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【メルカリ】まとめ買い依頼の不思議!買わなくてもペナルティがない理由

きゃたぬき
きゃたぬき

きゃたぬきです。TwitterYouTubeもやっています。

とある方からフリマアプリに関する相談・体験談のお便りを頂きました。普段は動画にて回答するのですが、試験的にブログ記事も併せて更新していきます。動画版はお待ちください。

ちなみにこのような相談・報告は大歓迎ですので、ブログや動画にて採用されても大丈夫でしたら、いつでも下記お便りフォームから投稿してくださいませ。匿名でもOKです。有り難いことに沢山の相談をいただくので回答に時間がかかる事もあります。どうかご承知おきください。

質問

質問です。まとめ買い依頼を許可したのに買ってくれない人が多すぎます。自分で依頼したんだから強制的に購入させるようにしてほしいです。オークション機能は入札して買わない人に利用制限がかかるらしいのですが、なぜまとめ買い機能は利用制限をかけてくれないのでしょうか。

回答

まとめ買い依頼を買わなくても制限をかけられない理由は、生成されるページが不完全で、依頼者側の責任を断定できないから。私はそう考えています。

簡単に:まとめ買い依頼とは?

話をする前にメルカリの「まとめ買い依頼機能」について要点をおさらいします。詳しい解説は別記事を参照してください。

メルカリ「まとめ買い」機能の注意点を解説

同じ出品者が販売している商品A・Bが欲しい時、これまでは個別に購入したり、コメントで1つにまとめてもらうよう依頼する手間がありました。本機能の登場により、依頼から価格交渉まで一括して出来るようになったのです。

しかし注意点の一つとして、依頼した購入者が商品を買わずに逃げてしまうことがあります。出品者は他のユーザーに商品を売るチャンスを暫く逃してしまいますので、とても迷惑します。

今回の相談は、まさに逃げられてしまった出品者側の話です。

なぜ「まとめ買い」は利用制限とならないのか?

結論「買わない=悪質と判断できない」からです。その理由となるのが、依頼承諾時に生成されるページの仕様です。

生成されるページは「そもそも完全ではない」

まとめ買い依頼を承諾すると作成されるページは、おそらく通常と同じ仕様で作られます。

  • 画像上限:20枚
  • 説明文:1,000字まで

通常の出品なら十分ですが、まとめ買いでは大きく不足します。

まとめ買い依頼は最大10商品まで選択できますが、それぞれの商品に20枚の画像が使われていた場合、単純合算で200枚。説明文も10ページ分合わせると、軽く5,000〜10,000文字になります。

しかし前述の通り、まとめ買いページも通常と同じ仕様ですから、実際に生成されるページは

  • 各商品ページの1枚目の画像だけ
  • タイトルがそのまま説明文にコピペ

という非常に簡素なものとなっています。

このような情報が欠損したページを元に購入を強制するとトラブルの原因になります。そのため運営はオークションのような強い規制(購入しなければ利用制限)を出来ないのです。

あえて一言でまとめるなら

生成されるページは不完全

なのです。

もし綺麗に統合ページを生成できる仕様であれば、依頼者を拘束する仕組みも作れたかもしれませんが、現状では難しいため、結果的にゆるい機能として運用されているのだと思います。

補足:オークションの制限について

オークション商品を落札したにもかかわらず購入しない場合、24時間の利用制限などペナルティが課せられます。購入者に落ち度がなくても同様の制限が発生したとの報告もあるため「買わない=利用制限」と高確率で判断されると予想されます。

逃げる購入者を悪者にできない理由

ちなみに出品者は生成されたページを編集可能です。これは「商品情報が全て統合されないため到着後トラブルになる恐れ」を配慮したものでしょう。

しかし編集できることが、同時に悪質な出品者の後出しを許してしまいます。

希望価格2,500円で承諾されたのに、まとめ買いページの価格が2,700円に書き換えられていた、といった報告を貰ったことがあります。

表向きは『誤解を防ぐため』ですが、裏を返すと悪質な出品者が後出し条件を仕込んでしまう可能性があります。この状態では「購入しない利用者=悪い」と断定できません。そのため運営は、まとめ依頼に対して強制購入やペナルティを設定できないのでしょう。

記事のまとめ

まとめ買い依頼が「買わなくてもペナルティにならない」理由は、生成されるページが不完全だからです。画像や説明文が統合されず情報が欠けるほか、出品者が後から編集できる仕様もあり、購入者だけを悪者にできません。そのため、強制購入や利用制限を設けるのが難しいのでしょう。

仮に以下のような仕様であれば、逃げた購入者へのペナルティ付与ができることでしょう。

  • 依頼した商品の画像・説明文が全て統合されている
  • 出品者は後から編集できない
  • 依頼した本人しか購入できない

もしかすると今後のアップデートにより実現するかもしれませんが、現状のシステムでは厳しいと言わざるを得ません。

最後に

UnsplashAnna Kが撮影した写真

まとめ買い依頼は、どうしても逃げられる可能性が残ります。出品者としては少し理不尽に感じる場面もありますが、それでも私はメリットの方がはるかに大きいと考えています。だからこそ「逃げられることもある」と肝に銘じた上で、上手に付き合っていく姿勢が大切になるでしょう。

一方の購入者側として、依頼したならできる限り購入する。そして、念のため情報に誤りがないか確認したり、必要であれば商品説明をスクリーンショットで保存しておくなども大切です。

不完全な仕様ゆえに難しさもありますが、お互いが少し気を配ることで、まとめ買いは今後も便利に使い続けられるはずです。今回の記事が、メルカリ生活の役に立てば幸いです。

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また、今回のように皆さんの素朴な疑問に、できるだけ回答する企画もあります。

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以上、参考になれば幸いです。

それじゃあ、また!

参考文献

まとめ買い依頼機能 – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/1460/

オークション機能 – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/1925/