こんにちは、きゃたぬきです!
今回は、専用ページをやめるべき理由について紹介します。
フリマユーザーの中には、
「〇〇様専用」
「専用ページです!他の方の購入はお断り!」
などを使っている方も、いると思います。
しかし今回を機に、なるべく使用しないことをお勧めします。
簡潔にデメリットを言いますと、
- 取り置きに使われる
- 利益が少なくなる
- トラブル時の対応が困難
以上の3点です。

実は出品者に
メリットないんですよね…
それでは、順を追って解説していきます。
目次
解説動画:【メルカリ】専用ページをやめるべき理由【出品者目線】
このブログは、下記の動画でも詳しく解説してます!
専用にする人の気持ち
まずは、今回のテーマ「専用」が
どんな時に使われるのか、確認しましょう。
基本的に、専用ページが使われるのは、この2パターンです。
- 値引き交渉
- 複数購入時のまとめ出品
後で詳しく解説しますが、
購入者が1人だけである後者の場合、問題は少ないです。
(ゼロではない点に注意。)
専用ページで問題が起こるケースの殆どが、
値引き交渉の時です。
なんで「専用」にするの?
そもそもですが、
なぜ「専用ページ」を、作る必要があるのでしょうか?
価格交渉が終わって、商品ページが編集されたら、
後は、購入すればいいだけ、ですよね。
…お察しの通りです。
「他の人に、横取りされない為」
つまり、
自分が確実に購入するため、
専用ページを作ってもらう
(もしくは、出品者が作ってあげる)のです。
出品者側としては…
フリマに慣れた方は、
少なからず「専用出品」を対応した経験があるでしょう。
購入者から希望された為、という人もいますが、
賢い出品者の方は
「購入を半強制する為」に専用を使っているでしょう。
専用ページを作ってあげることで、相手が申し訳なさを感じ、購入を確実にする。
これは現実の街でも、よくある戦略です。
- 店員が倉庫から別サイズの服を持ってくる
- 「一口どうぞ」と試食させるスーパー
などなど。
行動心理で言うところの
「返報性の原理」を用いた作戦ですね。
…しかし、この返報性が上手く機能しないケースもあります。

今回の「専用ページ」は、
これに相当します。
それでは、デメリットを順番に解説していきます。
取置きに使われる
最初のデメリットですが、
専用ページを「取り置き商品」のように
扱われる可能性があります。
既に話した通り、専用ページとは、
【その人だけ購入できる商品】
と言う存在であり、大半のユーザーも同じ認識でしょう。

だからこそ、
横取りされにくいんですよね!
いわゆる「キープ」状態
しかし、この状態を悪用するユーザーがいます。
「他でも価格交渉して、一番安い人から買う」
そう考えている購入者です。
あなたが5,000円なら、他の人が4,900円以下になるまで交渉する。専用ページなので、あなたの商品は購入されない。
複数相手に値引き交渉をすると、
他のユーザーに先を越されるリスクがありますよね。

あの時買っておけば…!って後悔
ありますね〜笑
しかし、専用ページにしてもらえば、
横取りされにくくなります。
購入者にとって、
いわゆる「キープ」状態の商品は
価格交渉が失敗した時の予防線になります。
もし、あなたの商品よりも安い人が来たら…?
購入者は確実に
「専用ページを買わないで」
その商品を購入することでしょう。
「売るチャンス」を失っている
取り置きも危険ですが、
「音沙汰もなく消える購入者」も要注意です。
「週末に必ず購入します!」と宣言し、二度と現れなかった…
通常の商売においても、
売掛買掛(後でお金を払う取引)は信頼があるからこそ、
初めて行えるものです。
初対面で「後で必ず買うから!」と言ってくる
ネット上のユーザーを信用するのは、
とても難しいです。
「いや、まぁ別に逃げられた訳じゃないし…」
「損してないから、いいかな」
そう感じる方もいると思いますが、忘れてはいけません。
専用ページにした間、
他ユーザーからの購入チャンスを失っているのです。
専用ページにする、ということは、
「その人以外に、商品を売らなくする」事でもあります。
もし仮に、
「誰に売れてもいい。売上金が出れば、それでいい」
と考えているのなら、専用ページは、販売チャンスを逃す行為です。
これがまず、1つ目のデメリットになります。
利益が少なくなる
2つ目のデメリットは、
利益が少なくなることです。
「…値引き交渉の後だし、少ないのは当然でしょ」
そう感じる人もいると思います。
しかし、値引き交渉をきっかけに、
最初の価格で購入しようとする人がいるのも事実なのです。

取られる前に買おう!って事ですね
定価で購入される可能性
例えばですが、ルイヴィトンのバッグを8万円で出品して、
値引き交渉されたとします。
こちらの商品、7万円で購入できませんか?
あなたは「その価格で売っても良い」と判断し、
値引きを行うとしましょう。
この時、商品を狙っていた
他のユーザーがいる可能性もあるのです。
交渉中に購入されると…?
仮にですが、
交渉相手以外に、定価で売れた場合を考えてみましょう。
- あなた:定価で売れて、利益が多くなる
- 購入者:欲しいものが購入できて、満足
- 交渉者:値引き交渉中に取られ、不満
上記のようになります。
つまり、 あなたは多くの利益を手に入れることができる訳です。
このケースは少ないと思いますが、
値引き交渉中でも、より高く売れる可能性がある。
それを把握しておくことが、大切です。
専用にすると、チャンスが消える
しかし、専用ページにしてしまうと、
他ユーザーからの購入は、限りなくゼロに近いでしょう。

