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メルカリがお知らせ欄で「ビットコインを始めませんか」と頻繁に通知してきます。始めたほうが良いのでしょうか?
2ヶ月に1回ほど届くフリマ相談がこちら。2月16日にビットコインでメルカリ商品が購入可能となったり、何かと気になる人が多いと思う。
本記事では、ビットコインとは何かを知らない人でもわかるよう簡単に説明しつつ、なぜメルカリがビットコインに手を出したのかまで説明していく。これを踏まえ、自分は始めるべきなのか検討してほしい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
解説動画
下記の動画でも詳しく解説しています
ビットコイン(仮想通貨)とは?
まず仮想通貨とは何か理解しよう。簡単にいうとインターネット上に存在する通貨の一種。円やドルと同じようにお店で買い物をすることもできる。
ちなみにビットコイン(BTC)は仮想通貨の種類の一つで
- 通貨… 円・ドル・メキシコペソ
- 仮想通貨… ビットコイン、イーサ、リップル
こんな感じ。中でもビットコインは最初期からありつつ知名度も高く、流動性が高い仮想通貨なので今回選ばれた。と思う。
なぜ仮想通貨と呼ばれるのか
そんなお金の一種である仮想通貨、どうして「仮想」通貨と呼ばれているのか。これは以下2点で通常のお金と異なるためだ。
- 物理的に存在しない: 10円玉や10,000円札といった物理的な存在がない。完全にデジタルのみ。
- 中央機関(管理する国・銀行)が存在しない: 円なら日本、ドルならアメリカといった管理者がいる。しかしビットコインはブロックチェーンによって世界中の人が一緒に管理している。
もちろん、おままごとのプラスチック貨幣と異なり実際に使える。 現時点では少ないが、いずれPayPayで支払うようにビットコインで会計できる世界になるだろう。
現実のお金と何が違うのか
例えば、とある大統領がアホアホ政策を行い、不況になったとしよう。その国の通貨は暴落するが、ビットコインなら影響を受けにくい。一方で、良い政策により通貨が高騰してもメリットを享受できないだろう。
また全世界で使える通貨(理論上)なので、例えば海外旅行などでわざわざ為替しなくても支払いがスムーズにできる。ユーロの国境なしVer.に近い。
ただし、連日報道されるようにビットコインの価値は変動が激しすぎる。将来的に通常の通貨に近くなると思うが、今は資産と呼ぶには安定性に欠ける。
以上がビットコインの概要。本当はブロックチェーンについても説明すべきなんだけど、本記事を読む人は全体像をざっくり知りたいはずなので説明を割愛させて頂く。興味があれば調べてくれ。
なぜメルカリで開始された?
ここからが本題。不用品売買のプラットフォームである「メルカリ」が仮想通貨を扱い始めたのは何故か。ここには将来を見据えたメルカリのビジョンが関わってくる。簡単に説明していこう。
あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる
株式会社メルカリ
これは株式会社メルカリが掲げる目標の1つである。加えて、株式会社メルコインのコンセプトを引用すると
メルコインでは、暗号資産やブロックチェーンに関するサービスの企画・開発を行っていきます。(中略)ブロックチェーンの技術に取り組むことで、NFT等、これまでのモノ・お金に限らず、サービスやデジタルコンテンツなどのあらゆる価値を誰もが簡単に交換できる新しい取引の形を創出していきます。
株式会社メルコイン
つまり、今までは実在するモノ・お金だけで取引してきたが、将来的に仮想通貨を使ったりNFT (デジタルコンテンツ)すら取引できる世界を想像しているわけだ。いずれ自分の書いたイラストをビットコインで取引する、いわば「完全デジタル売買」も実現するだろう。
仮想通貨は「なんとなく怖い」
しかし本記事を読んでいる人の中にも、仮想通貨を知ってるものの手を伸ばせない人がいるはずだ。メルコインの調査によると仮想通貨の取引をしない理由が以下
