〈景品表示法に基づく表記〉当サイトはアフィリエイトプログラムによる広告収益を得ています。
とある方からフリマアプリに関する相談・体験談のお便りを頂きました。普段は動画にて回答するのですが、試験的にブログ記事も併せて更新していきます。動画版はお待ちください。
ちなみにこのような相談・報告は大歓迎ですので、ブログや動画にて採用されても大丈夫でしたら、いつでも下記お便りフォームから投稿してくださいませ。匿名でもOKです。有り難いことに沢山の相談をいただくので回答に時間がかかる事もあります。どうかご承知おきください。
相談
先日、300円スタートのオークションで、相場8,000円ほどの服を3,500円で落札しました。購入後、出品者から「目標金額に届かなかった」という理由でキャンセル申請が来たのですが、私は2回それを丁寧に断り、発送をお願いし、事務局にも連絡していました。
しかし最終的に、出品者は「商品が手元にない」と一方的にキャンセルをしてきました。実際には商品がないはずはなく、合意が不要なキャンセル理由に切り替えたのだと思います。取引キャンセルで評価も付けれずに、モヤモヤだけが残りました。
このような場合、発送をしてもらえるような交渉の手段があったのか、また、出品者がこうした対応をした場合にどのようなペナルティがあるのかを知りたいです。
一定時間の利用停止くらいなら、キャンセルし放題だと思うのですが、内部評価みたいなものも下げられるのでしょうか?双方合意のキャンセルと、一方的なキャンセルにペナルティの差はあるのでしょうか?
たくさん聞いてすみませんが、わかる範囲でご回答お願いします!
回答
発送を強制させることは実質不可能です。そして出品者にはペナルティが付与されます。断定ができなくて申し訳ありませんが、おそらく今回の相手は24時間の利用制限にかかったと思われます。
また、双方同意か一方的かでは対応に明らかな差があります。私は双方同意のキャンセルを何度も経験していますが、それを理由に利用制限をかけられたことがありません。一方、身勝手な相手が理不尽なキャンセル理由を申請し、それに応じたら利用制限をかけられた話も入っています。
オークション初心者特有の身勝手な振る舞い
さて、普段フリマアプリの相談事を受け付けていますが、メルカリの「オークション機能」に関する困った利用者の話がよく届きます。ただ、決してこの機能が悪いのではなく一部ユーザーの責任感が欠如していることが原因です。そして時間とともに迷惑なユーザーは減少していくと思われます。
メルカリ利用者は「オークション」マナーを知らない?

ところで統計データによると、メルカリの利用者は20〜30代中心の幅広い年齢層、特に女性が多めです。一方のYahoo!オークションは30〜50代中心、中高年や男性が多めの傾向です。これは物心ついた頃スマートフォンがあったかの違いであり、メルカリ世代なら不用品処分でオークションを選ぶことは少ないでしょう。ちなみに私もZ世代らしいのですが、周囲はメルカリ一択です。
つまりメルカリ利用者はオークション最大手「Yahoo!オークション」を経験していない可能性が高く、それゆえに特有のマナーや想定すべき注意事項を理解していないのだろう。私はそう感じています。
特に以下のポイント
- 入札したら訂正できない
- 落札したら必ず購入しなければならない
- 安く落札される可能性があるため、不安ならスタート価格を上げる必要がある
この3点はオークション経験者なら当然でも、メルカリ”しか”使わない利用者にとって意外かもしれません。私のもとに届くトラブル報告もこの3点に集約されます。
いわば彼らは、通常のメルカリと同じ感覚でオークションを利用していると思うのです。メルカリでは交渉して値下げしてもらったのに逃げる人もいるし、安売りした事実に気付きキャンセルされる事もあります。これと同様に、落札したけどやっぱ購入しないとか、価格が安すぎるのでやり直します、など身勝手な行為に出るのではないでしょうか。
…勿論「通常のメルカリでもやるな!」って話ばかりですけど、例えば値下げ交渉したけど買わない行為はルール上問題ないため、利用制限の対象になりません。だから同じノリで、落札したのに買わないユーザーが出現していると思うのです。安く落札されたユーザーも「価格設定でケタ一つ間違えたから…」程度の感覚じゃないでしょうか。まぁこっちはペナルティ物ですけどね。
メルカリ運営もこれらを見通してか、落札しても購入しないとか、身勝手な理由でキャンセルした場合に24時間の利用制限という具体的な処置を施しています。そして、制限はほぼ確実に付与されていると考えて良いでしょう。というのも私に相談してくれたユーザーには理不尽な事情(例:出品者が利用制限となり商品を購入できず、落札したユーザーがペナルティを受けた)にも関わらずペナルティを受けている方が何人もいるためです。
ましてや一方的に取引キャンセルを選んだユーザーがお咎めなしになるとは到底思えません。相談者さんの相手には少なくとも24時間の利用制限が発生しているでしょう。
ペナルティの累積について
次にメルカリにおけるペナルティの話をしましょう。といってもメルカリ事務局しか真実は分かりませんので参考程度に。まず巷でよく言われる制限内容ですが、以下の段階に分かれています。
- 24時間の利用制限
- 48時間(72時間)の利用制限
- 1週間の利用制限
- 無期限の利用制限
