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こんにちは、きゃたぬきです!
今回は、メルカリに関する噂「商品の半分以上が24時間以内に売れる」って本当なのか、解説していきます!

タモリさんのCMですね
「ラクマの商品は、多くが1週間以内に売れてると公式発表されてる。」
「メルカリは公式で言及されてないんだよね」と過去動画で話しました。
すると視聴者から「確か、メルカリって半分以上が24時間以内に売れてるって言ってたような…」とコメント。
そんな馬鹿なと思いつつ、確かに記憶があったので調べてみました。
すると、誤解を招きそうなメルカリのTVCMを突き止めた…という流れ。
(ちなみに、該当の内容はこちら)

それでは早速、紹介します!
- 過去CMで「半分が24時間で売れる」と聞いた人
- メルカリの売れやすさに疑問がある人
- 広告表現の裏側を知りたい人
目次
解説動画:視聴者「メルカリ商品の半分以上が、24時間以内に売れてるらしい」→TVCMの内容を踏まえて、違う理由を解説します!
下記の動画でも、詳しく解説しています!
記事の要約
- 過去のCMで「メルカリでは、売れた物の半分以上が24時間以内に売れている」と言われていた。
- しかし、売れた物の定義が「2020年1月〜3月の間に売れたもの」であり、カテゴリーも「テレビゲーム・雑誌・スマートフォンなど」と全てのジャンルに当てはまらない。
- 何より重要なのは「売れた物の半分」であって「出品した物の半分」ではない。
- 誇大広告ではないが、期待するほど売れやすくないのが現実である。
前提:CM内容をおさらい

まずは、該当するCMをおさらいしましょう。
2020年9月に放送されていた「メゾンメルカリ・管理人の悩み」篇ですね。
現在でも該当CMは確認できますので、興味があればチェックしてみて下さい。
ここでは概要だけ紹介します。
CM概要
ざっくり纏めると、以下の内容です。
マンションの管理人(タモリさん)が不用品の処分に悩んでいた。すると住人の会話を思い出す。「メルカリって売れた商品の半分以上が24時間以内に売れてるんだよ!(原文ママ)」これを言いて疑心暗鬼になりつつも、メルカリに興味が出ている。
原文は参考文献からどうぞ
簡単に言うと、メルカリCMは「半分が24時間以内に売れる」とは言っていませんでした。
つまり、私に教えてくれた人も、私自身も、勘違いしていた事になります。
ここで重要なのは「半分以上が24時間以内に売れる」ではなく「売れた商品の半分以上が24時間以内に売れている」と言う表現です。

ん?同じ内容じゃないの?

とんでもない!
かなり違う表現だよ!
一度聞いただけでは「結構、入れやすいんだな〜」と関心しそうですが、冷静に考えると正体が分かります。
順番に紐解いていきましょう。
CMの誤解1:売れた商品の定義
もう一度、CM表現をおさらいしましょう。
「メルカリって売れた商品の半分以上が24時間以内に売れてるんだよ!」
まず気になるのは「売れた商品」の定義です。
CM動画をよく見ると、下に注釈が書かれていました。

分かりやすく書くと、以下の内容です。
- 調査期間:2020年1月〜3月末
- 全てのカテゴリではない
例えばですが「夏物のサンダルは24時間以内に売れるの?」といった内容は、この情報では一切わからないのです。
この時点で、厳密な調査結果ではないことが伺えます。

でも一部カテゴリーなら
24時間以内って事でしょ?

