
こんにちは、きゃたぬきです!
現在、メルカリが検討中と噂の「ゆっくり宅配」に関して、ヘビーユーザーの私が懸念してる事を記していきます。
解説動画
以下の動画でも詳しく解説しています!
ことの発端
日本経済新聞4月8日の朝刊、その冒頭を引用する。
メルカリが数日遅い配達を選べば送料を安くする「ゆっくり宅配」に乗り出す。米アマゾン・ドット・コムなどが導入している手法だ。日本の宅配便の取扱数は年間50億個に迫り、運び手が足りない「宅配クライシス」が深刻化している。配達日程に幅があれば、余裕のある日に荷物を回せる。速さを競ってきたEC(電子商取引)業界に一石を投じる方針転換だ。
全文をざっくり要約すると、以下の内容である。
- メルカリが、通常より遅く配送されるサービス(以下「ゆっくり宅配」と記す)を検討中
- 日本の宅配の1割、コンビニ発送の8割がメルカリの出品物という現状
- 物流王手の幹部「このままでは運びきれなくなる」
- 利用者6千人へのアンケート、約9割が「(今より)数日遅れても良い」と回答
- 日本郵便の類似事例:(大手事業者向け)1週間程度遅れる代わりに送料1割引
筆者の予想と感想
ざっくり要約します。
- メルカリ便のみ対応、特にらくらくメルカリ便から導入される可能性が高い
- 還元方法はメルペイポイント。価格から値引きする方法では、購入後のゆっくり宅配変更に対応できないので難しい
- 購入者としては選択肢が増えて嬉しい一方、出品者に不安が残る。配送が遅れることで、売上金の入金が遅れてしまうからだ。
順番に解説していきます。
以下、不確定要素に基づいた予想が続きます。最新情報は公式HP等をご参考ください。
対象の配送方法(予想)
まず「メルカリ便」のみの対応になるだろう。例えば普通郵便で「ゆっくり配送なので割引して」とするのは非常に困難かつ手間も増える。配送業務は減っても窓口の仕分け作業が増えては本末転倒だ。
個人的に「らくらくメルカリ便」がいち早く導入すると予測している。「ゆうパケットポスト」や「土曜日配達しない」など、日本郵便は改善策を既に講じている。加えて、本件を担当している株式会社メルロジの進藤CEOは、以前ヤマト運輸の法人支店長を務めた経歴がある。この条件下なら、らくらくメルカリ便の業務改善の一手としてゆっくり配送が導入されるのは早いだろう。
還元方法について(予想)
メルペイポイントでの還元が濃厚。例えば「送料200円の商品なら、20Pが還元される」といった形だ。価格からの値引は、購入後の変更要望(ゆっくり宅配でいい)にも対応するのが難しくなる。配達を遅くさせたいのなら、購入後の選択も自由にしたいと考えられるので、ポイント還元説を推したい。
ユーザーとして
購入者には嬉しい選択肢になるだろう。全てをゆっくり宅配にせず、使い分けることで更にお買い物が進む。私の場合、文庫本を購入するときはゆっくり宅配を利用するだろう。仮に300円の商品でも、実質的な値引きができるのは大きい。
しかし出品者の立場では嬉しくない。配送が遅くなることで売上金の入金が遅れる為だ。加えて商品によっては、配送中の劣化・痛み等が発生してしまうだろう。保管期間が伸びたことでのトラブルも懸念される。購入者への還元と共に、出品者のメリットがなければ不満は続出するだろう。
私の予想としては、出品者が選択できる形になると思っている。問答無用で導入する場合、果物等の生モノを販売する人に多大な影響が出る為だ。しかし、特定ジャンル以外は自動的に導入される可能性もある。一時期あった「オファー機能」がいい例だ。この場合、わざと「発送方法:未定」にして、売れた後でメルカリ便に戻すユーザーが増えるだろう。
「配送は遅くてもいい」とは購入者側の感想である。売上金をいち早く欲しい出品者にとって、配送は早い方がいいのだ。宅配ドライバーへの配慮は当然大切だが、出品者への還元を軽視しないで欲しい。
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以上、参考になれば幸いです。
それじゃあ、また!
参考文献
“メルカリあえて「ゆっくり宅配」 送料安く物流に優しく” https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1331U0T10C22A3000000/https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1331U0T10C22A3000000/