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とある方からフリマアプリに関する相談・体験談のお便りを頂きました。普段は動画にて回答するのですが、試験的にブログ記事も併せて更新していきます。動画版はお待ちください。
ちなみにこのような相談・報告は大歓迎ですので、ブログや動画にて採用されても大丈夫でしたら、いつでも下記お便りフォームから投稿してくださいませ。匿名でもOKです。有り難いことに沢山の相談をいただくので回答に時間がかかる事もあります。どうかご承知おきください。
質問
先日、不愉快なコメントが来たので、どういう意図があるのか、きゃたぬきさんの見解をお聞きしたいです。
私は長年の趣味で集めてきたモノを、少しずつ出品しています。その中には、同じ種類でも現行物・レア物・限定物・コラボ物といったカラーでプレミア度が変わるものがあり、それぞれ違う価格帯で出品しています。
すると、レア物や限定物のコメント欄に「高額販売やめてください」と、僕の出品ページの商品にコメントされました。
手に入りやすい物は安く、手に入りにくい物は高めにしてますが、当然のことだと思います。
気味が悪くて関わりたくないので、即ブロックして全て再出品しました。どういうつもりのコメントなのか? 嫌がらせなのか? 偏った正義感なのか? 分かりませんが、フリマサイトなので売るのも買うのも自由なはずだと思うのですが、きゃたぬきさんもこんな嫌がらせをされているのでしょうか?
回答
私がその類のコメントをもらった事はありませんが、見かけた事なら何度もあります。おそらく【定価より高い=悪】と考えた人の仕業でしょう。次点で【嫉妬による嫌がらせ】ですね。もし同じことをされたら即ブロックします。再出品…は面倒だからしないかなぁ。ても手洗い的な感覚でリフレッシュしたい気持ちはわかります。
それでは早速、相手がどのような意図でコメントしたかを考えてみましょう。
定価より高い=悪
真っ先に考えられるのが【定価より高い=悪】と短絡的に捉えて文句を言うタイプです。これは昨今の高額転売に限らずヴィンテージ品、昭和のおもちゃなどにも出現します。相談者さんが想像されているように、入手性やレアリティなど様々な要素から価格は上下します。それに年々物価が変化しているのですから、20年前に3,000円の商品を今5,000円で売ろうが問題ないハズです。
おそらく彼らは高額転売のニュース等を聞き、定価より高く出品する行為を毛嫌いしているのでしょう。話題の商品があったら「転売して恥ずかしくないんですか?」と野次を飛ばし、独自の基準を超える価格を見かけたら「高額販売をやめてください」と言う。そんな心境でしょう。あ、私は転売行為を推奨してる訳じゃないので誤解しないでくださいね!
また彼らは「昨今の物価上昇がメルカリのせいだ」と考えているかもしれません。実は私の元にも相談として寄せられたことがあります。そもそも物価は1950年頃から基本右肩上がりなので大きく関係ないと思いますが、中にはメルカリが経済を悪くしたと盲信し、高額設定している出品者を注意するのだと思います。
ちなみに統計データ(消費者物価指数・毎月勤労統計調査)を見ると物価上昇と同じくらい給料も上っています。それでも最近生活が厳しいと感じるのは1990年後半頃から給料の伸びが鈍化したこと、そして新型コロナ等の影響で2020年から現在にかけての物価が想定よりはるかに上がったせいですね。持論ですけど。
ともかく、相談にあります注意コメントの真意は「偏った正義感」の可能性が高いと思います。もちろん大抵のユーザーはそんな要望をしませんので、あくまで”その人は”って話です。
なお今回は即ブロックしましたが、それが正解です。この手のユーザーは議論を交わしたいのではなく持論を押し付けたいだけです。それこそ火に油を注ぐ結果になったでしょう。コメント削除も有効です。他のお客様のために壁の落書きを消すのと一緒です。
嫉妬による嫌がらせ
これ以外にも【嫉妬による嫌がらせ】の可能性が考えられます。かつて彼は同じ商品を欲しかったが、予算を超えていたので購入できず時が流れた。そんな商品に「本当は買いたかった」「もっと安ければ買えたんだ」という感情から逆恨みのコメントを残します。
一方で、その人が同じ商品をかなり安く売った過去があるかもしれません。例えば私は1万円を超えるCDを格安出品して後悔したことがあります。もしも同じCDを売ってる人がいたら「私と同じ失敗をしてくれ…!」と僅かに思うかもしれません。それを表に出したのが今回の相手。
いずれにせよ、相手は相談者さんに嫉妬しているかもしれません。先ほど同様、即ブロックして正解だったでしょう。反論しても謎の理屈を捏ねてくるのが目に見えます。
値下げ交渉の一環
あまり有効とは思えませんが値引き戦略だった可能性もあります。本当に高額すぎると出品者が考えれば大幅値引きされますし、コメント主に「いくらを希望しますか?」と尋ねるかもしれません。具体的に価格提示しないのも、より安い金額にさせるテクニックなのです。
また、値引きにしては長期目線ですが相場価格を上げさせないための主張かもしれません。出品者は過去のメルカリ取引履歴を踏まえて価格決定するので、その金額が高くなるほど徐々に相場が上がる。そこで、自分が購入できるタイミングまで価格上昇を抑えさせたいからコメントを残すのです。まぁ出品者からすると「知らんがな」ですけどね。
単なる阿呆
メルカリを嫌がらせシミュレーションゲームだと勘違いしている人が稀に存在します。購入意思なんて微塵もなく、ただ不愉快なコメントを送りつけて楽しむのです。あえて紹介するまでもないのですが、確実にいるので記載しておきます。

以上、他にも細かな意図はあるかもしれませんが、概ね上記4つのどれかに該当すると思います。厄介な人を相手にせず、刺激せず、静かに確実に対処し、自ら立ち去る。これこそ紳士・淑女たるものの振る舞いでしょう。いずれにせよ相談者さんは良い対応をされました。引き続きメルカリを楽しんで使っていきましょう。
YouTubeチャンネルもあります

チャンネルでは、一般フリマユーザー向けに
- イライラしない考え方
- ちょっと売れやすくなるコツ
- 知っておくと便利な情報
などを定期的に発信しています!
また、今回のように皆さんの素朴な疑問に、できるだけ回答する企画もあります。
以上、参考になれば幸いです。
それじゃあ、また!
参考文献
図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/01-01-08-02.html
図1 物価|早わかり グラフでみる長期労働統計|労働政策研究・研修機構(JILPT)
https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0601.html