これに加え、相談者さんが想像されるようにメルカリには内部評価のようなシステムが存在すると考えられています。私はよく動画内で「サッカーのイエローカードみたいなもの」と表現しています。これを踏まえて具体例を挙げつつ説明します。
まず初めて違反行為をした場合、大抵24時間の利用制限になります。しかし同じユーザーが再び違反行為をした場合、72時間や1週間、そして無期限の利用制限が課せられます。なお重大な違反行為などをすれば最初から無期限になる事もあります。
そして、この累積は一定期間が経過すると考慮されないと思われます。例えば3年前に24時間の利用制限を受けたユーザーが、最近別件で違反行為をすると、また24時間の利用制限になった…みたいな形。
概ねこのような概要だと推察されていますが…所詮は利用者間での噂に過ぎません。「24時間のペナルティだったから後3回大丈夫!」などと考えるのは危険ですし、処罰前提の立ち回りは健全じゃありません。くれぐれも過信しないように…
ちなみに最近、掃除用にと古いストッキングを出品したら「わいせつ物」と判定され利用制限を受けた体験談を頂きました。この方は最初に警告を受け、それを無視して出品した結果、一発目にも関わらず無制限の利用制限となっています。よければ動画をご覧ください。
双方同意と一方的の違い
最後に取引キャンセルについて、双方同意または一方的かで扱いが異なるのか説明します。なお、こちらも厳密にはメルカリ事務局しか正解を知らないので、参考程度にお願いします。
ところで「双方同意」とか「一方的」とは何のことか解説します。メルカリは取引キャンセルする際に理由を選択します。その内容は以下の通り
- 購入者が誤って購入した
- 商品が無い
- 出品情報や商品に不備が見つかった
- 購入者からの連絡が無い
- 上記以外の理由
仮に「購入者が誤って購入した」を選択すれば、購入者側の一方的なキャンセルとみなされます。一方、上記以外の理由を選択しつつ「まとめて発送するため一旦キャンセルする」など記載すれば双方同意のキャンセルと判断される。そう考えられています。ちなみに今回の相手は、商品が無いを選んでいるため一方的なキャンセル扱いになったでしょう。
双方同意なら基本ペナルティなし
さて、冒頭にも書きましたように双方同意のキャンセルであればペナルティを受ける事は基本ありません。これは私自身の経験から判断しています。というのも過去経験した「双方同意のキャンセル理由」にはこんな例があります
- 「安くしすぎたため、取引を白紙に戻してほしい」
- 「商品に不備が見つかったのでキャンセルさせてほしい」
どれも相手出品者からの提案です。明らかに一方的なキャンセルですけど話し合いもできたので双方同意のキャンセルに応じました。仮に利用制限になれば出品できない筈ですが、彼らは問題なく出品再開していました。制限にかかってないと判断できます。
しかし、一方的な理由で取引キャンセルした(と判断された)場合、利用制限にかかる恐れがあります。警告で済むこともあれば、状況に応じて前述の利用制限のどれかに係ることもあるため、一概にどう処置されるか分かりません。ただ最近は初めから24時間の利用制限になった、という話をよく聞きます。それこそ「オークション機能」の登場以降でしょうか。昔より厳しくなったかもしれませんね。
なお話はそれますが、取引相手からキャンセル申請が届いた時、必ず理由を確認してください。それこそ「一方的に貴方が悪い」と判断されれば、それが事実じゃなくても利用制限をかけられるかもしれません。詳しくは別記事をご覧ください。

以上、こちらも現在把握している内容を整理する良い機会になりました。今回の出品者には困ったものですが、究極発送してくれなきゃ商品は届かないので、ペナルティを覚悟の上で逃げちゃう人もいるんですよね…。この回答がモヤモヤを晴らす手助けになれば幸いです。
ところで、中には「大人げないな…」と思う購入者もおりまして、例えばiPhoneの上位モデルを100,000円で出品するはずが10,000円にしてしまった。この取引をキャンセルしたいのに購入者が応じてくれない…といったケース。まぁ一度出品したらそれなりの覚悟を持つべきではあるんですけど、出品者が気の毒になります。
ただ今回はオークションだったので、落札価格が想定より低いことを出品者も覚悟すべきでした。入札開始価格を「この金額なら諦めてもいい」と思える場所に設定して出品するべきでしょう。その意味で相手にオークションのリテラシーが足りないのは間違いありません。
この出品者は知ってか知らずかわかりませんけど、今のメルカリのオークションには最低限押さえるべきマナーを知らない利用者が存在します。厳しい利用制限により同じ轍を踏ませない環境もありますが、いまだ浸透してないのが現状です。今後のメルカリの活動に注目しつつ、私たちもオークションを利用する際は誠実に対応していきましょう。
参考文献
フリマ市場を調査。メルカリ、Yahoo!フリマ、Yahoo!オークションの利用者数の比較など | [マナミナ]まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン
https://manamina.valuesccg.com/articles/3244
オークション機能 – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/1925
取引のキャンセル方法(メルカリ) – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/281