- 損しそう:36%
- 何となく怖い:30%
- 購入資金がない:26%
まぁ株式投資にも言える話だが、手元にあるお金が減ってしまっては元も子もない。プロスペクト理論にもあるように人は得するより損する方を強く恐れてしまうのだ。仮想通貨なんて新しいものなら尚更。この重い腰を上げさせるのが非常に難しい。
「無くても困らないお金」がある
しかしこれら理由をメルカリなら克服できる。なぜなら不用品をお金に変える、つまり「元々なかったお金」が貯まっているからだ。時々還元されるメルカリポイントも含め、
まぁ数百円だったら最悪なくなってもいいし、ビットコイン始めてみようかな…
と考える人は多い。
現に2023年から開始したにも関わらず、MMD研究所調査において「2023年に利用開始された暗号資産取引サービス」でNo.1を獲得している。勢いは凄まじい。
ちなみに、PayPayなどで「ポイント投資」という単語を見た事が無いだろうか。あれもメルカリ同様、初心者の第一歩を踏ませるためのサービスである。
結論:興味あれば初めて良い
「習うより慣れろ」とはよく言ったもので、株式投資や仮想通貨は多少のリスクを学びつつも思い切って飛び込む勇気が必要。 得することばかりじゃないが、傷を負わねば理解できないことが山ほどあるのだ。
その意味でメルカリのビットコイン取引は初心者に最適だろう。「億り人」のように大きく稼げる事はないが、新時代の文化に安全に触れることができる。
仮想通貨に興味あるけど怖い。でもまぁ売上金とかポイントならいいかも
そう思える人は、ぜひ試してほしい。
最後に:なぜ私は初めないのか?
さて、いい感じに解説してきたが、実は私はメルカリのビットコイン取引を始めていない。矛盾を感じる人もいるので、理由を説明して終わろう。一言で言うなら「メルカリじゃなくてもいい」である。
復習するが、メルカリ内のビットコイン取引は初心者の第一歩という側面が強い。つまり何らかの投資経験を持った人があえてメルカリで始める利点が少ないんだ。
例えばメルカリは、指定した価格になったら売却する「指値注文」ができない。仮にビットコインの価値が300円から150円に下落したとしよう。他取引所では「250円以下になったら売却する」といった予防線を張れるので損失を抑えられる。しかしメルカリは(現状)できないため、朝起きたら絶望するしかないんだ。
他にも手数料の違いや口座間の送金等、投資にある程度慣れているからこそ「メルカリじゃ物足りないなぁ…」と考えてしまうんだ。 まぁ仮想通貨を投資先として信用していないから始めないのも一因。
とは言え、なくなっても困らないポイント・売上金を使い、1円からビットコインを買えるサービスは素晴らしいと本気で思う。全財産を溶かして地獄を見る人が多い中、メルカリユーザーは安心して触れることができるんだ。
もう一度言うが、興味があるならメルカリでビットコイン取引をしてもいいだろう。余剰資金で初めて、拡大していくのもよし。向いてなければ離脱するのもいい。手軽さや安全性も含めて、はじめの1歩にちょうど良いサービスだと言える。
ただ一応言っておくが、いくら少額から始められるとはいえ「投資」である。私はあなたが大損しても一切の責任は取らないので悪しからず。自己責任でどうぞ。
2024年2月16日 ビットコインで買い物が可能に
ちなみに現在、ビットコインを使ってメルカリ内の商品を購入できるようになっている。プチ投資を行いつつも欲しいものがあれば買うといった使い分けが可能。より柔軟になった。
参考文献
株式会社メルコイン https://about.mercoin.com/
メルカリになぜ「ビットコイン」購入機能が必要だったのか。メルコインCPOに聞く | Business Insider Japan https://www.businessinsider.jp/post-266806
2023年仮想通貨(暗号資産)に関する調査 https://mmdlabo.jp/investigation/detail_2297.html