実はこの表現だと
売れやすくない可能性が…
「多少は参考になるんじゃないの?」と感じる方もいるでしょう。しかし残念ながら、参考にするのは難しいです。
なぜなら今回の表現は、商品の売れやすさに一切言及していないからです。
CMの誤解2:出品した商品ではない

「売れた商品」の半分以上が24時間以内に売れている。この表現で最も重要な事が「出品した商品」の半分以上ではない、と言う点です。
例:20個の商品を出して、10個が「24時間以内に売れる」訳じゃない
メルカリを使い慣れている方なら「24時間以内に半分なんて、売れる訳ないじゃん」と体感で気付くはずです。
それでは、メルカリは嘘を言っているのでしょうか?断言しますが、嘘はついていません。
その証拠に、図を用いて解説しましょう。
出品数と、売れた数のカラクリ
仮にですが、100個の商品を出品したとします。(CMと同じく1月〜3月末と仮定)
図で表すと、以下の通りです。

期間中に20個が売れました。その内の10個は「24時間以内に」売れています(赤色の箱)
この状態の時、メルカリCMと同じ文言を使うことが可能になります。

え?全然売れてないじゃん

いやいや、問題ないんです
再三ですが、CMの表現を持ってきましょう。
「メルカリって売れた商品の半分以上が24時間以内に売れてるんだよ!」
この表現を図に当てはめてみると…
- 売れた商品…20個
- その半分以上…10個(赤い箱)

文章を改変すると、以下のように表せます。
売れた20個の半分が、24時間以内に売れてるんだよ!
(80個は売れ残ってるけどね!)
つまりメルカリCMで言ってるのは「売れた商品の分析結果」です。決して「出品した商品の売れやすさ」は言及していないのです。
もちろん、売れた商品の多くが24時間以内だった、と言う内容は間違っていないでしょう。
しかし、誤解を招きやすいキャッチーな表現に変わりない訳です。

ま、簡単には売れないよね!
今回のメルカリCMに似た例として「東進ハイスクール」の表現があります。

【東大の現役合格者の3人に1人が東進生】
一見すると、東大生の大半が東進…?とも思える内容ですね。
もちろん、これにもカラクリがあります。
- 現役生は合格者全体の70%
- その3分の1なので、東進は全体の21%
- 他塾生徒を優遇価格で受け入れ「カサ増し」
上記を考慮すれば、そこまで多くない割合だと言えるでしょう。
(授業の質は間違いなく良いので、誤解なきように…!)
記事のまとめ
もう一度、内容をまとめます。
- 過去のCMで「メルカリでは、売れた物の半分以上が24時間以内に売れている」と言われていた。
- しかし、売れた物の定義が「2020年1月〜3月の間に売れたもの」であり、カテゴリーも「テレビゲーム・雑誌・スマートフォンなど」と全てのジャンルに当てはまらない。
- 何より重要なのは「売れた物の半分」であって「出品した物の半分」ではない。10個出品して、5個が24時間以内に売れると言う表現ではない。
- 誇大広告ではないが、期待するほど売れやすくないのが現実である。
最後に
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。
24時間以内に半分以上が売れるなんて…と思いつつ、若干期待していた自分もいました。
結果的には「そんな訳ない!」となりましたが、少なくとも1週間以内には売れるんじゃないか…?と言うのが持論です。
(ラクマで1週間なら、メルカリではもっと早いと予測)
今回の記事を読んで「じゃあ気長に出品してればいいや」と考える人もいるでしょう。
しかし、暫くしても反応がない商品は、その先も売れないと思います。
価格を修正したり、画像や説明文を変えたりして、徐々に売れやすい商品にしていきましょう。(もちろん、1発で売れるのが嬉しいけど…)
YouTubeでも、情報配信中!

僕のチャンネルでは、一般フリマユーザー向けに
- イライラしない考え方
- ちょっと売れやすくなるコツ
- 知っておくと便利な情報
などを定期的に発信しています!
また、今回のように皆さんの素朴な疑問に、できるだけ回答する企画もあります。
ぜひ、覗いてみてください!
以上、参考になれば幸いです!
それじゃあ、また!
参考文献
メルカリ、タモリさんの新CMを9月5日(土)より2篇同時公開
https://about.mercari.com/press/news/articles/20200904_maison_mercari_cm/