幸いです。
それじゃあ、また!
参考文献
宅急便で送れないもの | ヤマト運輸
https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/send/preparations/inability/
飛行機ではバッテリーは預け荷物にできません!理由や持ち込み制限について | 【公式】相鉄ホテルズ
【第6話】モバイルバッテリーを飛行機に預けてしまったらマズいので直ぐに申告して! | びるぶろ
https://buildingblock.jp/blog/mobile-battery-airplane/#toc3
機内持ち込み・お預かりできないもの | ご旅行の準備 [国内線] | ANA
https://www.ana.co.jp/ja/jp/domestic/prepare/baggage/limit/caution-restriction.html