独自ルールだとしても
横取りしない人が多いからね…
もちろん、交渉者が購入してくれれば良いのですが、
取り置き(キープ)される可能性もあります。
特に、交渉が始まり次第、
すぐ専用ページにしてしまう人もいますが、
その人以外が購入できなくなる(お客さんを逃す)ので、
オススメできません。
専用ページの大半が、リーズナブル
最初の方で話したことですが、もう一度お伝えします。
「専用ページは、他のユーザーに購入されないため」
購入者や出品者が設定します。
これを言い換えると、
「専用ページは、非常にリーズナブル」
そんな商品だと言えます。
誰も購入しない様な商品なら、専用ページ対応をする必要は、ありませんよね。
他の人に購入されるかも…と思う状態なので、
専用ページにしてもらう。
現に、横取り(専用出品を第三者が購入する)をする人がいるのも、
その商品が、非常にお買い得だからです。
ぶっちゃけ、誰でも良いですよね?
仮にですが、
専用ページを、交渉者以外が購入した場合、
どんな感情を抱きますか?
- 横取りなんて、モラルがない!
- やっと交渉が終わったのに、許せない!
などなど、様々な思いがあるでしょう。
あえて言いますが、
横取りをされて怒るのは、目的がズレています。
フリマに不用品を出す時、
最も優先される欲求は「売上金を得る」ことです。
いい人と取引がしたい!とかは、二の次でしょう。
何より、あなたがその商品を出した時、
誰が購入するのか、一度でも考えましたか?
「交渉してきた相手」本人を、予め想定していましたか?
大半の方は、
「誰に購入されても構わない」だった筈です。
本来の目的を思い出してください。
そして、専用にすることで、
購入者の数を狭め、
売上金が少なくなる可能性を忘れないでください。
トラブル発生時の対応が困難
最後のデメリットですが、
専用ページだから、発生するトラブルについて。
この説明をするために、順を追っていきましょう。
専用ページには、2種類ある!
フリマにおける専用ページは主に2種類あります。
- 商品ページのタイトルに「専用です!」を書く
- 画像や説明文が全くない
特に問題なのは、後者の専用ページ。
「交渉してくれた相手に、確実に売りたい」
だからこそ、何も情報がない「専用ページ」を作るのでしょう。
はっきり言いますが、
「トラブルの温床」といって差し支えありません。
この専用ページは、
絶対に作らないでください。
商品の詳細が、わからない
先程の専用ページでは、
商品に関する情報が、全く判りません。
傷の有無、付属品、画像ではわからない留意点、など
仮にですが、
購入者が「話していた内容と商品が違う」
とクレームを行った場合、
「専用」としか書かれていない商品ページでは、
問題を確認することさえ、できません。

この場合、片方が
泣き寝入りをすることになります
「フリマ事務局は、トラブル対応をしてくれない!」
と言う話もありますが、
画像もなく、説明文もない商品で、
どうやってトラブルを解決するのでしょうか?
この手の専用ページは、
万が一のトラブルに、全く対応できません。
トラブル経験者(私)のはなし
実は私が、このトラブルを経験した1人です。
腕時計を販売したのですが、
画像や説明文に「傷や汚れ」の注意書きをしていました。
ある時、交渉の末に購入してくれる事になったのですが、
良かれと思い、「専用ページ」にしてしまいました。

しかも、画像・説明文が
ないタイプ…
商品到着後、相手が「説明と違う」とクレームを入れてきました。
その後、事務局を通じて処理を行いましたが、
結果…出品者(私)が悪い、という扱い。
でも、これは当然の結果です。
商品の画像も一切なく、説明文も残っていない。
出品者も、購入者も、
自分が正しいと思っている。
まともに解決する筈がありません。
ちなみに、商品は譲りました。面倒そうな相手なので、住所割れを避ける為です。
このトラブル以降、
情報のない専用ページ対応は、一切しない様になりました。
経験したからこそ言えますが、
トラブル発生時のストレスは、かなり辛いです。
周到な準備を行い、
「ああ、今回も何も起こらなかったなぁ」
そう思い、安心する。
保険と同じ様なものです。
「取り越し苦労だった」と思えるくらいが、丁度良いのです。
どうしても「専用ページ」を作るなら…
「専用ページは作らない方が良い」
そう言える理由を、解説してきました。
ここから先は、
それでも作りたい!と言う人に向け、
「専用ページを作るなら、これだけは守ってほしい」内容をお伝えします。

復習も兼ねて
参考にしてください!
商品概要・画像は「決して」編集しない
まずは、大原則からお伝えします。
画像と説明文は「交渉時のまま」残しておいてください。
私の経験談でお伝えした通り、
事務局の対応すら受けられない可能性があります。
その上で、以下のポイントを抑えましょう。
- 商品説明欄は、編集しない(追加はOK)
- タイトルは、編集しない(追加はOK)
- 商品画像は、編集しない(1枚目に「専用!」などを追加はOK)
- 新しく専用ページを出品するなら、元のページを「公開停止」に変更
交渉事の内容は一切編集せず、
「専用」の文言を追加するだけに留めてください。
きゃたぬき
取り置きのリスクがあるので、
そもそもオススメはできませんが…
記事のまとめ
今回の内容をおさらいしましょう。
専用ページは、以下の理由でお勧めできません。
- 取り置きの危険
- キープ状態で放置される
- 専用の期間、誰にも売れなくなる
- 利益が少なくなる
- 専用は、リーズナブル。誰でも欲しい状態
- 誰が買っても、売上金は入ってくる
- トラブル対応が困難
- 商品情報を消してはいけない
- 事務局を挟んでも、解決しない
以上、参考になれば幸いです!
それじゃあ、また!